レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/09/22
- 登録日時
- 2018/12/02 00:30
- 更新日時
- 2019/02/20 16:51
- 管理番号
- 所沢吾妻-2018-008
- 質問
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解決
十返舎一九の二代目がいたようだが、それはどのような人物なのか知りたい。
- 回答
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十返舎一九の二代目は弟子の十字亭三九という人物です。
下記の資料が参考になります。
〇『講談社日本人名大辞典』 上田正昭/[ほか]監修 講談社 2001年
〇『東海道中膝栗毛』 十返舎一九/[著] 桜楓社 1976年
〇『近世物之本江戸作者部類』 曲亭馬琴/著 岩波書店 2014年
- 回答プロセス
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1、所蔵資料の内容確認
〇『講談社日本人名大辞典』 上田正昭/[ほか]監修 講談社 2001年
p912「十返舎一九(2代)」の項に十字亭三九の名がある。
p953「十字亭三九」の項に記載あり。
〇『東海道中膝栗毛』 十返舎一九/[著] 桜楓社 1976年
p334「売文業者一九とその作品」に「…『続々膝栗毛』は弟子三九(絲井鳳助)が二代目一九を襲名して(他にもう一人二代目あり)三編上下を追加したが、この二代目は一九が『化物太平記』で罰せられたのと同じ禁を犯して、仙石家騒動をあつかった作品を書いたため、何となく江戸を亡命して、そのままになってしまったのである」と記載あり。
2、後日調査による追加資料
〇『近世物之本江戸作者部類』 曲亭馬琴/著 岩波書店 2014年
p85十字亭三九について「十遍舎一九が戯作の弟子也。(中略)一九が没して後、師の未亡人に請ふて、遂に十遍舎一九の名号を許されたとぞ。後の一九はこれなるべし。」と記載あり。十字亭三九の名は「糸井武。通称、鳳助。別号、登仙笑苫人」ともいう。
3、確認したが記載のなかった資料
×『ブリタニカ国際大百科事典 8 』フランク・B・ギブニー/編集 TBSブリタニカ 1995年
「十返舎一九」の項はあるが、二代目については記載なし。
×『東海道中膝栗毛』 [十返舎一九/原作] 童心社 2009年
×『新編日本古典文学全集 81』 小学館 1995年
×『21世紀によむ日本の古典 18』 ポプラ社 2002年
×『少年少女古典文学館 21』 講談社 1992年
×『現代語訳東海道中膝栗毛 上・下』 [十返舎一九/作] 岩波書店 2014年
×『絵で見るたのしい古典 8』 学研 1990年
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (281 9版)
- 小説.物語 (913 9版)
- 参考資料
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- 講談社日本人名大辞典 上田正昭/[ほか]監修 講談社 2001.12 281.033 4-06-210800-3
- 東海道中膝栗毛 十返舎一九/[著] 桜楓社 1976 913.55
- 近世物之本江戸作者部類 曲亭馬琴/著 岩波書店 2014.6 913.5 978-4-00-302257-3
- キーワード
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- 十返舎一九
- 十返舎一九 二代目
- 十字亭三九
- 絲井鳳助
- 糸井武
- 登仙笑苫人
- 人名
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000246820