レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年7月30日
- 登録日時
- 2013/07/16 18:51
- 更新日時
- 2023/07/28 17:16
- 管理番号
- 岩手-148
- 質問
-
解決
岩手県大槌町にある「安渡(あんど)」という地名の由来を知りたい。青森県むつ市大湊地区は藩政時「安渡村」と呼ばれていたが、大槌町の安渡と関連はあるのか。
- 回答
-
小島俊一著『岩手の郡市町村地名の始まり』に、「大槌川河口の漁村安渡(あんど、安戸)は、網度場(あんどば・網場、安渡)で漁村や漁場の意」とある。また同著作『岩手の地名ものがたり』に、「青森むつ市大湊は旧名安渡で、やはり(漁場)の意らしく、日本海側の深浦町も昔は安東浦と称した漁港であった」とある。
漁場という共通点以外に、関連の有無を確認することはできなかった。
【参考資料】
『岩手の郡市町村地名の始まり』
p104 大槌町安渡について記載あり。
『岩手の地名ものがたり』
p100 アンド(漁場)について記載あり。
『ふるさとの地名物語 釜石・大槌編』
p202「地名語源は、網処、網度場、網地、網代と同じ意味。国有の地名となって安渡、安戸と当て字したもの」とあり。
『南部地名考』
p41~42 「岩手に縁のある、安倍安東(ヤスハル)の『安東』が『アンド』となり、安渡と仮称した地名というが、いささか疑問。漁場を指す地名とみるのが妥当」とあり。
【その他】
当館契約データーベース 「JapanKnowledge 」歴史地名ジャーナルより(最終アクセス日 2013.7.17)
第12回 安渡【あんど】
※ 青森県むつ市大湊浜町に関する記述。大槌町の関連については記載されていない。
- 回答プロセス
-
・参考図書『角川日本地名大辞典 岩手県』『日本歴史地名大系 岩手県の地名』などで、安渡に関する基本情報を確認。
・岩手県の地名に関する資料をブラウジング。
・データーベース 「JapanKnowledge 」で確認。
- 事前調査事項
-
『大槌町史 上・下』
- NDC
-
- 地理.地誌.紀行 (29 9版)
- 参考資料
-
-
『岩手の郡市町村地名の始まり』
小島 俊一∥著 2000年
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036149117-00 -
『岩手の地名ものがたり』
小島 俊一∥著 熊谷印刷出版部∥出版 1983年
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001619285-00 -
『ふるさとの地名物語 釜石・大槌編』
小松 実∥編 岩手東海新聞社∥出版 1978年
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036188084-00 -
『南部地名考』
菊地 正男∥著 盛岡タイムス∥出版 1989年
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036141671-00 - 「JapanKnowledge」 (当館契約データベース)
-
『岩手の郡市町村地名の始まり』
- キーワード
-
- 安渡
- 大槌町
- むつ市大湊
- 地名
- 照会先
- 寄与者
- 備考
-
岩手県立図書館ホームページ レファレンス事例データベース検索
『安渡という地名の由来について』検索キーワード:安渡
https://www.library.pref.iwate.jp/iwsystem/refdb.html
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土 地名
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000133779