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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
県立長野図書館 (2110021)管理番号
(Control number)
県立長野-22-133
事例作成日
(Creation date)
2022年11月01日登録日時
(Registration date)
2022年11月10日 23時08分更新日時
(Last update)
2022年11月28日 21時28分
質問
(Question)
松代藩の奥女中に関する史料はあるか。
回答
(Answer)
『長野県史近世史料編 第7巻(1)北信地方』 長野県編 長野県誌刊行会 1981【N209/11/7-1】p.106-110に、 [45 寛政三年 真田幸弘江戸・在所奥向分限帳]がある。また、『長野県史近世史料編 第7巻(2)北信地方』にも、松代領関係の文書が収録されている。史料名が奥向の史料と判断できない可能性もあるので、直接閲覧することを勧めた。

 『お殿様、お姫様の江戸暮し』 松代文化施設等管理事務所(真田宝物館)編・刊 2010 【N521/224】は、平成21年度真田宝物館の企画展示に合わせて作られた資料で、調度品や書簡等から読み解く、藩主とその家族の江戸屋敷での暮らしをまとめたものとなっている。本編には、屋敷に使える奥女中について詳しく記されてはいないが、巻末の寄稿論文に奥向について言及したものが掲載されている。
  北村典子著「真田家南部坂下屋敷の『御奥』」p.127-136

 奥女中についての詳細な記述は確認でないが、奥向の調度品を紹介するものとして、『真田家の姫たち』松代文化施設等管理事務所編・刊 2017 【288/ナガ】 があり、平成29年度真田宝物館の企画展の資料。同じく『真田家の名宝』松代文化施設等管理事務所真田宝物館編・刊 2001 【N288/185】 は、平成13年度真田宝物館の企画展の資料で、藩主夫人たちの道具類が集められている。
 『松代 新御殿(真田邸)』 松代文化施設等管理事務所編・刊 2010 【N521/224】には、九代藩主幸教の義母貞松院のために建てられたとされる新御殿の間取り、部屋名等が掲載されている。奥女中についての記載はないが、参考に紹介した。原資料は国文学史料館所蔵のもの。

 柴桂子著「真田幸弘の賀集から見た交流-女性の歌を中心に-」『松代』第25号 p.1-17 には、第6代藩主幸弘の祝賀歌を寄せた女性についての一覧表がある。真田家の家中の者はこの論の中では省略されていますが、大名の室だけではなく、女房の名前がみられる。参考文献に40、50、60、70の各賀集についての関係史料の翻刻掲載が紹介されていた。翻刻のみではあるが、参考に紹介した。。真田宝物館のサイトで同館の研究紀要である『松代』【最終確認2022.11.17】は、オープンアクセスできるようになっている。
 真田家の文書類は、国文学史料館に所蔵されており、長野県内に残るものの多くは、上述の真田宝物館【最終確認2022.11.17】に所蔵されている。同館に照会したところ、松代に残る文書類は私的なものが多いため、断片的なものになる、とのこと。

 福田千鶴著「真田家の交流-寛政期を中心に-」 『松代』 第21号 2007 p.1-12 は、寛政期の諸大名との表の交流と奥向きの交流とを「御側御納戸日記」の記述をとおして、まとめたものとなっている。奥女中についての記述は確認できないが、参考文献などが詳細に書かれている。

 また、『近世武家社会の奥向構造』福田千鶴著 吉川弘文館2018 【210.5/フチ】に、「大名家相互の交流-完成期の信濃松代真田家を中心に」p.219-245および、「『中奥』再考」の第5節に「松代真田家の場合」がある。各章末に参考文献があり、参考になる。「大名家相互の交流-完成期の信濃松代真田家を中心に」は、上記論文を基にしていると思われる。

 2004年-2007年の科学研究費助成事業「基盤研究(C)」に、福田千鶴「近世武家社会における奥向史料に関する基盤的研究」がある。国文学研究資料館所蔵の松代真田家文書 768点が入力対象となっている。

 国文学研究資料館の「収蔵歴史アーカイブズデータベース」の「信濃国松代真田家文書」中の奥向関係の史料群が現在のところ、一番まとまったものと思われる。【最終確認2022.11.17】

 現在は長野県立歴史館が所蔵している「飯島勝休資料」の中にも、「(天明丙牛)江戸奥向分限帳」【最終確認2022.11.17】がある。また、松代藩の家中分限帳の中に奥向の女性についての記載があるものも見受けられる。長野県立歴史館が所蔵している「飯島勝休資料」内に、分限あるいは役人帳とタイトルにあるものは、「飯島勝休資料」に16件ほどある。同館の資料検索から検索しているため、内容が分限帳と同じものでも、史料名がそれと判別できないものは、漏れている可能性がある。
・「分限帳」 天和3年 写 [飯島勝利資料 0-15/99] 1683 
・「分限帳」 万治2年 写 [飯島勝利資料 0-15/100] 1659 
・「宝暦以来之御役人」 写 [飯島勝利資料 0-15/101]  
・「御分限帳」 元文5年 写 [飯島勝利資料 0-15/102] 1740 
・「(享保三)分限帳」  [飯島勝利資料 0-15/112]  1718 
・「明暦分限」  [飯島勝利資料 0-15/116] 1655 
・「(天明丙午)江戸奥向分限帳」 [飯島勝利資料 0-15/117]  1781(元年) 
・「寛永十酉年御分限帳」 [飯島勝利資料 0-15/119]  1633 
・「御家中知行分限帳」 [飯島勝利資料 0-15/120]  
・「享保分限」  [飯島勝利資料 0-15/124]  1716 
・「御家中御分限帳」  写 [飯島勝利資料 0-15/98] 寛政9年 
・「御分限帳」 [飯島勝利資料 0-15/121]  天保6年 
・「乾徳院様御部屋住之節御分限帳」 [飯島勝利資料 0-15/118] 嘉永3年 
・「松代家士行状記」 [飯島勝利資料 0-15/114]  天保3年 
・「松代家中系譜 上下」  写 [飯島勝利資料 0-15/130-1,2]  
・「当御家中諸士略系図」  写 [飯島勝利資料 0-15/132] 

 当館でも、「飯島文庫」として、マイクロフィルムで一部を見ることができる。「飯島文庫」【最終確認2022.11.17】の目録が当館ホームページにあり、マイクロフィルム欄のコマ数が記入されているものが該当する。マイクロフィルムで、ある程度判読はできるが、裏映りが補正できない状況で撮影されているものは、判読できないものもある。原史料の閲覧については、長野県立歴史館へお問い合わせるよう案内した。
  長野県立歴史館 
   〒387-0007 長野県千曲市大字屋代260-6
            026-274-2000

 2018年-2023年の科学研究費助成事業「基盤研究(C)」に、服部佐智子「大名屋敷奥向にみられる空間構成原理に関する研究」【最終確認2022.11.17】がある。2020年度の実施状況報告書のなかに、「松代藩の奥向について江戸上屋敷奥向の各種絵図史料、文献史料について、全体把握を行った。」という記述があった。まだ、研究途中の案件のようで、まだ詳細な報告は確認できない。
回答プロセス
(Answering process)
1 『松代町史 上巻』『長野市誌 第4巻 歴史編 近世2』などで、松代藩政の項目、真田家にかかわる項目を見るが、奥向きの様子に触れているものは、確認できない。

2 『長野県史近世資料編 第7巻(1)北信地方』で分限帳を確認する。

3 松代藩の史料は、真田宝物館が所蔵しているので、同館の企画展資料を検索する。巻末掲載の論文や参考文献を確認していく。

4 国文学研究資料館の「収蔵歴史アーカイブズデータベース」の「信濃国松代真田家文書」を確認する。

5 CiNii Researchで「奥向」「真田」をキーワードに検索する。服部佐智子氏、福田千鶴氏の論文等がヒットしたので、この両名を著者名で検索し直す。

6 長野県立歴史館の所蔵文書を「奥向」で検索する。

7 真田宝物館に「奥向」に関する文書の所蔵を照会する。即答はできないが、利用者自身からの問い合わせには対応できるとのこと。

<調査資料>
・『松代町史 上巻』大平喜間多編 臨川書店 1986(松代町役場 1929の復刻) 【N212/236/1】
・『長野市誌 第4巻 歴史編 近世2』 長野市誌編さん委員会編 長野市 2004 【N212/318/4】
・『長野市誌 第13巻資料編 近世』長野市誌編さん委員会編 長野市 1997 【N212/318/13】
・『真田宝物館収蔵品目録 長野県宝 真田家文書(1)』
      松代文化施設等管理事務所編・刊 2004 【N208/71/1】
・『真田宝物館収蔵品目録 長野県宝 真田家文書(2)』
      松代文化施設等管理事務所編・刊 2005 【N208/71/2】
・『真田宝物館収蔵品目録 長野県宝 真田家文書(3)』
      松代文化施設等管理事務所編・刊 2006 【N208/71/3】
・『真田宝物館収蔵品目録 長野県宝 真田家文書(4)』
      松代文化施設等管理事務所編・刊 2007 【N208/71/4】
・原島陽一著「宝物館所蔵真田家文書の特色と意義」『松代』 第4号 p.1-9
事前調査事項
(Preliminary research)
国文学研究資料館の「真田家文書」を中心に調べている。
NDC
日本史  (210 10版)
参考資料
(Reference materials)
長野県/編 , 長野県. 長野県史 近世史料編 第7巻 1. 長野県史刊行会, 1981.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I015760062-00  (【N209/11/7-1】p.106-110)
長野市教育委員会文化財課/編 , 長野市教育委員会文化財課. お殿様、お姫様の江戸暮し. 長野市教育委員会文化財課, 2009-10.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I059062436-00  (【N521/224】)
長野市教育委員会文化財課/編 , 松代文化施設等管理事務所(真田宝物館)/編 , 長野市教育委員会文化財課 , 松代文化施設等管理事務所(真田宝物館). 松代 新御殿(真田邸). 長野市教育委員会, 2010-10.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I059254739-00  (【N521/224】)
福田千鶴 著 , 福田, 千鶴, 1961-. 近世武家社会の奥向構造 : 江戸城・大名武家屋敷の女性と職制. 吉川弘文館, 2018.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I028984485-00 , ISBN 9784642034883 (【210.5/フチ】)
キーワード
(Keywords)
真田家
松代藩
奥向
奥女中
女房
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介 事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
学生
登録番号
(Registration number)
1000323756解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決

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