レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年10月11日
- 登録日時
- 2020/04/07 17:03
- 更新日時
- 2020/05/24 16:31
- 管理番号
- いわき総合-地域612
- 質問
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解決
いわき市平四町目で、旧暦1月16日に行っている、大般若講についての資料はありますか?昔は、四町目の寺院で行っていたようだが、廃寺になってしまい、現在は九品寺で行っているらしい。
- 回答
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以下の資料に記述があります。
資料1『いわき民報 平成10(1998)年2月18日』7面
→「平四町目で御大般若講 供物のお神酒などふるまう 町の安全や商売繁盛祈る」
資料2『いわき民報 平成11(1999)年3月17日』10面
→「地区の徳願い御大般若講 平・四町目 心経を持ち寄り供養」
資料3『いわき商業風土記』(斎藤伊知郎 1973) p.33
これらの資料には、毎年、旧暦1月16日に町内の丸市屋倉庫で行われ、平・九品寺をはじめとした周辺の寺院より僧を招き、地区に伝わる般若心経600巻を御開帳し、「商売繁盛」・「町内安全」を祈るもので、この般若心経は、昔四町目にあった寺院が廃寺になった際に、地区に寄贈されたものだという言い伝えが残っているとの記載があります。
ただし資料4『総合佛教大辞典』(総合佛教大辞典編集委員会 2005)によると、「般若心経」は、般若経典の精髄を1巻にまとめた経であり、600巻あるのは、般若部に属する諸経典を集大成した経典の「大般若経」であることがわかります。このことから、上記資料でいわれている「般若心経」とは、「大般若経」のことであると推測されます。
- 回答プロセス
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上記回答のとおり。以下の資料に記述なし。
『写真で綴るいわきの講と野仏』(草野日出雄 1976)
『写真で綴るいわきのくらし』(草野日出雄 1974)
『写真で綴るいわきの伝統』(草野日出雄 1974)
『写真集 明治大正昭和 平』(斎藤伊知郎 1980)
『いわきの民俗 上・下』(和田文夫 1977・1986)
『いわきの年中行事なぜなぜ』(岩崎敏夫 1978)
『目で見るいわきの100年』(小野一雄 1996)
『保存版 いわき今昔写真帖』(里見庫男 2003)
『福島県民俗分布図』(福島県教育委員会 1973)
- 事前調査事項
- NDC
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- 社会.家庭生活の習俗 (384 9版)
- 日本 (291 9版)
- 経典 (183 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『いわき民報 平成10(1998)年2月』[出納書庫]
- 【資料2】『いわき民報 平成11(1999)年3月』[出納書庫]
- 【資料3】『いわき商業風土記』[K/672/サ・1110084710]
- 【資料4】『総合佛教大辞典』[180.3/ソ・1112345549]
- キーワード
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- 大般若講
- 御大般若講
- 大般若経
- 仏教
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000280289