レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/12/27
- 登録日時
- 2022/03/19 00:30
- 更新日時
- 2022/03/19 00:30
- 管理番号
- 6001055053
- 質問
-
解決
ディアモール大阪(ダイヤモンド地下街)の開発に関する資料はあるか。
- 回答
-
ディアモール大阪(ダイヤモンド地下街)について、以下の資料に記載されています。
■『大阪市街地開発株式会社20年のあゆみ History of 20』(大阪市街地開発株式会社総務部総務課/編集 大阪市街地開発 1989)
p.31-32の「大阪ダイヤモンド地下街建設業務」の項目があります。p.32所収の年表によると、1970年(昭和45)4月の大阪駅前第1ビル完成時に地元より地下街建設の要望が提出され、1980年(昭和55)2月に都市計画として地下街の開発が決定し、4月に同社内に準備室が設置されたとあります。
■明石元一、鈴木健雄、岡村賢一ほか5名「大阪駅磨ダイヤモンド地区における地下街、地下駐車場の建設」『大阪市建設局業務論文報告集 第2巻 第2分冊 業務報告編』(大阪市土木技術協会 1993)p.135-143
歩行者系・自動車系に分けたダイヤモンド地区における整備計画の概要および地下街・地下駐車場の施設計画や、設計・施行の概要に関する記述があります。
■『新修大阪市史 第9巻』(新修大阪市史編纂委員会/編集 大阪市 1995)
「地下空間の活用」(p.138-139)において事業が取り上げられており「ダイヤモンド地下街完成予想図」の写真の掲載があります。
■『大阪駅前ダイヤモンド地区地下交通ネットワーク整備事業 21世紀の夢空間が、いま広がる』(大阪市都市整備局 [1995])
施設の概要が写真を中心に紹介されています。p.20に「開発のあゆみ」が収録されており、開業までの沿革が年表で収録されています。
■『阪神電気鉄道百年史』([阪神電気鉄道/編] 阪神電気鉄道 2005.12)
p.631-632に「大阪ダイヤモンド地下街」の項目があります。
JR東西線の工期の遅れにより1995年春(平成7)の完成が半年間延期となったことや、大丸や阪神百貨店との共同出資により運営会社が設立されたこと、「『25歳独身女性』のためのショッピングセンターというコンセプトのもとに、ファッション店舗を中心」に構成され、開業以来売上を伸ばした、といった記述があります。
■『大丸三百年史』(J.フロントリテイリング 2018.12)
「大阪ダイヤモンド地下街『ディアモール大阪』」(p.380-381)の項目があり、グループ会社によるうどん店の出店やテナント40店の内装・サイン看板工事を受注したことなどがふれられており、2007年(平成19)に株式を阪神電鉄に譲渡し運営より撤退したとあります。
●第十忠尚、菊植潤「大阪駅前地区における地下交通ネットワーク整備」『都市と交通』18号(日本交通計画協会 1989.11)p.23-28
※本資料は日本交通計画協会ホームページにおいて公開されています。(2022/3/7確認)
http://www.jtpa.or.jp/contents/pdf/toshi18.pdf
「交通面よりみたダイヤモンド地区の整備課題」として地区内における歩行者空間・自動車物流空間双方の課題が挙げられています。
●「特集 大阪駅前ダイヤモンド地下街」『きんきquarterly』10(近畿銀行審査部 1991)p.20-29(※大阪府立図書館未所蔵のため国立国会図書館デジタルコレクションデジタル化資料送信サービスで確認)
特集内の記事として「大阪駅前ダイヤモンド地下街事業について」「大阪の顔になる地下街に」がそれぞれ収録されています。建設決定までの経緯について、千日デパート火災事故、静岡でのガス爆発事故に伴う地下街設置の厳格化に伴う防災対策および採算面で見直しの必要が生じたため計画が凍結されたものの、1986年(昭和61)に一定条件下で地下空間の利用条件が緩和されたことや片福連絡線(JR東西線)の建設を契機とし、1989年(平成元)に「地下交通ネットワーク整備事業」の採択を受けたため建設が決定したことなどが記されています(p.21)。
●大阪市都市整備局計画開発部事業推進課「大阪駅前ダイヤモンド地区地下交通ネットワーク整備事業について」『新空港レビュー』第173号(関西空港調査会 1993.3)p.73-75
事業の概要や地下街と特色に関する記述があるほか、概要図が掲載されています。
●「大阪ダイヤモンド地下街 来秋オープン予定」『ショッピングセンター』2月号(日本ショッピングセンター協会 1994.4)p.12(※大阪府立図書館未所蔵のため国立国会図書館デジタルコレクションデジタル化資料送信サービスで確認)
「平成9年完成予定の片福連絡船の桜橋駅(仮称)とJR大阪駅、阪神、阪急、3つの地下鉄梅田駅と最短距離で相互連絡する。さらに周辺のビルとも地下でネットワークし、駅利用者の利便性を高めるというもの」「快適性を高めるため、天井高や通路はたっぷり取り、自然光を取り入れた、ゆとりあるアメニティ空間として、地下街というより、路面店的感覚の街づくりをめざす」などとあります。
●「開発の動き 『大阪ダイヤモンド地下街』-愛称・ディアモール大阪-」『地域経済』202号(泉州銀行総務部 1995.11)p.2-4
開業当初の施設の概要に関する内容のほか写真も掲載されています。
■「ダイヤモンド地下街 梅田に第4の大型店」『朝日新聞』(大阪版)1989年6月15日朝刊(※朝日新聞記事データベース「聞蔵2ビジュアル」で確認)
建設省の「複合空間基盤施設整備事業」に地区の整備が盛り込まれたことを報じる記事です。整備事業が「都市計画決定以来九年ぶりに動きだした」との一文があります。
■「開発コンペに7案 梅田ダイヤモンド地下街 8月に結果」『朝日新聞』(大阪版)1989年7月16日朝刊1面(※朝日新聞記事データベース「聞蔵2ビジュアル」で確認)
開発コンペに百貨店6店と鉄道2社(近鉄百貨店、西武百貨店、大丸、阪急百貨店(※阪急電鉄との共同)、阪神百貨店、南海電鉄)が応募したことが報じられています。
なお、同9月13日朝刊26面において「情報化、国際化に重点を置き、従来の地下街より高級なイメージを強く打ち出している点」が評価され阪神・大丸の2案が最優秀提案になったとあります。
■「ダイヤモンド 21世紀の地下街明日キタに誕生」『朝日新聞』(大阪版)1995年10月11日夕刊8-9面(※朝日新聞記事データベース「聞蔵2ビジュアル」で確認)
地下街の開業を報じる記事です。開業時の写真が掲載されているほか、店舗募集があった際の出店倍率が3倍であったことなどが報じられています。
〔事例作成日:2022年3月7日〕
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 商業経営.商店 (673 10版)
- 参考資料
-
- 大阪市建設局業務論文報告集 第2巻 第2分冊 大阪市土木技術協会 1993 (p.135-143,145-151)
- 光、あふれる。水、輝く。風、そよぐ。 大阪市建設局 [199-]
- 大阪市街地開発株式会社20年のあゆみ 大阪市街地開発株式会社総務部総務課∥編集 大阪市街地開発 1989 (p.31-32)
- 新空港レビュー 大阪科学技術センター, 関西新国際空港調査研究部会 関西空港調査会関西空港部会 171-174 (第173号 p.73-75)
- 阪神電気鉄道百年史 [阪神電気鉄道∥編] 阪神電気鉄道 2005.12 (p.631-632)
- 地域経済 泉州銀行 泉州銀行総務部 192-215 (202号 p.2-4)
- 大阪駅前ダイヤモンド地区地下交通ネットワーク整備事業 大阪市都市整備局 [1995] (p.20)
- 新修大阪市史 第9巻 新修大阪市史編纂委員会∥編集 大阪市 1995 (p.138-139)
- 大丸三百年史 J.フロントリテイリング 2018.12 (p.380-381)
- http://www.jtpa.or.jp/contents/pdf/toshi18.pdf (第十忠尚、菊植潤「大阪駅前地区における地下交通ネットワーク整備」『都市と交通』18号(日本交通計画協会 1989.11)p.23-28)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 大阪,地名・地域
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000313778