レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/10/05
- 登録日時
- 2015/12/21 00:30
- 更新日時
- 2016/03/27 14:42
- 管理番号
- HC-15022047
- 質問
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解決
ちゃぶ台の歴史について知りたい。
- 回答
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『ちゃぶ台の昭和』(2002年 河出書房新社)の第2章「ちゃぶ台の歴史」に詳しく載っています(p.85~)。また、『絵引民具の事典』(2008年 河出書房新社)の「卓袱台」の項(p.75~)、『日本民俗大辞典 下』(2000年 吉川弘文館)の「ちゃぶ台」の項(p.94~)にも、ちゃぶ台の説明とともに歴史についてもまとめられています。
「ちゃぶ台」の名前の由来については諸説あり、中国の卓袱(しっぽく)料理に使う卓袱台が発祥であるという説や、外国人相手の軽食屋をチャブ屋といったので、そこで使われていた食卓がちゃぶ台のもととなったという説などがあるようです。明治時代に発明されたちゃぶ台は、江戸時代までの身分制度が明治維新によって変化し、日本人が同じ食卓を囲むようになったことで、普及が可能となりました。大正時代から第二次世界大戦前の昭和期にかけて、まずは都会を中心に定着し、しだいに地方でも当たり前のものとして使われるようになりました。一家団欒の象徴として全国的に普及しましたが、やがてテーブルと椅子を中心とする近代的な生活スタイルの波に押されて姿を消していきました。
『食卓文明論』(2005年 中央公論社)では、ちゃぶ台の前史から普及、衰退を通じて日本の食卓の変遷が論じられています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383 8版)
- 参考資料
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- B10240141 ちゃぶ台の昭和 小泉和子/編 河出書房新社 2002.11 383.81 4-309-72723-9
- B10012520 日本民俗大辞典 下 福田アジオ/[ほか]編 吉川弘文館 2000.4 380.33 4-642-01333-4
- キーワード
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- 食卓
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献調査
- 内容種別
- 参考
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000186121