レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年12月01日
- 登録日時
- 2020/12/10 10:29
- 更新日時
- 2020/12/10 16:16
- 管理番号
- 9000029868
- 質問
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解決
1964年の東京オリンピックの聖火リレーが山梨県を通ったときに使った聖火台を甲府工業高校で作成した。当時の様子がわかる資料(特に写真)を見たい。
- 回答
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1964年の東京オリンピックの聖火リレーは、10月6日に長野県から山梨県に聖火が受け渡され、県内をリレーし、6日の夜から翌7日の朝までは、甲府市の舞鶴公園に設置された聖火台で火を保管した。2日目は笹子峠までリレーし、7日夜、トラックに乗せ、神奈川県まで運んだ。
その聖火台は、当初、増穂町(現・富士川町)にあったものを借用する予定だった。
しかし、急遽、新調することになり、9月15日、甲府工業高校に依頼、9月30日に完成し、10月5日に舞鶴公園に運ばれ、設置された。
当時の様子については下記新聞記事に記述がある。
「山梨日日新聞」昭和39年
9月12日(7)「晴れてオリンピアの火 増穂町古来の聖火台」
9月17日(7)「聖火台思いきって新調 受けた甲工、突貫作業へ」
※写真あり=「製作分担を打ち合わせする機械科職員たち」「聖火台の完成想像図」
9月20日(11)「舞鶴公園広場に聖火台 リレー歓迎式典、本ぎまり」
※聖火台の設置場所について、県庁前から舞鶴公園広場に計画を変更した旨の記事。
9月23日(3)「聖火リレー 演出も念入りに 舞鶴公園広場 準備はOK」
※写真あり=聖火を設置する場所の写真
10月1日(7)「点火のテスト 聖火台がみごとに完成」
※写真あり=「オレンジ色の火も美しく見事に完成した聖火台-甲府工高玄関前で」
10月7日(1)「県都にオリンピアの火」
※写真あり=天野知事が聖火を聖火台に移す写真
10月7日(7)「花やかに五輪の人波 その夜の舞鶴公園広場」
※写真あり=聖火が移された聖火台の前で「五輪音頭」を踊る婦人会員の写真
10月8日(5)「雨のなか、東京へ東京へ」
※写真あり=二日目、聖火台からトーチに火が移された時の写真
「山梨時事新聞」昭和39年
9月19日(7)「聖火台つくる 甲工」
9月26日(5)「聖火台近く完成 六日待望の本県入り 建設作業順調に進む」
※写真あり=「聖火台の鋳型に鉄を流し込む作業=甲工機械科鋳造工場で」
10月1日(6)「みごとテストも成功 きのう、聖火台が完成」
※写真あり=「甲工機械科制作の聖火台に点火テスト」
10月2日(5)「聖火台に火入れ式 六日に舞鶴公園へ運ぶ」
10月7日(3)「オリンピアの火 県都入り」
※写真あり=「舞鶴公園の聖火台に点火する天野知事」
10月7日(7)「“平和の火”に歓呼のうず」
※聖火歓迎式典についての記事。「甲府工業機械科が心をこめて製作した聖火台」という記述あり。
「読売新聞 山梨版」昭和39年
9月18日(16)「“県聖火台はぼくらの手で”甲府工高が製作 “世界一の実習”と意欲」
※写真あり=「聖火台の鋳型づくりに取り組む甲府工高の職員、生徒と聖火台の完成図」
10月1日(16)「さっそく点火試験 聖火台が完成 甲府工高生らの手で」
※写真あり=「完成した聖火台」
10月6日(6)「沿道、花束で飾る」
※写真あり=「会場の舞鶴公園に運ばれる聖火台 甲府工高で」
※記事には、「甲府工高に依頼して先月完成した聖火台は、聖火到着を前に午前九時から会場の舞鶴公園に運ばれた」とあり、苦労してトラックに乗せ、十時頃舞鶴公園に設置された旨の記述。
10月7日(16)「聖火 沿道にうずまく感激 15万人が迎える 知事の点火で最高潮」
※写真あり=「聖火台に点火する天野知事」
10月8日(16)「聖火台は県体育祭に」
※来年度から、県体育祭の際に武田神社から運ばれる“聖火”がこの聖火台で燃やされるのこと。
「朝日新聞 山梨版」昭和39年
9月19日(16)「聖火台は僕らの手で 高さは矢田さんの記録 甲府工で“突貫工事”」
9月20日(16)「舞鶴公園で歓迎式 聖火迎える態勢決る」
10月2日(16)「聖火台が完成 甲府工高で 火入れ、引渡し式」
※写真あり=「甲府工業高校で、聖火台の引渡し式」
10月6日(16)「聖火きょう待望の本県入り」
※「公園の中央には、甲府工高の生徒たちがつくった聖火台が据えられ…」の一文。
10月7日(16)「聖火 甲斐路をひた走り 34区間を快調に 舞鶴公園で歓迎記念式」
※写真あり=「天野知事の手で聖火台に点火された聖火」
10月9日(16)「聖火リレーを顧みて 記者座談会」
※「甲府工でつくった聖火台は重厚でよかった」「聖火の走者と同年配の者の製作ということに意義」といった記者の感想あり。
「毎日新聞 山梨版」昭和39年
9月18日(16)「聖火台、甲工が製作 県教委 予算20万円で依頼」
9月19日(16)「“聖火台はこれだ”デザインを発表」
※聖火台のデザイン図
9月20日(16)「舞鶴公園に変更 聖火歓迎県式典場 県庁前広場が狭く」
10月1日(16)「胸たかなるオリンピック 聖火台ができる 先生、生徒からどっと歓声」
※写真あり=「みごとに完成した聖火台、試験の火入れで赤々と燃える、見守る生徒たちからわっと歓声があがる、オリンピアの火をともす日も間近い」
10月6日(16)「聖火台 きょうすえつけ」
10月7日(16)「平和の火紅葉の山野ひた走り 祈りこめ歓呼あびて」
※写真あり=「天野知事に聖火を渡す最終走者の名取君」
- 回答プロセス
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(1)甲府工業高校の記念誌類 → なし
(2)東京オリンピック関係資料 → なし
(3)「山梨県史」「甲府市史」 → なし
(4)当時の地元新聞(マイクロフィルム)
→ 聖火台の製作、設置、聖火の点火等の記事について多数の記事あり。
- 事前調査事項
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『甲府工業高校50周年記念誌』(当館所蔵なし)
『甲工物語』
- NDC
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- スポーツ.体育 (780 10版)
- 大学.高等.専門教育.学術行政 (377 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 東京オリンピック
- 聖火リレー
- 聖火台
- 甲府工業高等学校
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000290461