レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年09月01日
- 登録日時
- 2017/10/13 14:02
- 更新日時
- 2017/12/08 10:00
- 提供館
- 京都市図書館 (2210023)
- 管理番号
- 右中-郷土-105
- 質問
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葵祭の「路頭の儀(ろとうのぎ)」について知りたい。
- 回答
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葵祭は,正式には賀茂祭(かもさい)といい,京都市北区にある上賀茂神社(賀茂別雷神社)と,京都市左京区にある下鴨神社(賀茂御祖神社)の例祭で,祇園祭,時代祭とあわせて京都の三大祭と言われています。
「路頭の儀」は,5月15日に行われる儀式の一つで,京都御所から下鴨神社を経て上賀茂神社へと向かう行列のことをいいます。
行列の構成や順路は,祭りや行列が中断されていた時期が複数回あるため,時代によって異なります。【資料1~4】
例えば,平安時代は,勅使は宮中を出発した後,途中で斎王(神に奉仕する皇女)と合流し,下鴨神社へ向かいましたが,現在は,京都御所から勅使などの本列と斎王代(昭和31年から京都在住の未婚女性)列が一緒に出発します。
行列の様子は,【資料3】に各時代の絵図など,【資料4,7~9】に現代の写真の掲載があります。
- 回答プロセス
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●“路頭の儀”をキーワードに京都市図書館の資料を検索するも,該当資料なし。
●京都に関する事典を確認・・・【資料1】
“葵祭”の項に,現在の祭りの概要がある。
●“葵祭”をキーワードに検索・・・【資料2~9】
【資料2】平安時代と現在の順路や現在の行列次第がある。
【資料3】時代ごとの祭りについて詳しい。巻末に「主要参考文献」の掲載がある。
【資料5】平安時代の斎王行列について順路などの記述がある。
【資料6】平成27年(2015)に京都国立博物館で開催された特集陳列のリーフレット。葵祭の歴史を含めた概要が分かりやすい。
【資料7~9】葵祭のパンフレット。発行当時の順路や,行列の構成がわかりやすい。
●正式名称の“賀茂祭”をキーワードに検索・・・【資料10】
行列について,古今の違いや,明治時代の構成・服装の記述がある。
●祭りを行っている神社関係(「上賀茂神社」「下鴨神社」「賀茂社」)の資料を確認・・・【資料11,12】
【資料11】明治時代の祭りの再興の話が中心。
p195寛政6年(1794)に刊行された“ガイドブックの『賀茂祭』(村上勘兵衛他版)”に,路頭の儀の道筋が示されていると記述がある。
【資料12】現代の行列次第がある。
- 事前調査事項
- NDC
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- 神社.神職 (175 9版)
- 日本 (291 9版)
- 年中行事.祭礼 (386 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『京都大事典』(佐和 隆研/[ほか]編集 淡交社 1984)p1~2“葵祭”
- 【資料2】『京都の三大祭』(所 功/著 角川書店 1996)p45~111“賀茂大社の葵祭”,p281~283“葵祭の本列次第”
- 【資料3】『京の葵祭展』(京都文化博物館学芸第二課/編集 京都文化博物館 2003)
- 【資料4】『葵祭(賀茂祭)』(京都書院 1991)
- 【資料5】『週刊日本の祭り 30 京都 3』(朝日新聞社 2004)p2~11
- 【資料6】『葵祭の美術』(京都国立博物館 [2015])
- 【資料7】『葵祭の志おり』(賀茂御祖神社社務所 [19--])
- 【資料8】『葵祭』(京都観光弘報連盟 [出版年不明])
- 【資料9】『葵祭 AOI MATSURI FESTIVAL』(京都市観光協会 [2016])
- 【資料10】『賀茂祭と臨時祭』(出雲路 通次郎/著 両賀茂社式年正遷宮奉祝委員会 1937)
- 【資料11】『上賀茂のもり・やしろ・まつり』(大山 喬平/監修ほか 思文閣出版 2006)p192~210“明治維新と賀茂祭”
- 【資料12】『上賀茂神社 賀茂別雷神社』(建内 光儀/著 学生社 2003)p65~85“葵祭(勅祭賀茂祭)”
- キーワード
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- 葵祭
- 賀茂祭
- 路頭の儀
- 上賀茂神社
- 下鴨神社
- 賀茂社
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000223064