レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年02月20日
- 登録日時
- 2012/02/20 13:46
- 更新日時
- 2012/02/29 11:09
- 管理番号
- 20120220-3
- 質問
-
解決
クシナダヒメについて知りたい。
- 回答
-
『国史大辞典』に次の情報があった。
くしいなだひめ 【奇稲田姫】
「記紀の八岐大蛇退治神話にみえる神。出雲簸の川上に住む脚摩乳(あしなずち)・手摩乳(てなずち)の女。『古事記』には櫛名田比売とある。八岐大蛇にのまれようとするところを、高天原から追放されて出雲に降ってきた素戔嗚(すさのお)尊に救われた。のち姫は素戔嗚尊と結婚し、六世の孫に大国主神が生まれる。「クシ」は巫女的象徴としての櫛であると同時に、霊妙不思議の意の美称でもある。したがって「くしいなだひめ」とは、田の神に仕える巫女であると同時に、それが豊かに育った稲田の神に昇格したものと考えられる。(以下略)」
参考文献:
三品彰英「出雲神話異伝考」(『三品彰英論文集』二所収)
- 回答プロセス
-
Yahoo!百科事典[日本大百科全書(小学館)]に次の情報があった。
奇稲田姫命(くしなだひめのみこと)
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E5%A5%87%E7%A8%B2%E7%94%B0%E5%A7%AB%E5%91%BD/ (2012/02/17確認)
「日本神話の女神で、足名椎(あしなずち)・手名椎(てなずち)の娘。記紀神話で、八岐大蛇(やまたのおろち)への供犠として差し出されようとしたところを素戔嗚尊(すさのおのみこと)の助けを得、櫛(くし)に変じて救われる。尊の大蛇退治ののち、その妻となって八島士奴美神(やしましぬみのかみ)を生む。元来「くし」という語は霊妙な働きを意味し、名義からは稲田にあって田の神に奉仕する聖なる巫女(みこ)の内容を表す。(以下略)」
- 事前調査事項
- NDC
-
- 神話.神話学 (164 9版)
- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
-
- 日本神話事典 / 青木周平[ほか]編 大和書房 , 1997 ISBN:4479840435 p.129
- 神道史大辞典 / 薗田稔, 橋本政宣編 吉川弘文館 , 2004 ISBN:4642013407 p.303
- 日本神名辞典 第2版 神社新報社 , 1995 ISBN:4915265668 p.160
- 社寺縁起伝説辞典 / 志村有弘, 奥山芳広編 戎光祥出版 , 2009 ISBN:9784900901001 p.159
- キーワード
-
- クシイナダヒメ
- 櫛名田比売
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000101999