レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/05/13
- 登録日時
- 2014/07/03 00:30
- 更新日時
- 2014/07/06 09:27
- 管理番号
- 6000016181
- 質問
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解決
全国の一等三角点の中には、標石がほかより大きいものがあると聞いたが、こういった特殊な三角点はどのくらいあるかが知りたい。
- 回答
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珍しい一等三角点については、『一等三角点全国ガイド』などに記載があり。全国にいくつ存在するかが書かれた資料は発見できず。
- 回答プロセス
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448(地図)の書架を探す。
『地図の読み方事典』(東京堂出版)p20「三角点と水準点 基準点とは」には、三角点は三角測量によって市が決定され、地図決定の際の骨格となるとあるが、詳しい説明や写真はなし。水準点の写真はあり。
『地図の読み方がわかる本』(地球丸)p54-55「三角点・水準点の役割」には、三角点の詳細な説明があり。一等三角点は三角測量の三角形の一辺の長さが約45kmのもので全国に937基あり、経緯度が正確に確かめられていて、標石と呼ばれる石柱が埋め込まれているとある。標石の写真もあるが、場所によって大きさに差があるというような記載はない。
国土地理院近畿地方測量部に問い合わせるが、一等三角点の標石が通常のものと異なる地点については把握していないとのこと。ただし、現在の標石は高さ21cm・上面の一辺が18cmであるが、明治期の標石などでは高さ18cm・上面の一辺が21cmのものも存在するとご教示いただく。現在は標石には小豆島の石を用いているが、当時は現地で標石を作成することもあり、寸法を厳密には問題にしていなかったのではないか、とのこと(一等三角点において重要なのは中心の緯度・経度・標高であるため)
さらに調べると、『登山案内 一等三角点全国ガイド』(ナカニシヤ書店)p111には一等三角点から四島三角点までの標石の大きさの表があり、珍しい三角点がコラムで紹介されていると判明。p223には国土地理院からご教示いただいたような、寸法が間違っている一等三角点についてのコラムがあり。
『続 登山案内 一等三角点全国ガイド』(ナカニシヤ書店)にも三角点についてのコラムなどがあるが、珍しい三角点の紹介はない。
『訪ねてみたい地図測量史跡』(古今書院)p137「一等三角点」には、三角点設置当初の標石は現地調達が多く規格・材質の統一は少ないといわれるとの記載と、特異なものとして材質が異なったもの、周囲にNSEWが刻まれているものなど数点の紹介があり。またp129「内務省地理局測点」には、日本での最初の三角測量や、当初三角測量は内務省が行い次いで陸軍に引き継がれたが、内務省が用いた標石が残っているところもあるとの記載があり。
読売新聞オンラインデータベース「ヨミダス文書館」によると内務省の標石については「測量の歴史語る明治の遺産 三角点標石あった! 群馬の山中で愛好家が発見」(2001.07.29東京朝刊)にも記事があり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 地球.天文地理学 (448 9版)
- 参考資料
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- 『一等三角点全国ガイド [正]』一等三角點研究會/編著(ナカニシヤ出版)
- 『訪ねてみたい地図測量史跡』山岡 光治/著(古今書院)
- キーワード
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- 一等三角点
- 測量
- 国土地理院
- 登山
- 地図
- 地理
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000155422