レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年10月17日
- 登録日時
- 2009/10/17 16:54
- 更新日時
- 2010/06/11 11:17
- 管理番号
- 新ー0001
- 質問
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解決
明治時代に別子銅山で大きな台風被害があったそうだが、被害状況を知りたい。
- 回答
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「住友別子鉱山史 上巻」に、「明治32年、8月28日、別子銅山を台風が直撃した。午後8時20分から9時までの、わずか40分間に、同日の降水量325mm余のほとんどが集中豪雨となって降り注ぎ、山津波となって幾多の貴い人命と家屋・財産を濁流に飲み込んだ。死傷者は、実に538人、そのうち513人の貴重な生命を奪い、別子開鉱200年余にわたる諸設備に壊滅的な打撃を与えた。倒壊家屋は、122戸、大破は37戸に及んだ。」とある。「別子山村史」には、「家屋倒壊122戸、大破27戸、死者513名、負傷者26名」とある。「愛媛県新居郡誌」には、「別子銅山のみにての死亡者512人、負傷者26人、倒壊家屋122戸、半壊37戸被害総額33万5銭余円に上れり」とある。また、「愛媛県警察史 1巻」には、「同年9月5日付官報は『別子山ヨリ今帰レリ該村ニシテ死亡五百七十人、負傷者九十九人ヲ認ム尚ホ死傷百人許アル見込」と報じている』という記述がある。資料により、被害状況に誤差があり正確な数は不明。住友では新居郡角野村瑞応寺境内に「別子鉱山遭難流亡者碑」を建立した。この水害により、別子山の全施設は壊滅的打撃を受け、同年11月、別子鉱業所を新居浜に移転した。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 河海工学.河川工学 (517 9版)
- 気象学 (451 9版)
- 参考資料
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- 「住友別子鉱山史 上巻」㈱住友金属鉱山・㈱住友別子鉱山史編集委員会/編 ㈱住友金属鉱山 1991年
- 「別子山村史」別子山村史編纂委員会/編 別子山村 1981年
- 「愛媛県新居郡誌」愛媛県新居郡役所/編 愛媛県新居郡役所 1923年
- 「愛媛県警察史 1巻」愛媛県警察史編纂委員会/編 愛媛県警察本部 1973年
- 「住友林業社史」㈱住友林業社史編纂委員会/編 ㈱住友林業 1999年
- キーワード
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- 別子銅山
- 水害
- 台風
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000058774