所蔵資料をお調べしたところ、大都ランドと思われる施設について「大都ランド」、「宇都宮ランド」、「宇都宮動物ランド」、「大都ランド宇都宮動物遊園地」と、複数の呼び名の記述を確認しました。住宅地図上の位置や、住所についての記載は確認ができませんでした。
名称の記載が確認できた資料は以下のとおりです。
・下野新聞昭和44年4月18日7面「県内の遊園地めぐり」
「さる六日宇都宮市の近郊に動物遊園地「大都ランド」が完成し(略)」、「宇都宮から北に約九・五キロ。日光街道と羽黒街道の間にあるこの遊園地は、昨年四月大都観光綜合開発が十九万八千平方メートルの山林を開発した広大な施設だ。」とあり、施設内の解説や、利用案内についての記述があります。園内の写真が一枚掲載されています。
・『栃木年鑑 昭和45年度』(栃木新聞社編集局/編、発行1969)
p.246「市町村現勢 河内町」の項、本文中に「上田原にレジャーランドとして大都ランドが建設されている」とあります。
・『栃木年鑑 昭和46年度』(栃木新聞社編集局/編、発行 1970)
p.156「市町村現勢 河内町」の項、本文中に「上田原にレジャーランドとして宇都宮ランドが建設されている」とあります。
以降、同じく『栃木年鑑』「市町村現勢 河内町」の項に、
・昭和47年度~50年度「宇都宮ランドが建設され、毎日観覧者でにぎわっている」、
・昭和51年度~52年度「宇都宮動物ランドがあり、毎日観覧者でにぎわっている」とあります。
・『栃木年鑑』昭和53年度からは記載が確認できませんでした。
・『ゼンリン住宅地図 宇都宮市(西部)’69』(住宅地図出版社 1969)
表紙広告欄に「大都グループ 大都観光綜合開発株式会社 ●大都ランド宇都宮動物遊園地 河内町田原」との記載を確認しました。地図上の記載は確認できませんでした。
・『角川日本地名大辞典 9』(「角川日本地名大辞典」編纂委員会/編 角川書店 1984)
上記下野新聞記事の位置情報より周辺の地名を複数お調べしたところ、「叶谷」の項に関連の記述を確認しました。
p.1170「叶谷」の項、本文中に「大都ランドは昭和44年に動物園として開園されたが、宇都宮市上金井町に移転し(後略)」とあります。
・『とちぎのまるわかり観光ガイド!! 平成の大合併版』(下野新聞社/編、発行 2006)
p.142「宇都宮市 宇都宮動物園」の項、所在地「栃木県宇都宮市上金井町522-2」との記載がありましたが、前身が大都ランドといった旨の記述は確認できませんでした。
・『とちぎの観光 観光便覧』(栃木県林務観光部環境観光課/編 栃木県観光協会 1976)
p.157「2.観光リクリエーション施設」の項内、「(13)レジャーランド」の一覧表があり、「③名称:宇都宮動物ランド、連絡先:大都開発株式会社」の記載があります。
以下の資料はお調べしましたが、関連の記述は確認できませんでした。
・『宇都宮商工名鑑 1970年版』(宇都宮商工会議所/編 1970)
p.444「17-4、不動産・七・金融・その他」の項に、「大都観光総合開発(株)」の記載がありますが、大都ランドについての記述は確認できませんでした。
・『栃木県大百科事典』(栃木県大百科事典刊行会/編、発行 1980)
・『河内町誌 全』(河内町教育委員会/編 河内町 1982)
・『僕たちの大好きな遊園地』(洋泉社 2009)
・『宇都宮商工会議所創立120周年記念誌』(随想舎/編 宇都宮商工会議所 2013)
・『100年のあゆみ 宇都宮商工会議所創立100周年記念誌』(宇都宮商工会議所100周年記念誌編纂部会/編 宇都宮商工会議所 1993)
・『栃木県・観光と旅 郷土資料事典 改訂新版』(人文社観光と旅編集部/編 人文社 1974)
・『ゼンリン住宅地図 河内郡1 河内町・上河内村』(日本住宅地図出版 1977)