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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
大阪市立中央図書館 (2210006)管理番号
(Control number)
3A15003071
事例作成日
(Creation date)
2015年08月25日登録日時
(Registration date)
2015年12月25日 16時18分更新日時
(Last update)
2016年12月09日 00時30分
質問
(Question)
江戸時代における記述で「大坂」と表記している場合、読みは「おおざか」「おおさか」のどちらが適切か。
回答
(Answer)
江戸時代の「大坂」の読み方について、「おおざか」か「おおさか」のいずれが適切であるかについて明記されている資料は見つかりませんでした。
なお、以下の資料に、参考となる記述がありました。

『日本国語大辞典 第2巻 第2版』 (小学館国語辞典編集部/編集  日本国語大辞典第二版編集委員会/編集 小学館, 2001.2)
p.925「おおさか[おほさか][大阪・大坂]」の項には以下のような記述があります。
解説[三]に「(古くはおおざか)」、用例として「浄瑠璃・冥土の飛脚[1711頃]下「年たけた倅(せがれ)を子細有て旧里切り大ざかへ養子に遣わせしに」、「[語誌](2)「おおざか」ともいったことは、(中略)「ロドリゲス日本大文典」に(中略)Vôzaca(ヲウザカ)とあるのでわかる。」、[発音]<音史>に「中世・近世は「おおざか」」 

『日本大文典 再版』(ジョアン・ロドリゲス/原著 ; 土井忠生/訳註 三省堂, 1955.9)
p.[1]「訳者の例言」に「本書は(中略)Arte da Lingoa de Iapam(長崎書林 1604-8)[慶長九-十三]年刊)の三巻全部を邦訳したものである。」、p.404「Vôzacani itatte(中略)(大阪に至って)」との記述があります。

『日本歴史地名大系 28-[1] 大阪府の地名 1』 (平凡社, 2001.7)
p.355「大阪市」の項に、「近世初期までの大坂は「おさか」ないしは「おざか」とよばれていたとみられるが、どちらが一般的であったかはわからない。」「江戸時代には大坂が定着し、おおさかと清音でよんだが、……」とあります。

『上方と坂東』 (宮本 又次/著 青蛙房, 1969)
p.69 に「……なお大坂を江戸時代「オオザカ」とにごったともいうが、例えば「冥途の飛脚」の義太夫では
「おおざかを立ちのいて私の姿目にたてば」と語られる。あるいはそういったのかも知れぬ」とあります。

『大阪ことば事典』 (牧村 史陽/編 新版 講談社, 2004.11)
p.106-107に「オオサカ【大阪・大坂】」の項があり、
「大坂・小坂、どちらもオサカと読んだらしく『厳如往来記』永禄四年三月二十八日の条には「小坂本願寺」と書いている。それを大坂と一定したのは、天正十一年に豊臣秀吉が大坂城を築城以後のことであろう。」との記述があります。
また、p.116-117に「オサカ・オザカ【大坂・小坂】」の項があり、近世の文学作品中の用例が幾つか紹介されています。
近松の浄瑠璃中より「あの子がおざかでかの男と~」、「天王寺の東門をおざかの方へ帰りしが」、「すぐに大坂(おさか)へ下りける」、「やがて大坂(おさか)へ下り舟」
また、十返舎一九の『東海道中膝栗毛』六編の上(文化年間)、弥次喜多が伏見の京橋で淀川の夜船の客寄せを聞く条で、「大坂者の船頭はオサカ、江戸っ子の弥次郎兵衛はオオサカと区別して言わせているのは面白く、これも大阪人が当時オサカと詰めて発音していた証拠となる。」との記述があります。
続いて、「近松の時代にも「大坂(おおさか)を立ちのいて」(『冥土の飛脚』)などの例がないでもないが、これは例外と見てよい。」とあります。
回答プロセス
(Answering process)
1. 商用データベース「JapanKnowledge(日本国語大辞典)」を検索し、資料1が見つかる。
2. 資料1の語誌の項に紹介されていた資料2を確認する。
3. 地名辞典を確認する。(資料3)
4. 「上方と坂東」を確認する。(資料4)
5. 「大阪ことば事典」を確認する。(資料5)
6. 江戸時代のことば事典・辞典類を確認する。
7. googleブックスを”大阪”×”大坂”で検索する。
8. 『大阪府全志 索引』(佐古 立子/編 ; 松本 冴子/編  清文堂出版, 1986)で「大坂」の項を確認する。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
辞典  (813 9版)
日本  (291 9版)
参考資料
(Reference materials)
当館書誌ID <0000848632>  日本国語大辞典 :第2版 第2巻 いろさ-おもは 小学館国語辞典編集部/編集 小学館 2001.2 9784095210025 (資料1)
当館書誌ID <0000157431>  上方と坂東(青蛙選書 28) 宮本 又次/著 青蛙房 1982  (資料4)
当館書誌ID <0010176189>  日本歴史地名大系 28-[1] 大阪府の地名 1  平凡社 2001.7  (資料3)
当館書誌ID <0010865148>  大阪ことば事典 :新版 牧村 史陽/編 講談社 2004.11 9784062123860 (資料5)
当館書誌ID <0011021706>  日本大文典 :再版 ジョアン・ロドリゲス/原著 三省堂 1955.9  (資料2)
キーワード
(Keywords)
大阪府大阪市
大坂
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000186259解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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