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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
県立長野図書館 (2110021)管理番号
(Control number)
県立長野-23-024
事例作成日
(Creation date)
2023年5月11日登録日時
(Registration date)
2023年05月13日 10時44分更新日時
(Last update)
2023年06月06日 22時36分
質問
(Question)
信濃教育夏期講習会における「大江磯吉」氏の講義録を見たい
回答
(Answer)
調査した結果は下記のとおり。
1 信濃教育会夏期講習会に関する記述について
○次の資料に、「年次:明治二四年 學科目:地質學、土性學、物理學、心理學 講師氏名:理科大學教授小藤文次郎、農商務省技師恒藤規隆、本縣師範學校教諭正木直太郎、同同大江磯吉 期間:自八月三日至同ニ七日」の記述が確認できる。
・『信濃教育会五十年史』 信濃教育会編 信濃教育会 1935 【N372/11】「信濃教育会各種一覧表 六、講習会一覧表」 p.83
・『信濃教育会沿革概要』 信濃教育会編 信濃教育会 1935 【N372/14】「信濃教育会各種一覧表 六、講習会一覧表」 p.83
 また、同様の記述は 『信濃教育会五十年史』 の「信濃教育會沿革史」 p.70-71でも確認できる。
○『信濃教育 [復刻版] 』 信濃教育会 1892 第57号 の p.3 に、信濃教育会の明治24年における夏期講習会の講習員募集案内が掲載されており、「講習の學科及び講師」の中に、「心理 仝校 教諭大江磯吉」の記述が確認できる。
 また、「講習員の豫め承知し置くべき件」の中に、「心理学は倍因氏による筈なれば下調べをせんとするには心理新説(井上哲次郎譯)心理全書(松島剛外三名譯)によるをよしとす且心理新説は成るべく携帯するを便なりとす」の記述が確認できる。
・『心理新説』 1-4巻 ベイン著 同盟舎 1882 【140/113】
『心理全書』 巻1 倍因著 普及舎 1886 [国立国会図書館デジタルコレクションでインターネット公開]
『心理全書』 巻2 倍因著 普及舎 1886 [国立国会図書館デジタルコレクションでインターネット公開]
『心理全書』 巻3 倍因著 普及舎 1886 [国立国会図書館デジタルコレクションでインターネット公開]
『心理全書』 巻4 倍因著 普及舎 1886 [国立国会図書館デジタルコレクションでインターネット公開]
○『信濃教育 [復刻版] 』 信濃教育会 1892 の 第60号p.2 に、上記夏期講習会の報告が掲載されており、「講習の學科及び講師」の中に、「心理 仝校教諭 大江磯吉」の記述が、「講師の来往等」に、「大江講師は初日より廿四日まで講演せらる」の記述が確認できる。
○『信濃教育 [復刻版] 総目次』 信濃教育会編 信濃教育会 1971 【370/3a】 を参照したが、「大江磯吉」が著者・演述者の論文は確認できなかった。
 なお、同じ夏期講習会の講師氏名に記載がある「恒藤規隆」氏の講演筆記が2回にわたって掲載されていたので紹介する。
・『信濃教育 [復刻版] 』 信濃教育会 1892第67号 p.7-27、 第73号 p.13-22
 このほか、「小藤文次郎」、「正木直太郎」についても同様に調査したが、この2名が著者・演述者となっている記事は確認できなかった。
○当館が契約している信濃毎日新聞データベースで、1891年(明治24年)6月1日から9月30日までの2面雑報記事を調査したところ、明治24年8月の信濃教育会夏期講習会に関連する、以下の記事が確認できた。
・1891年(明治24年)6月26日 p.2
 信濃教育会夏期講習会の開催日時、場所、参加資格、募集人数、講習学科、講師等を掲載
・1891年(明治24年)7月15日 p.2
 信濃教育会夏期講習会に申し込んだ一部出席者名等を掲載
・1891年(明治24年)8月2日 p.2
 信濃教育会夏期講習会が、翌日から師範学校内で開催される旨を掲載
・1891年(明治24年)8月26日 p.2
 信濃教育会夏期講習会の講師をした恒藤農商務技師の動向を掲載
・1891年(明治24年)9月10日 p.2
 信濃教育会夏期講習会の講義録等に関する記事を掲載
○『信濃教育 [復刻版] 』 第59号 p.4に、「雑件 廿四年夏季講習會の手工講義錄を會員に頒つ 廿四年夏期講習會の講師には理科大學教授理學博士小藤文次郎農商務省五等技師農學士恒藤規隆本縣師範學校教諭正木直太郎同大江磯吉の四氏に嘱托せり」との記載が確認できる。
 なお、同号には、当該「手工講義錄」は附いておらず、また、『長野県教育史料目録』 信濃教育会編 信濃教育会 1965.3 【N372/33】 にも、該当する史料の記述は確認できなかった。

2 その他の信濃教育會常集會における「大江磯吉」の記述について
○次の資料の、「信濃教育會各種一覽表 五、常集會一覽表」 p.63「明治二四年六月一四日 演説題目:形式と秩序に就きて 氏名:大江磯吉」と「同年十月一一日 演説題目:判断の方法 氏名:大江磯吉」の記述が確認できる。
・『信濃教育会五十年史』(前掲) 「信濃教育會各種一覽表 五、常集會一覽表」 p.63
・『信濃教育会沿革概要』(前掲) 「信濃教育會各種一覽表 五、常集會一覽表」 p.63
回答プロセス
(Answering process)
1 「信濃教育夏期講習会」での講演に関する調査依頼であるため、信濃教育会が発刊した『信濃教育会五十年史』及び『信濃教育会沿革概要』の「信濃教育会各種一覧表 六、講習会一覧表」及び『信濃教育会五十年史』の「信濃教育會沿革史」を確認し、当該「夏期講習会」の開催時期、学科目、講師氏名を確認した。

2 『信濃教育 [復刻版] 』 信濃教育会 1892 第52号-第63号を調査し、夏期講習会の講習員募集案内及び報告等を確認した。

3 『信濃教育 [復刻版] 総目次』により、当該夏期講習会講師の講演記録の掲載の有無を確認した。

4 当館が契約している信濃毎日新聞データベースで、1891年(明治24年)6月1日から9月30日までの2面雑報記事を調査し、当該信濃教育会夏期講習会に関連する記事を確認した。

5 『信濃教育会五十年史』及び『信濃教育会沿革概要』の「信濃教育會各種一覽表 五、常集會一覽表」により、「大江磯吉」氏の講演を確認した。

<調査済資料>
・『長野県人名鑑』 信濃毎日新聞社開発局出版部編 信濃毎日新聞社 1974 【N280.3/32】
・『教育人名大辞典』 尾高豊作編 刀江書院 1936 【372.8/6】
・『教育人名辞典 1上巻』 日本図書センター 1989 【372.8/24/1-1】
・『教育人名辞典 1下巻』 日本図書センター 1989 【372.8/24/1-2】
・『教育人名辞典 2上巻』 日本図書センター 1989 【372.8/24/2-1】
・『教育人名辞典 2下巻』 日本図書センター 1989 【372.8/24/2-2】
・『教育人名辞典 3上巻』 日本図書センター 1989 【372.8/24/3-1】
・『教育人名辞典 3下巻』 日本図書センター 1989 【372.8/24/3-2】
・『日本人名大事典3』 平凡社 1979.7 【281.03/ニホ/3】
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC 
参考資料
(Reference materials)
信濃教育会 編 , 信濃教育会. 信濃教育会五十年史. 信濃教育会, 1935.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000752744-00
信濃教育会 編 , 信濃教育会. 信濃教育会沿革概要. 信濃教育会, 1935.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000752743-00
信濃教育會 [編] , 信濃教育会. 信濃教育會雜誌 [復刻版]. 国書刊行会, 1886.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I011419527-00
キーワード
(Keywords)
大江磯吉
信濃教育
信濃教育会
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介 所蔵調査 事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土 人物
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000333096解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決

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