レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/06/09
- 登録日時
- 2006/12/02 02:11
- 更新日時
- 2009/12/02 10:28
- 管理番号
- 埼浦-2006-151
- 質問
-
解決
昭和20年代の埼玉県内(特に越谷市周辺)のと畜場、進駐軍がと畜場に対して行った衛生面の指導について知りたい。
- 回答
-
まとまった資料はないが、記述のあった以下の資料を紹介する。
『衛生統計年報1950』(埼玉県衛生部)p359 屠場一覧あり。県内14か所 「越ヶ谷と場 町営」の記述あり。
『埼玉県畜産要覧 昭和27年』(埼玉県農林部畜産課)p42 と屠一覧あり。県内14か所、経営主体の記載はない。
『埼玉の畜産1957』(埼玉県農林部畜産課)p29 と場一覧あり。県内14か所、経営主体の記載はなし。
『埼玉新聞 昭和24年5月23日』に「越ヶ谷に畜産会社」として、日本畜産興業会社設立の記事あり。「草加町内の有志が発起で資本金二万円で日本畜産興業会社を21日設立、・・・(以下略)」
設立の経緯等の記述はない。
『埼玉軍政部資料調査報告書』(埼玉県県民部県史編さん室 1990)p96-98 屠殺場としてGHQ埼玉軍政部の文書目録に関係文書の記述あり。p190-234 埼玉軍政部の作成した月例報告(公衆衛生部門)の翻訳中に屠殺場の衛生状況に関する記述あり。なお、当該文書(マイクロフィルム)は県立文書館所蔵。
『GHQ日本占領史 第22巻公衆衛生』(日本図書センター 1996)p172-175 p246 p274
「食肉・乳製品の検査」に衛生指導に関する簡略な記述と、付録にGHQの指示文書(訳文)あり。
『近現代日本人物史料情報辞典』(吉川弘文館 2004)p429~430
国立国会図書館所蔵の山本勝市氏の日記および回顧録(県立図未所蔵)に簡略な解説あり。
- 回答プロセス
-
関連する資料を調査し、記述のあった資料を紹介した。
越谷市に問い合わせたところ、越谷市行政文書の中にと畜場(昭和20~24年)綴りが3冊あることがわかったが、質問者が既に調査済みであったので、回答に含めず。
『埼玉雑索』は該当する記事なし。
- 事前調査事項
-
事前調査事項;戦後、進駐軍の指導により、東京周辺のと畜場に対し、衛生面に対する改善命令が発動されると、と畜場は現状のままでは困難となり、その結果、廃業を余儀なくされると畜場もあった。昭和20年代当時、越谷一帯には複数の町営と畜場が存在しており、運営主体であった町は対応に苦慮していた。その状況を知った当時の国会議員、山本勝市氏は昭和24年、周辺と畜場を統合した上で赤山町に民間と畜場を設置した。また、設立当初、越谷町議会議長が役員を勤めた。
- NDC
-
- 畜産製造.畜産物 (648 9版)
- 衛生学.公衆衛生.予防医学 (498 9版)
- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 参考資料
-
- 『衛生統計年報 1950』(埼玉県衛生部)
- 『埼玉県畜産要覧 昭和27年』(埼玉県農林部畜産課)
- 『埼玉の畜産 1957』(埼玉県農林部畜産課)
- 『埼玉新聞 昭和24年5月23日』
- 『埼玉軍政部資料調査報告書』(埼玉県県民部県史編さん室 1990)
- 『GHQ日本占領史 22 公衆衛生』(日本図書センター 1996)
- 『近現代日本人物史料情報辞典』(吉川弘文館 2004)
- キーワード
-
- 屠場
- 衛生行政
- 越谷市-埼玉県-歴史
- 郷土資料
- 照会先
-
- 国立国会図書館
- 寄与者
- 備考
- 定番事例-参考資料-埼玉新聞-解決
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000031823