レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年05月22日
- 登録日時
- 2018/09/06 08:28
- 更新日時
- 2018/10/12 11:43
- 管理番号
- 9000020492
- 質問
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解決
魚町(甲府市中央)が誕生したのはいつか。魚屋が何軒くらいあったのか。一番古い店は何という店か。
- 回答
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『角川日本地名大辞典 19 山梨県』によると、魚町は甲府城築城による城下町造営によるとし、その名の由来を「武田氏の時代肴の市を立てたところであったことによる」と『甲府略志』を典拠に記している。『日本歴史地名大系 19 山梨県の地名』には、町名が1636(寛永13)年の「柳町伝馬請負証文」に見えるとある。1686(貞享3)年「町中諸問屋改帳」では魚問屋2軒、1785(天明5)年直売直卸を禁じた町触が出た当時の魚町の魚問屋は3軒、魚仲買が24軒。
一番古い店については不明だが、『甲府街史』には、徳川氏の時代から今井家の祖先が「森田屋」の屋号で魚荷問屋の元締めとして采配を振るい、明治維新まで続いたと記し、「みな与」は武田信玄家臣の飯島宗幸が家康に仕え、2代目伊兵衛が甲府に出て魚問屋を開業したとしている。『甲府買物独案内』(1854(嘉永7)年)には、魚問屋「湊屋八良右ヱ門」「盛田茂右ヱ門」「佐渡屋善兵衛」「濵松屋長十郎」、魚仲買「小田原屋弥七」「松阪屋源右衛門」「湊屋与八」が掲載されている。
- 回答プロセス
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1.『角川日本地名辞典』19山梨県(角川書店 1984)で「うおまち 魚町」の項目を見る。
2.『日本歴史地名大系』19山梨県の地名(平凡社 1995)の「魚町」の記述を確認。
3.『甲府街史』(中丸眞治・楠裕次共著 山梨日日新聞社 1995)の第2部「甲府の老舗」中の「魚町」を見る。
4.「山梨デジタルアーカイブ」http://digi.lib.pref.yamanashi.jp/archive/wiki.formで「甲府買物独案内」(1857年)の「う」から魚問屋、魚仲買の掲載を確認。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- 商業経営.商店 (673 9版)
- 参考資料
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「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編纂. 角川日本地名大辞典 19 (山梨県). 角川書店, 1984.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001702536-00 , ISBN 4040011902 (p.160-161) -
日本歴史地名大系 第19巻 (山梨県の地名). 平凡社, 1995.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002463416-00 , ISBN 4582490190 (p.325) -
中丸真治, 楠裕次 共著 , 中丸, 真治, 1949- , 楠, 裕次, 1924-. 甲府街史. 山梨日日新聞社出版局, 1995.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002552334-00 , ISBN 489710999X (p.221-222,224)
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「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編纂. 角川日本地名大辞典 19 (山梨県). 角川書店, 1984.
- キーワード
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- 魚町
- 甲府市
- 地名
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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山梨デジタルアーカイブ「甲府買物独案内」(1854年)40-41コマ
http://digi.lib.pref.yamanashi.jp/archive/dfp.view_data.form?data=%2F%E7%94%B2%E5%B7%9E%E6%96%87%E5%BA%AB%2F%E5%9B%BD%E6%9B%B8%2F0000000001-YMNS0121739&sortKey=&sortOrder=false&sortItemType=&searchter
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000242000