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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
千葉県立中央図書館 (2120001)管理番号
(Control number)
千県中千葉-2022-08
事例作成日
(Creation date)
2022年12月13日登録日時
(Registration date)
2023年03月18日 12時19分更新日時
(Last update)
2023年03月21日 08時23分
質問
(Question)
千葉県のぶどう栽培とワイン醸造の現況について調べたい。ぶどう栽培については、栽培面積、生産量、品種構成を知りたい。
回答
(Answer)
1.ぶどう栽培
【資料1】『果樹生産出荷統計 令和2年産』(農林水産省大臣官房統計部編集 農林水産省大臣官房統計部 2022)
 p50に「令和2年産都道府県別の結果樹面積・10a当たり収量・収穫量・出荷量」のぶどうの表があります。品種別の統計はありません。
 p72-73「令和2年の都道府県別の栽培面積」にぶどうの項目があります。品種別の統計はありません。
【資料2】『千葉農林水産統計年報 令和2年~3年』(千葉農林水産統計協会 2022)
 p78に令和2年産の千葉県のぶどうの栽培面積・結果樹面積・収穫量・出荷量の統計があります。品種別の統計はありません。
【資料3】『農林業センサス 千葉県統計書 2020年』(農林水産省統計部 2022)
 p42-45「販売目的の果樹類の品目別栽培経営体数と栽培面積」の表のうちp42にぶどうの項目があります。市町村別の統計です。品種・生産量の統計はありません。
この資料は千葉県ホームページでも公開されており、より細かい統計を閲覧できます。
「2020年農林業センサス統計表【Ⅱ.農業経営体】」( https://www.pref.chiba.lg.jp/toukei/toukeidata/nouringyou/2020-nouringyou/hyou/2020-kakuhou-nougyou.html
「3 農作物」のうち「(6)販売目的の果樹類の栽培経営体数と栽培面積」にあります。

品種別の統計は、以下の資料に掲載されていました。
【資料4】「特産果樹生産動態等調査」農林水産省( https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/tokusan_kazyu/index.html
「調査の結果」のうち「確報(統計表一覧)」に、平成15年産以降の調査結果データのリンクがあり、リンク先のe-Statで統計を確認できます。e-Statの各年産「特産果樹生産動態等調査」のうち「果樹品種別生産動向調査」の中に「ぶどう(生食用)」の調査があり、Excelファイルで閲覧できます。この統計は、各都道府県内で1ヘクタール以上栽培されている品種の栽培面積を取りまとめたものです。
 なお、令和元年産の調査結果には千葉県の統計は掲載されていません。「長期累年統計表一覧」のExcelファイルによると、「令和元年産調査以降は、全ての都道府県を調査対象とする全国調査を、作物統計調査(果樹)(農林水産省大臣官房統計部)が全国調査を実施する年産(6年ごと。次回の全国調査は令和2年産)に実施」とあり、全国調査以外の年産については、全国の栽培面積のおおむね8割を占めるまでの上位都道府県等を調査対象とする旨が書かれています。
また、生食用以外のぶどうの品種別統計はe-Statの各年産「特産果樹生産動態等調査」のうち「ぶどう用途別仕向実績調査」にありますが、千葉県の統計は見つかりませんでした。

品種別の統計は以下の資料にも記載されていますが、最近のデータではありません。
【資料5】『千葉県の果樹生産出荷累年統計 昭和54年~平成元年』(関東農政局千葉統計情報事務所 1991)
 p91-112に昭和54年から平成元年までのぶどうの栽培面積・結果樹面積・収穫量・出荷量の統計表があります。市町村別・品種別の統計です。


2.ワイン醸造
【資料6】国税庁「酒類製造業及び酒類卸売業の概況(令和3年調査分)」( https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/seizo_oroshiuri/r03/index.htm )の「Ⅱ 個別調査項目」のうち「3 ワイン製造業(PDF)」
 以下のページに千葉県の統計が掲載されています。
 p47「都道府県別のワイナリー数」、p48「都道府県別果実酒個別個表の対象者(場)及び回答者(場)数」、p55「都道府県別の製成数量及び出荷量」

また、最近の県内のワイン醸造に関連した以下の新聞記事が見つかりました。
【資料7】「千葉ワイン、個性競う、多古・八街・船橋に新醸造所、今年から出荷本格化」(『日本経済新聞』地方経済面 千葉 2022年1月25日 p39)
 これまで、県内のワイナリーは老舗の「斉藤ぶどう園」(横芝光町)のみだったが、この2年間で3醸造所が新たに誕生したという記事です。「2022年から出荷が本格化する」とあります。
【資料8】「小規模ワイナリー続々と 新たな産地へ挑戦」(『毎日新聞』千葉版 2022年6月1日)p19
 船橋、八街、多古の各ワイナリーについて、設立の経緯や今後の動きなどが書かれています。
【資料9】「八街からワインを 憂楽帳」(『毎日新聞』2022年5月17日 夕刊)p7
 八街のワイナリーに関するコラムです。設立の経緯が書かれているほか、「ファーストビンテージはマスカットベリーAで醸造」とあります。
回答プロセス
(Answering process)
『千葉県統計年鑑 令和3年』(千葉県総合企画部統計課 2022)
 p108-111「主要農作物収穫量」のうちp110に「ぶどう」があるが、栽培面積は2016年まで、結果樹面積と収穫量は2014年のデータしか記載がなく、それ以降はすべて「…」となっている。注によると、栽培面積以外の「…」で示した年次については主産県での調査であり、千葉県での調査は行っていない。
 p164-174「産業細分類別事業所数、従事者数、現金給与総額、原材料使用額等及び製造品出荷額等」を確認したが、ワインの項目はなし。p164に「果実酒」があるが、すべて「-」(皆無又は該当数字がないもの)となっている。

1.ぶどう栽培
千葉県ホームページ「統計情報の広場(千葉県の統計情報)」( https://www.pref.chiba.lg.jp/toukei/toukeidata/hiroba/index.html )の中の「分野別検索」のページから「農林水産業」の統計を確認。【資料3】を発見。
『千葉県農林水産業の動向 令和4年度版』(千葉県農林水産部 2022)p45「主要果樹の栽培面積(千葉県)」に「ぶどう」があるが、データは平成22年までしか記載がないため紹介せず。

千葉県立図書館ホームページ「図書・雑誌・視聴覚資料検索」を件名「果樹」、資料種別「千葉県資料」で検索。【資料5】を発見。
『千葉県の主要農産物 野菜・果樹』(関東農政局千葉統計・情報センター編集 関東農政局千葉統計・情報センター 2005)ぶどうなし。
以下、古い統計のため紹介せず。
『千葉県果樹のあゆみ』(千葉県果樹園芸組合連合会 1979)
 p320-328「種類別栽培面積、生産量、生産額の推移」があり、p324,326に「ブドウ」がある。明治38年から昭和52年までのデータが記載されている(一部欠損あり)。
 p341-345「果樹苗木配布実績一覧」のうちp344に「ブドウ」があり、品種別に昭和26年から昭和47年までのデータが記載されている。
『千葉県の果樹生産出荷累年統計 昭和44年~昭和53年』(関東農政局千葉統計情報事務所編集 関東農政局千葉統計情報事務所 1980)
昭和44年から昭和53年のぶどうの栽培面積、結果樹面積、10a当たり収量、収穫量、出荷量の市町村別の統計表あり。p5にぶどうの品種区分が書かれているが統計は品種別ではない。
『青果物生産出荷統計 平成18年産 千葉県』(関東農政局千葉農政事務所統計部編集 関東農政局千葉農政事務所統計部 2007)
 p82-83「果樹の結果樹面積・収穫量及び出荷量の年次別推移」に「ぶどう」があり、平成12年から平成16年までのデータがある。17年以降はデータなし(注には「17年産以降は、調査対象品目のみを掲載」とあり)。この資料は平成18年産を最後に刊行されていない。

千葉県立図書館ホームページ「図書・雑誌・視聴覚資料検索」を書名「生産出荷統計」で検索。【資料1】を発見。

千葉県立西部図書館の職員より、【資料4】の情報を得る。

千葉県資料室開架の雑誌「C6(千葉県の産業)」の棚を探索。【資料2】を発見。
『千葉の園芸と農産 [2022]』(千葉県農林水産部生産振興課 2022)p125「結果樹面積の推移」、p126「収穫量の推移」に「ぶどう」があるが、データは平成12年までしか記載がないため紹介せず。

千葉県資料室開架の図書「C62(千葉県の園芸)」の棚を探索。
『果樹基本統計調査結果概要 昭和51年』(千葉県企画部統計課 1977)p93-100にぶどうに関する様々な統計があるが、古い統計のため紹介せず。
千葉県立図書館ホームページ「図書・雑誌・視聴覚資料検索」を書名「果樹基本統計」で検索したが、この資料の他にはヒットしなかった。

千葉県立図書館ホームページ「図書・雑誌・視聴覚資料検索」を全項目「葡萄」、資料種別「千葉県資料」で検索したが、関連のありそうな資料は見つからなかった。


2.ワイン醸造
千葉県ホームページ「統計情報の広場(千葉県の統計情報)」の中の「分野別検索」のページ( https://www.pref.chiba.lg.jp/toukei/toukeidata/hiroba/bunyabetu.html )から「鉱工業」の統計を確認。
「工業統計調査・経済センサス-活動調査(製造業)」の「2020年工業統計調査結果確報」( https://www.pref.chiba.lg.jp/toukei/toukeidata/kougyou/2020-kakuhou/h31-jisseki.html )のうち「第9表:産業細分類別統計表(エクセル)」に「果実酒」があるが、「-」(該当数値なし)となっている。

千葉県資料室開架の雑誌「C5(千葉県の技術・工学・工業)」の棚を探索。
『千葉県の工業[総括版]  平成31年・令和元年』(千葉県総合企画部統計課)
 p58「産業細分類別統計表」に「果実酒」があるが、「-」(該当数値なし)となっている。

千葉県立図書館ホームページ「図書・雑誌・視聴覚資料検索」を分類「C588(千葉県の食品工業)」で検索したが、関連のありそうな資料は見つからなかった。
千葉県立図書館ホームページ「図書・雑誌・視聴覚資料検索」を資料種別「千葉県資料」で、全項目「ワイン」「ぶどう酒」「醸造」でそれぞれ検索したが、関連のありそうな資料は見つからなかった。

Googleを「ワイン 醸造 統計」で検索。
日本ワイナリー協会「統計資料」( https://www.winery.or.jp/basic/statistics/ )に「国内製造ワインの概況/果実酒製造業の概況(国税庁調査結果)」のリンクがあり。【資料6】を発見。
p64「都道府県別のワイン原料用国産生ぶどうの品種別受入数量」の表あるが、千葉の欄にはデータが記載されていない。

国立国会図書館リサーチ・ナビ「飲料産業について調べるには」( https://rnavi.ndl.go.jp/jp/guides/theme_honbun_102738.html )を参考に、以下の資料を確認。
『酒類食品統計年報 20-21年版』(日刊経済通信社調査出版部編集 日刊経済通信社 2020)p60-61「都道府県別酒類製成数量(2018年度)」の表に「果実酒」の項目があり、千葉県の数値も記載されている。
『酒類食品産業の生産・販売シェア』(日刊経済通信社)、『酒類産業年鑑』(醸造産業新聞社)、『全国酒類製造名鑑』(醸界タイムス社)は当館所蔵なしのため確認できず。

「果実酒」の範囲について確認するため、Googleを「果実酒 ワイン」で検索。
国税庁「果実酒に関するもの」( https://www.nta.go.jp/about/organization/tokyo/sake/abc/abc-wine.htm
「ワインの分類」に「ワインとはぶどうを原料として発酵させたものの総称」「日本では…ぶどう以外の果実を原料として発酵させたものも酒税法でワインと同じ「果実酒」として分類」とあり。「果実酒」の統計をそのままワインの統計とすることはできないようである。

Googleを「ワイン 醸造 千葉」で検索。
日本経済新聞のホームページで【資料7】がヒット( https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC21AW20R20C22A1000000/ )。日経テレコンで全文を確認した。

G-Search「新聞・雑誌記事横断検索」をキーワード「ワイン 醸造 千葉」、対象期間「最近1年分」で検索。【資料8】【資料9】がヒット。
以下の記事も見つかったが、県内で醸造しているものではなかったため紹介せず。
「鋸山に抱かれ、ワイン熟成 山梨で醸造、防空壕跡に貯蔵」(『朝日新聞』千葉版 2022年6月18日)p26

インターネット最終アクセス:2022年12月13日
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
果樹園芸  (625 9版)
食品工業  (588 9版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】『果樹生産出荷統計 令和2年産』(農林水産省大臣官房統計部編集 農林水産省大臣官房統計部 2022)(0106768883)
【資料2】『千葉農林水産統計年報 令和2年~3年』(千葉農林水産統計協会 2022)(0504192538)
【資料3】『農林業センサス 千葉県統計書 2020年』(農林水産省統計部 2022)(0504197285)
【資料4】「特産果樹生産動態等調査」農林水産省( https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/tokusan_kazyu/index.html
【資料5】『千葉県の果樹生産出荷累年統計 昭和54年~平成元年』(関東農政局千葉統計情報事務所 1991)(9200322795)
【資料6】国税庁「酒類製造業及び酒類卸売業の概況(令和3年調査分)」( https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/seizo_oroshiuri/r03/index.htm
【資料7】「千葉ワイン、個性競う、多古・八街・船橋に新醸造所、今年から出荷本格化」(『日本経済新聞』地方経済面 千葉 2022年1月25日)p39
【資料8】「小規模ワイナリー続々と 新たな産地へ挑戦」(『毎日新聞』千葉版 2022年6月1日)p19
【資料9】「八街からワインを 憂楽帳」(『毎日新聞』2022年5月17日 夕刊)p7
キーワード
(Keywords)
葡萄(ブドウ)
ワイン
ぶどう酒(ブドウシュ)
千葉県-農業-統計(チバケン ノウギョウ トウケイ)
千葉県-工業-統計(チバケン コウギョウ トウケイ)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000330697解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決

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