レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/09/16
- 登録日時
- 2016/03/26 00:30
- 更新日時
- 2016/03/29 14:01
- 管理番号
- 所沢新所-2015-012
- 質問
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解決
日光東照宮の神厩舎(しんきゅうしゃ)について知りたい。(三猿のこと以外。資料の対象年齢は問わない。)
- 回答
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日光東照宮の神厩舎に関して、以下の資料に記述があります。
〇『日光東照宮の謎』 高藤晴俊/著 講談社 1996年
〇『寺社建築の歴史図典』 前久夫/著 東京美術 2002年
〇『郷土資料事典 9』 ゼンリン 1997年
〇『徳川家と日光東照宮 』 日光東照宮/監修 宝島社 2015年
〇 読売新聞 1941年9月27日 「故長久王の御愛馬 日光東照宮へ御寄進」
〇 読売新聞 2005年5月31日 「ニュージーランドが日光東照宮へ白馬 24年ぶり3頭目」
また、以下のサイトに記載があります。
〇「日光東照宮」ホームページ
〇「わくわく「日光の社寺」たんけん」ホームページ
- 回答プロセス
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1、所蔵資料の内容確認
“東照宮”“神厩”“寺社建築”をキーワードに所蔵検索および書棚の確認。
〇『日光東照宮の謎』 高藤晴俊/著 講談社 1996年
p.187に神厩舎と三猿について「馬屋に猿の彫刻があるのは、古くより猿が馬の病気を治す、との信仰からである」「陰陽五行説によれば馬は火であり、猿が水であるところから、火を守る水、すなわち馬を守る猿という関係が成立したという」と記述あり。
〇『寺社建築の歴史図典』 前久夫/著 東京美術 2002年
p.170に「神厩」について「神社に生きた馬や獣類などを奉納することは、天皇・公卿・武家などのあいだでは、古くから行われていた。これを幣馬獣進(へいばじゅうしん)といった。幣馬は境内に厩を建てて飼育され、神祇に用いられた。これを神馬(しんめ)と呼んだ。伊勢両神宮をはじめ各地の大社には、今日でも神厩があり神馬が飼育されている。三猿の彫刻で有名な日光東照宮の神厩は、寝殿造の馬屋形式を伝えている」と記述あり。
〇『郷土資料事典 9』 齋藤建夫/編 ゼンリン 1997年
「神厩(うまや)」について以下の記述あり
p.112「国指定重要文化財 桁行三間 梁間五間 一重 切妻造 妻入り 銅瓦葺き」
p.115「東照宮内唯一の素木(しらき)造りの建物。この左右の長押(なげし)には、参道側に五面、右側に三面、計八面のそれぞれ違った構図による猿の彫刻が施されているが、うち左から二番目の三匹が、『三猿』としてよく知られている。目を押さえているもの、口を押さえているもの、耳をふさいでいるものが並んでいて『見ざる、言わざる、聞かざる』の意を伝えているといい、これが東照宮の根本理念だという。」
△『国史大辞典7』
p.938に「神馬」について記述あり
2、インターネット検索
〇「日光東照宮」ホームページ
社殿の概要のページに神厩舎・三猿について簡単な説明の記載あり
〇「わくわく「日光の社寺」たんけん」ホームページ
神厩(舎)のページに「神厩は神様にお仕えする神馬をつなぐための建物で、境内唯一の素木造りです。内部は二つに分かれ、前方に馬をつなぐ場所があり、石の間をおいて、後方が畳敷きの部屋になっています。神馬の勤務時間は、午前10時から、午後2時まで、雨や雪の日はお休み。神馬は雄の白馬が条件で、現在2頭が飼育されています。建物の西、北二側の長押には、猿の彫刻が八面施され、人の一生を物語に表しています。」と記載あり。
△「牛の博物館」ホームページ
厩猿(きゅうえん)信仰に関する記述あり。日光東照宮の神厩舎に関しては記載なし。
△「京都大学霊長類研究所」ホームページ
ゲノム多様性分野:川本芳のページに厩猿信仰に関する記述あり。日光東照宮の神厩舎に関しては記載なし。
3、データベース検索
〇ヨミダス歴史館
“神馬”をキーワードに検索
〇1941年9月27日 「故長久王の御愛馬 日光東照宮へ御寄進」 東照宮の神馬についての記述あり
〇2005年5月31日 「ニュージーランドが日光東照宮へ白馬 24年ぶり3頭目」 東照宮の神馬に関して歴史、由来の記述あり
4、確認をしたが記述のなかった資料は以下のとおり
×『古代史と日本神話』 大林太良/ほか著 大和書房 1996年
×『動物民俗1・2』 長澤武/著 法政大学出版局 2005年
×『古建築の見方・楽しみ方』 瓜生中/著 PHP研究所 2000年
5、後日再調査、以下の資料にも記述あり
〇『徳川家と日光東照宮 』 日光東照宮/監修 宝島社 2015年
p.34に神厩舎についての記述と写真の掲載あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 神社.神職 (175 9版)
- 日本 (291 9版)
- 日本の建築 (521 9版)
- 参考資料
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- 日光東照宮の謎 高藤晴俊/著 講談社 1996.3 175.932 4-06-149292-6
- 国史大辞典 7 国史大辞典編集委員会/編 吉川弘文館 1986.11 210.033 4-642-00507-2
- 寺社建築の歴史図典 前久夫/著 東京美術 2002.3 521.81 4-8087-0719-5
- 郷土資料事典 9 ゼンリン 1997.3 291.093
- 徳川家と日光東照宮 日光東照宮/監修 宝島社 2015.3 175.932 978-4-8002-3608-1
- わくわく「日光の社寺」たんけん 神厩舎 http://www.nikko-syaji-tanken.jp/toshogu/08_11/09.html 2016/03/02
- 日光東照宮ホームページ http://www.toshogu.jp/shaden/index.html 2016/03/02
- キーワード
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- 神馬
- 神厩
- 日光東照宮
- 厩猿信仰
- 三猿
- 火伏せ
- 寺社建築
- 栃木
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 小学生
- 登録番号
- 1000189797