レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年12月02日
- 登録日時
- 2020/07/18 15:36
- 更新日時
- 2020/08/28 13:14
- 管理番号
- 堺-2020-074
- 質問
-
解決
堺奉行の妻が書いた日記があったと思うが、それを読みたい。
- 回答
-
『日本女性人名辞典』のp.465に三枝斐子(さいぐさ あやこ)という人物が立項されており、旗本土屋廉直の妻とある。夫が堺奉行に任官、江戸から夫に従ったときの道中紀行に『旅の命毛』があり、堺に在任した二年間の日記『和泉日記』もあるとのこと。『国書総目録』補訂版(岩波書店 1989年)によると第1巻p.191の「和泉日記」→活字本はなし、第5巻p.570の「旅の命毛」→活字本『女流文学全集』 3に所収。堺市立中央図書館所蔵資料により『女流文学全集』 3のp.365-408に「旅の命毛」の掲載を確認→提供した。
(北図書館)
- 回答プロセス
-
1.「堺奉行」「妻」でGoogle検索により、「土屋斐子「和泉日記」の魅力とは」(https//itasaka-yoko.com/論文・資料/近世紀行文紹介/土屋斐子「和泉日記」の魅力とは)というサイトがヒット、土屋斐子という人名を得た。
2.『日本女性人名総索引』(日本図書センター 2002年)P.468では「土屋斐子」を「三枝斐子」への送り項目としており、土屋斐子と三枝斐子が同一人物であることがわかる。
3.土屋廉直は『堺市史』第3巻p189の堺奉行在職表により、文化4年1月23日~同6年3月5日に在職した土屋紀伊守廉直であることがわかる。
4.『国書人名辞典』第2巻(岩波書店 1995年)のp.310にも項目あり。
5.『日本女性人名辞典』の三枝斐子の項の参考文献にあげられている『女流著作外題』において、p.465(和泉日記)、p.503(旅の命毛)、p.539(斐子)について解説あり。
6.「旅の命毛」所収の『女流文学全集』 3は「国立国会図書館デジタルコレクション」にもあり。
7.「旅の命毛」については、1906(明治36)年の写本が大阪府立中之島図書館に所蔵されていることを確認。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本史 (210 8版)
- 個人伝記 (289 8版)
- 参考資料
-
-
日本女性人名辞典. 日本図書センター, 1993.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002260245-00 , ISBN 4820571281 -
女子學習院 [編] , 女子学習院. 女流著作解題. 女子学習院, 1939.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I002874448-00 -
古谷知新 編 , 古谷, 知新. 江戸時代女流文学全集 第3巻 増補新装版. 日本図書センター, 2001.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003645890-00 , ISBN 4820584804 (p.365-408)
-
日本女性人名辞典. 日本図書センター, 1993.
- キーワード
-
- 堺奉行
- 三枝斐子
- 土屋斐子
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000284773