検索エンジンGoogle(
http://www.google.co.jp/ 2014/02/19 最終確認)でキーワード“ガロア”で検索した結果、数学者のガロアが複数ヒットするが、活躍した年代が違うことから、戦略思想家のガロアとは別人物であると考える。
ヨミダス文書館(
https://database.yomiuri.co.jp/rekishikan/ 2014/02/20 最終確認)でキーワード“ガロア”や“ガロワ”で検索した結果、次の新聞見出しがヒットした。
「ピエールマリ・ガロワ氏(元フランス空軍参謀長、核抑止戦略の策定者)死去 」『読売新聞 2010年08月28日 夕刊 夕2社』
記事の全文を閲覧することはできなかったが、見出しから推察するに、ピエールマリ・ガロワという人物は戦略思想家としての立場があったかもしれない。
ヨミダス文書館で検索してヒットした記事を直接確認するため、次の資料を見た。
『読売新聞縮刷版 平成22年8月号』 読売新聞社 2010 (自館請求記号:R071)
p1272に、ピエールマリ・ガロワという人物が死去したことを報じる記事が掲載されている。また、該当人物の略歴が掲載されており、「(前略)空軍参謀長としてフランスの核武装と核抑止戦略の策定に当たる。同国では「フランス核戦略の父の一人」とみなされている。」とある。
質問者にここまでの調査経過を伝えたところ、「この人物で間違いない」とのこと。
軍事関連の棚をブラウジングした結果、次の資料が見つかった。
①『弾道ミサイル防衛入門』 金田秀昭/著 かや書房 2003 (自館請求記号:559.5)
p58-60に「フランスの核戦略」の項目があり、「フランスでは、当初、ガロアが「比例的抑止」理論を唱えます。」とある。
『軍事の事典』 片岡徹也/編 東京堂出版 2009 (自館請求記号:R390)
『防衛用語辞典』 眞邉正行/編著 国書刊行会 2000 (自館請求記号:R390)
『戦略思想家事典』 片岡徹也/編 芙蓉堂書房出版 2003 (自館請求記号:R391)
『フランスの外交力』 山田文比古/著 集英社 2005 (自館請求記号:S319.35)
該当する人物に関連した記述は見つからなかった。
市内OPACでキーワード“核抑止”や“核戦略”で検索した結果、次の資料が見つかった。
『核戦略と倫理』 ジョセフ S.ナイ Jr./著 同文館出版 1988 (相模原市立図書館請求記号:319)
該当する人物に関連した記述は見つからなかった。
②『核抑止戦略の歴史と理論』 山田浩/著 法律文化社 1986 (相模大野図書館請求記号:319)
p311に「三 フランス独自の核武装論」、「P.M.ガロワの「比例的抑止」(Proportional deterrence)論の項目があり、概説が記述されている。
また、参考資料として次の資料の案内があったので、市内OPACや神奈川県内公共図書館横断検索システム(
http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/opac/CrossServlet 2014/02/20)、CiNii(
http://ci.nii.ac.jp/ 2014/02/20 最終確認)などで所在を確認して取り寄せた。
③Pierre Marie Gallois「核戦略と中級国家」(『中央公論 第79巻4号』p142-167 中央公論新社 1964)(鎌倉市立図書館請求記号:Z)
p142-167に「ピエール.M.ガロワ」による論文「核戦略と中級国家」が掲載されている。
CiNii(
http://ci.nii.ac.jp/ 2014/02/20 最終確認)でキーワード“ガロワ 核”や“ガロア 核”で検索した結果、次の論文がヒットした。
“ガロワ 核”
ガロワ P.M. 「核開発めぐる2つの神話--「経済と軍事的後進性」」(『世界週報 46(1)』p97-100 時事通信社 1965)
“ガロア 核”
佐伯喜一「核時代の集団防衛--ガロア将軍の核戦略理論に対する疑問」(『自由 6(5)』p48-59 自由社 1964)