レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/11/20
- 登録日時
- 2011/03/22 02:13
- 更新日時
- 2011/06/06 11:22
- 管理番号
- 埼熊-2010-096
- 質問
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解決
稲荷木(とうかっき)という植物は何か。
- 回答
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「稲荷木」は、植物でなく、神社の名前や地名に使われている言葉であった。呼び方や名称も、地域によってそれぞれ微妙に異なっている。
記述のあるものとして下記の資料を紹介する。
『埼玉の神社 大里 北葛飾 比企』(埼玉県神社庁神社調査団編 埼玉県神社庁 1992)
p16 伊奈利神社 いなりじんじゃ[とおかっきいなり](熊谷市銀座)の項があり、「稲荷木」という言葉についての記述あり。
「稲荷木(とおかつき)伊奈利神社という名で人々に知られている。この、「稲荷木」という言葉については、はっきりとした伝えはないが、鎮座地周辺の古称と見られており、当社の創建とも深いかかわりがあると思われる。当社また、白鬚伊奈利神社とも呼ばれるが、そのいわれはわからず・・・」
『熊谷市銀座史誌』(渡辺和則著 熊谷市銀座史誌発行後援会 1975)
p46-51に稲荷木伊奈利神社(とおかっきいなりじんじゃ)と俗称されているとの記述あり。
p92-93に稲荷の森についての説明、「かよいおいなりさん」の話の中で「稲荷木(とうかっき)のおいなりさん」と記述されている。
『狛犬とおいなりさん 神様のお使い ふるさと探訪』(室田好男編 室田好男 2010)
p136-137に稲荷神社ときつねの関係について記述あり。
『大里郡神社誌』(埼玉県神職会大里郡支会編 国書刊行会 1984)
p14 伊奈利神社についての説明あり。
『熊谷市内神社九十九撰 ぶらっとくまがや神のまち』(室田好男著 室田好男 2002)
p10-11に稲荷木伊奈利神社(とおっかきいなり)あり。内容はほぼ『埼玉の神社』からの引用。
『熊谷市内鎮座百五十五神社のご紹介 続ぶらっとくまがや神のまち』(室田好男著 室田好男 2007)
p11に稲荷木伊奈利神社(とおっかきいなり)あり。内容は『熊谷市内神社九十九撰 ぶらっとくまがや神のまち』に同じ。
『くまがやのお宮さん廻り 一五三神社(案内図入り)ふるさと探訪』(室田好男編 2010)
p14に白鬚伊奈利神社あるが、関連する記述なし。
『ふるさと玉井の歴史』(「ふるさと玉井の歴史」編集委員会編 熊谷市玉井地区自治会連合会 2008)
p15の地名とその由来の項目に「稲荷木上」「稲荷木下」の説明があり。同じ熊谷市内にある玉井字でも「稲荷木」とつく小字があることがわかる。
- 回答プロセス
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『日本国語大辞典』に項目なし。
『難訓辞典』に項目なし。
『音訓引き難読語辞典』に項目なし。
《Google》で〈稲荷木〉を検索したところ、地名であることがわかる。
千葉県市川市に稲荷木(とうかき)地区あり。
『埼玉県の地名』索引及び難読地名一覧に稲荷木なし。
『角川地名大辞典 埼玉県』索引及び難読地名一覧に稲荷木なし。
『難読地名辞典』地名編、地誌編を見るがなし。巻末の小字一覧p1403大麻生村内に稲荷穴(タウカアナ)あり。
熊谷の稲荷神社を調べ、回答資料の情報を得る。
- 事前調査事項
- NDC
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- 神社.神職 (175 9版)
- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 参考資料
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- 『埼玉の神社 大里 北葛飾 比企』(埼玉県神社庁神社調査団編 埼玉県神社庁 1992)
- 『熊谷市銀座史誌』(渡辺和則著 熊谷市銀座史誌発行後援会 1975)
- 『狛犬とおいなりさん 神様のお使い ふるさと探訪』(室田好男編 室田好男 2010)
- 『大里郡神社誌』(埼玉県神職会大里郡支会編 国書刊行会 1984)
- 『熊谷市内神社九十九撰 ぶらっとくまがや神のまち』(室田好男著 室田好男 2002)
- 『熊谷市内鎮座百五十五神社のご紹介 続ぶらっとくまがや神のまち』(室田好男著 室田好男 2007)
- 『くまがやのお宮さん廻り 一五三神社(案内図入り)ふるさと探訪』(室田好男編 2010)
- 『ふるさと玉井の歴史』(「ふるさと玉井の歴史」編集委員会編 熊谷市玉井地区自治会連合会 2008)
- キーワード
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- 稲荷神社
- 埼玉県-地名
- 郷土資料
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000082487