質問に答えるものではないが、関連する資料として⑧~㉓を挙げる。
連携について詳細に記されたものは見つけられなかったが、参考として⑮、㉓を挙げる。
①『救助法 活動の基本と実技』 消防大学校/編著 ぎょうせい 1996.6 ISBN:4-324-04863-0
出版年はやや古いがテキストとしての内容を備え、項目が多岐にわたる。簡易だがイラストも多い。第2章「訓練各論」では懸垂下降の要領やロープの巻き方、第3章「救助(出)各論」ではかかえ救助などの説明がある。
②『セルフレスキュー 遭難を防ぎ、安全登山を実現する山のトラブル脱出法 ヤマケイ・テクニカルブック登山技術全書』 渡邊 輝男/著 山と溪谷社 2007.6 ISBN:4-635-04331-1
一般向けであるが、カラー写真や大きいイラストが多く、詳細でわかりやすい。第7章「搬送法」ではいろいろな運び方が記載されている。
③『全図解レスキューテクニック 初級編 : 登山者のための安全技術とセルフレスキュー』 堤 信夫/著 山と溪谷社 2005.9 ISBN:4-635-16013-0
一般向けではあるが、道具、ハーネス、搬送法等についてイラスト入りで記載されている。
④『海の訓練ワークブック 海の仕組み/手旗信号/カッター・カヌー/水泳/航海知識/ロープワーク/船図鑑』 日本海洋少年団連盟/監修 成山堂書店 2015.3 ISBN:4-425-95541-1
一般向けであるが手旗信号、カッター操法、カヌーが沈没した際の脱出方法、ロープワークなどがイラスト入りで説明されている。
⑤『図解ひも&ロープの結び方 アウトドア レスキュー 家庭』 羽根田 治/監修 日本文芸社 2013.4 ISBN:4-537-21104-7
登山で危険個所にロープを張る方法や、ロープを体に結び付ける方法、船を牽引などのほか、レスキューに関わる結び方が掲載されている。
⑥『防災・救急に役立つロープワーク』 羽田 道信/著 風媒社 2008.6 ISBN:4-8331-5178-8
カラー写真で手順がわかる。ロープを使った搬送法、ロープを使った応用担架など有。
⑦『自衛隊防災BOOK [1] 100 TECHNIQUES (自衛隊OFFICIAL LIFE HACK CHANNEL)』 マガジンハウス/編集 マガジンハウス 東京 2018.8 ISBN:4-8387-3010-0
災害にあったときにどうするかがメインだが、海・山のトラブルに対応できる箇所あり。泥沼から抜け出す方法、けが人を運ぶ方法や沖に流された際の対処法、上空からみつけてもらいやすくする方法、ロープの結び方など。
⑧『国際航空海上捜索救助マニュアル 第3巻 IAMSAR Manual日本語版 移動施設 国際航空海上捜索救助手引書』海上保安庁警備救難部救難課/監修 日本水難救済会/編 海文堂出版 2003.12 ISBN:4-303-38920-X
実技内容の記載はないが、救助の流れは詳しい。
⑨『レスキュー・ハンドブック 野山・水辺ですぐ役立つファーストエイド&レスキューのベーシックテクニック』 藤原 尚雄/著 羽根田 治/著 山と渓谷社 2002.5 ISBN:4-635-15601-X
実際的な救助技術というよりも、トラブル回避策が掲載されている。
⑩『山と溪谷 山の救急医療ハンドブック 山で起きるケガや病気の現場での対処法』 日本山岳会医療委員会/編 山と溪谷社 2005.7 ISBN:4-635-15603-6
山で起きるケガや病気の現場での対処法がメイン。それほど詳細ではないが、第4章「セルフ・レスキュー」で搬出方法などの記載がある(p.124-127)。
⑪『海上のサバイバル技術 遭難から救助までの生存技術』 中村 祐三/著 桑野 浩/著 海文堂 1984.8 ISBN:4-303-12221-1
図式ではないが、遭難船上の生存者の救助についての記載がある。出版年は古い。
⑫『災害救助』 竹内 吉平/著 近代消防社 2002.8 ISBN:4-421-00671-8
第2章 救助各論のなかで、図式でほふく救出やひきずり救出が説明されているが多くはない。海や山に特化してはいない。
⑬『なりたい!知りたい!調べたい!人命救助のプロ 1 消防のレスキュー隊』 こどもくらぶ/編・著 岩崎書店 2013.3 ISBN:4-265-08256-8
児童書ではあるが、装備や器具がカラーで掲載されている。
⑭『なりたい!知りたい!調べたい!人命救助のプロ 2 海のレスキュー隊』
こどもくらぶ/編・著 岩崎書店 2012.12 ISBN:4-265-08257-5
児童書であるが、装備や訓練の様子がカラーで掲載されている。救助方法の詳しい説明はない。
⑮『なりたい!知りたい!調べたい!人命救助のプロ 3 山のレスキュー隊』 こどもくらぶ/編・著 岩崎書店 2013.3 ISBN:4-265-08258-2
児童書であるが、装備や救助の様子のカラー写真が掲載されている。山岳救助ボランティアへの言及があり、「警察と消防、ボランティアとの連けい」(p.34-35)で訓練を行う写真の掲載あり。救助方法の説明に関しては無し。
⑯『TOKYO RESCUE 東京消防庁レスキュー隊を知る イカロスMOOK』 伊藤 久巳/執筆 木下 慎次/執筆 イカロス出版 2009.5 ISBN:4-86320-182-8
使用している道具や車、訓練風景の写真がほとんどで、実技内容は記載されていない。
⑰『ビジュアル博物館 第85巻 レスキュー』 同朋舎 2001.11 ISBN:4-8104-2721-8
児童書ではあるが、p.30-31「ライフガード」では水に落ちた人の救助の写真が掲載されている。
⑱『ライフセーバー エスカルゴムック』 日本実業出版社 1997.8 ISBN:4-534-60068-2
⑲『ライフセーバー Vol.2 エスカルゴムック』 日本実業出版社 1998.6 ISBN:4-534-60090-9
インタビュー中心で技術については記載がない。Vol.2のp.50-51に“「海の流れ」の基礎知識”、p.52-56に“ワンポイントファーストエイド“が掲載されている。
⑳『結びのテクニック』 ジェフリー・バドワース/著 乙須 敏紀/訳 産調出版 2001.1 ISBN:4-88282-236-9
救助に特化した内容ではないが、多様な結び方が掲載されている。
㉑『闘う男たちの仕事レスキュー&消防隊 訓練&車両・資器材徹底解説 別冊宝島』 宝島社 2005.6 ISBN:4-7966-4626-4
救助方法についての記載はない。
㉒『海のレスキュー USコーストガード』 ジョン・ウォーターズ/著 安岡 一乗/訳 成山堂書店 2003.2 ISBN:4-425-35291-2
アメリカ合衆国沿岸警備隊の活動を物語としてまとめたもの。実用向きではなく、実技の記載はない。索引あり。
㉓『レスキュー隊のヒミツ80 : 人命救助のスーパースター』 木下 慎次/著 伊藤 久巳/著 イカロス出版 2008.11 タイトルコード:1000000410662
レスキュー隊がどういうものなのかを80の項目で解説、しかし特殊技術についての具体的な記載はない。各機関とボランティアがどのように連携するかについても知りたいとのことだったが、「Question50 消防以外のレスキューとの連携救助はあるのですか?」で警察や自衛隊との連携についての記載があるが詳細ではない。ボランティアに対する言及はないが、別に「Question41 救助活動時、一般の人たちにしてほしいことは?」という項目がある。
以上