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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
県立長野図書館 (2110021)管理番号
(Control number)
県立長野-21-108
事例作成日
(Creation date)
2021年09月17日登録日時
(Registration date)
2021年08月25日 13時18分更新日時
(Last update)
2021年09月19日 09時28分
質問
(Question)
明治時代に発行されていた『信濃実業新聞』の発行当時の紙面の大きさ、文献、発行状況を知りたい。
回答
(Answer)
1 紙面の大きさについて
上田市立上田図書館に所蔵されている分については、大きさは約505mm×およそ350mm(広げると700㎜)[※劣化などの関係でおおよその大きさになる]とのこと。
上田市立上田図書館の所蔵期間は下記のとおり。両期間で紙面の大きさに違いはないとのこと。
『信濃実業新聞』長野町 信濃実業新聞社 日刊 明24.1~明24.4
『信濃実業新聞』上田町 信濃実業新聞社 日刊 明28.11~明29.1

※参考 現代の一般的な新聞紙のサイズ
ブランケット版[朝日新聞、読売新聞など]は縦:544mm、横:407mm(広げたサイズ 813mm)
タブロイド版[毎日小学生新聞、しんぶん赤旗日曜版など]は縦:404mm、横:407mm(広げたサイズ813mm)
 新聞の各サイズは当館職員の実測値。


2 『信濃実業新聞』に関する文献について
・『上田市誌 近現代編4』上田市誌編さん委員会編集 上田市 2003【N221/175/17】
 第4章第2節1普及する新聞・ラジオ p.145-146「新聞が情報源」の項目で p.146に明治29年3月の上田警察署の調査によると、「最も購読部数が多いのが信濃実業新聞」とあり、「信濃実業新聞は小諸で発行された新聞」であると調査の内容を紹介している。

・『地方別日本新聞史』日本新聞協会 1956【国立国会図書館デジタルコレクション 参加館限定】永続的識別子:info:ndljp/pid/2991990
 p.225-234「長野県新聞史」のp.228に5行程度信濃実業新聞に関する記述があり、発行者、紙名の変遷、廃刊などが記されている。
 また、紙名は『信濃新報』→『信濃実業新聞』→『東山自由新聞社』と変遷していることがわかる。

・『長野県政党史 下巻』丸山福松著 信濃毎日新聞社 1928【N315/3/2】【国立国会図書館デジタルコレクション 参加館限定】永続的識別子:info:ndljp/pid/1269273
 p.529[284コマ目]の「信濃新報発刊」とある文章の中に5行程度「信濃実業新聞」について触れている部分があり、創立者、主筆、紙名の変遷、廃刊に関する記述があり。


・「予報(新聞発刊のお知らせ)」[長野県立歴史館(文献史料) 収蔵品データベース掲載]
地域:更埴[現、千曲市]、和暦:明治28年10月、出所:信濃実業新聞社 となっている。

・「信濃実業新聞」1903(明治36)年2月11日「信濃毎日新聞」朝刊2ページ
「信濃実業新聞 来る廿三日より発刊の筈にて昨日長野警察署に之が届出をせり」とあり。


3 『信濃実業新聞』の発行状況について
 今回の調査で確認できた『信濃実業新聞』に関する記述のある資料を年代順に並べると下記のとおりになる。

明治23.4『信濃新報』(信濃実業新聞 長野町 前紙)発刊『長野県政党史 下』
 ※『地方別日本新聞史』によると明治23年3月。
  「東大明治新聞雑誌文庫所蔵長野県関係(明治大正)マイクロ版」[当館所蔵]に収められている「信濃新報」の一番古い号は明治23年5月8日の時点で第31号となっており、週に6回のペースで刊行されている。

明治23.11『信濃実業新聞』紙名変更『地方別日本新聞史』

明治24.1-24.4 長野町 信濃実業新聞社 日刊『長野県郷土資料総合目録』
 上田市立図書館所蔵 約505mm×およそ350mm[広げると700㎜]※劣化などの関係でおおよその大きさになる

明治24年9月1日(第194号)-明治24年10月31日(第253号) [第220-230号欠号]
 長野町 信濃実業新聞社 日刊「東大明治新聞雑誌文庫所蔵長野県関係(明治大正)マイクロ版」(((利用者複写済)))
 発行所:「長野県信濃国上水内郡長野町 表新道二千四百四十七番地 信濃実業新聞社」とある[明治24年9月1日(第194号)4ページ]。

明治24年11月『東山自由新聞』紙名変更(信濃実業新聞 長野町 後紙)
 「さらに、一年後の二十四年十一月には「東山自由新聞と改めたが間もなく廃刊した」とのみあり、東山自由新聞の発行機関に関しては不明(『地方別日本新聞史』)。

明治28年10月 「予報(新聞発刊のお知らせ)[更級郡赤田村新井家文書]」信濃実業新聞社【長野県立歴史館 7-17/1/48】
 旧、赤田村は現、長野市

明治28年11-明治29.1 上田町 信濃実業新聞社 日刊
 上田市立図書館所蔵分 約505mm×およそ350mm[広げると700㎜]※劣化などの関係でおおよその大きさになる
 発行所として、「長野県上田町八百三番地 信濃実業新聞社」とある[明治29年3月3日(第94号)4ページ]。

明治29年3月3日(第94号)-明治29年4月24日(第136号) [欠けページあり]上田町 信濃実業新聞社 日刊「東大明治新聞雑誌文庫所蔵長野県関係(明治大正)マイクロ版」[当館所蔵]

明治36年2月11日 「信濃毎日新聞」来る23日より発刊の筈にて昨日長野警察署に之が届出をせり

明治36年3月 「実業新聞」発刊 数年で廃刊(『地方別日本新聞史』p.232)

昭和2年 「新聞雑誌通信社調(新聞紙部)長野県 昭和二年十一月末日現在」に『信濃実業新聞』、『東山自由新聞』の記載なし。
p.265に『信濃新報』の記載はあるが、創刊年月日に「明治四十四年四月三日」、発行所に「長野県松本市大字桐櫻町四七一番地」とあります。

「新聞雑誌通信社調(新聞紙部)長野県 昭和二年十一月末日現在」『新聞雑誌社特秘調査』昭和2年警保局 大正出版 1979【070/280】p.256-308
 内務省警保局が全都道府県に命じた新聞社・雑誌社・通信社に関する実態調査の長野県に当たる部分。
回答プロセス
(Answering process)
1 当館所蔵マイクロフィルムを確認する
当館の所蔵は「東大明治新聞雑誌文庫所蔵長野県関係(明治大正)マイクロ版」に収められている部分のみとなる。
収められている期間は以下のとおり。
・明治24年9月1日(第194号)-明治29年10月31日(第253号) [第220-230号欠号]
 発行所:長野県信濃国上水内郡長野町 表新道二千四百四十七番地 信濃実業新聞社[明治24年9月1日(第194号)4ページ]

・明治29年3月3日(第94号)-明治29年4月24日(第136号) [欠けページあり]
 発行所:長野県上田町八百三番地 信濃実業新聞社[明治29年3月3日(第94号)4ページ]


2 他館の所蔵状況を調べる
・「長野県郷土資料総合目録」※現在更新停止しているため、図書館への確認が必要。
「信濃実業新聞」、「信濃實業新聞」と検索するもいずれも該当するデータは表示されず【検索実行日 20021年8月28日】。

・『長野県公共図書館新聞雑誌総合目録 昭和58年12月31日現在』県立長野図書館編・刊 1986【N027/10】
p.13「信濃実業新聞」の項目を確認すると、当館以外に市立上田図書館に所蔵されていることがわかり、上田図書館には原紙での保存もあるとのこと。
電話で確認し、大きさを測っていただく。

国立国会図書館サーチ
「信濃実業新聞」、「信濃實業新聞」と検索するもいずれも該当するデータは表示されず【検索実行日 20021年8月28日】。

ニュースパーク(日本新聞博物館)新聞閲覧室[最終確認日 2021年8月25日]
日本新聞協会の会員各社が発行する新聞133紙を1週間分と58社62紙のデータベースをご利用できる端末が1台があるとのことだが、それ以前の古い新聞の所蔵に関しえては確認できず。


3 調べ方を探す
レファレンス協同データベース
「信濃実業新聞」、「信濃實業新聞」と検索するもいずれも参考になるデータはなかった【検索実行日 20021年8月28日】。

リサーチ・ナビ
明治・大正時代の主な新聞とその参考文献(関東以外の東日本)」に「信濃実業新聞」の記述はないが、いくつか文献が紹介されていた。


4 3のリサーチ・ナビで紹介されていた文献に当たる
地方別日本新聞史』日本新聞協会編・刊 1956【国立国会図書館デジタルコレクション 参加館限定】
p.225-234「長野県新聞史」のp.228に『信濃実業新聞』に関する記述あり。
紙名が、明治23.3「信濃新報」→明治23.11「信濃実業新聞」→24.11「東山自由新聞」→廃刊と変遷していることがわかる。


5 当館所蔵マイクロフィルムを確認する
「東大明治新聞雑誌文庫所蔵長野県関係(明治大正)マイクロ版」所収の「信濃新報」、「東山自由新聞」を確認する。
「信濃新報」明治23年5月8日(第31号)-9月2日(第131号)
発行所:長野県信濃国上水内郡長野町 大字長野表新道二千四百四十七番地 信濃新報社[明治23年5月8日(第31号)4ページ]

「東山自由新聞」明治25年1月10日(第304号)-明治25年3月26日(第367号)
発行所:長野県信濃国上水内郡長野町 表新道二千四百四十七番地 東山自由新聞社[明治25年1月10日(第304号)4ページ]

紙面で確認したところ、社名は変わっていたものの、発行所の住所は一致していた。


6 当館所蔵の郷土資料を当たる
・『長野県政党史 下巻』丸山福松著 信濃毎日新聞 1928【】【国立国会図書館デジタルコレクション 参加館限定】
p.528[284コマ目]の「信濃新報発刊」の小見出しの部分に『信濃實業新聞』の文字が見え、創立者、主筆、紙名の変遷に関する記述がある。また、「二十八年上田に信濃實業新聞、二十九年實業新聞が生まれ」とあるが、両者の関係には言及していない。

・『長野県史』
通史編の索引巻から「信濃新報」、「信濃実業新聞」、「東山自由新聞」を含む近代編に当たる7-9巻の該当部分を確認したが、いずれも発行地、年代が異なり、『信濃実業新聞』に関係する記述は確認できなかった。

7 Webを使って情報を探す
(1)「信州サーチ」[信州ナレッジスクエア]で長野県に関わる資料を探す
予報(新聞発刊のお知らせ)」[長野県立歴史館(文献史料) 収蔵品データベース掲載]
地域:更埴[現、千曲市]
和暦:明治28年10月
出所:信濃実業新聞社
となっているが、長野町発行の『信濃実業新聞』との関連は不明。



(2)郷土新聞「信濃毎日新聞データベース」で『信濃毎日新聞』の関連記事を探す
以下の記事が見つかったが、年代、発行地などから『信濃実業新聞』に関わる新聞を指すものではないと思われる。
「信濃新報(牛山才治郎・諏訪郡長地村)、発行。月3回」1901(明治34)年8月3日(土) 朝刊2ページ
「信濃実業新聞、発刊」1903(明治36)年2月11日(水) 朝刊2ページ
 

<調査済み資料>
・「新聞雑誌通信社調(新聞紙部)長野県 昭和二年十一月末日現在」『新聞雑誌社特秘調査』昭和2年警保局 大正出版 1979【070/280】p.256-308所収
内務省警保局が全都道府県に命じた新聞社・雑誌社・通信社に関する実態調査の長野県に当たる部分です。
『信濃実業新聞』、『東山自由新聞』の記載は確認できませんでした。
p.265に『信濃新報』の記載はありましたが、創刊年月日に「明治四十四年四月三日」、発行所に「長野県松本市大字桐櫻町四七一番地」とあり、長野町発行の『信濃実業新聞』との関係はわかりません。

・『長野市誌』
『長野市誌 第5巻 歴史編 近代1』長野市誌編さん委員会編 長野市 1997【N212/318/5】
p.804-807第4章第6節4項「新聞の競合と多彩な記者」を参照しましたが、主に『信濃毎日新報』と『長野日日新聞』[現在の郷土新聞『信濃毎日新聞』の前身となる新聞です]の競合について書かれており、『信濃実業新聞』に関する記述は確認できませんでした。また、明治35年4月に長野市内で新聞雑誌記者懇談会が開催された際の出席者の中にも「信濃実業新聞社」、「東山自由新聞社」となっている記者は確認できません。
『長野市誌 第8巻 旧市町村編』長野市誌編さん委員会編 長野市 1997【N212/318/8】
 p.156-157第1章長野(長野町)第6節3項「新聞・放送は県下の中心」の目を確認しましたが、『長野新報』[現在の郷土新聞『信濃毎日新聞』の前身となる新聞です]についてのみの記述で、『信濃実業新聞』に関わる記述は確認できませんでした。

・『長野県史』
索引から以下の項目を確認しましたが、『信濃実業新聞』に関連した記述は確認できませんでした。
<『信濃新報』>
『長野県史 通史編 第8巻』長野県編 長野県史刊行会 1989【N209/11-4/8】
p.644-646五章 信州自由教育の進展と民間の文化 第5節 第2項 「日刊紙の発行状況」の目のp.644の松本市内の発行の新聞に関する記述の中に「明治末期から『信濃新報』」とあり、p.645の表114「日刊新聞一覧(昭和2年11月)」に創刊年月日 明治44.4.3、本社所在地 松本市大字桐桜町 とあります。
年代から、『信濃実業新聞』の前紙とは別の新聞だと考えられます。
『長野県史 通史編 第9巻』長野県編 長野県史刊行会 1990【N209/11-4/9】
p.468-473第五章恐慌・戦時下の信州教育と文化 第2節3項「新聞の統制と統合・廃刊」の目のp.471昭和12年-15年頃の廃止新聞の中に『信濃新報』とありますが、年代から、『信濃実業新聞』との関係はないと考えられます。

<『東山自由新聞』>
『長野県史 通史編 第7巻』長野県編 長野県史刊行会 1998【N209/11-4/7】
p.397に[明治15年]「九月松本地方に『東山自由新聞』が創刊された。これはあきらかに改進党系の地方政党結成をねらっての動きで、(中略)『東山自由新聞』は大井栄作・片瀬洋篤・窪田重平など奨匡社員が中心となっていた」とあります。しかし、年代・出版地から『信濃実業新聞』の後紙とは別の新聞だと考えられます。
p.472に社説「浅田長野県知事に与ふ」が紹介されていますが、新聞の概要に関する記載はありません。
『松本市史 第2巻 歴史編3 近代』松本市編・刊 1995【N233/106/2-3】
 p.258に『東山自由新聞』について書かれている部分がありますが、発刊日が明治15年9月20日で発行の住所は「北深志町二四九番地」となっており、『信濃実業新聞』の後紙の『東山自由新聞』との関係はわかりません。
事前調査事項
(Preliminary research)
当館所蔵の「信濃実業新聞(マイクロフィルム)」の明治24年9月1日から同年10月31日に掲載されている記事を書いていた方についてお調べとのこと。
NDC
日本  (071)
参考資料
(Reference materials)
上田市誌編さん委員会/編集 , 上田市誌編さん委員会 , 上田市. 上田市誌 近現代編4. 上田市, 2003-10.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I059008628-00
日本新聞協会. 地方別日本新聞史. 日本新聞協会, 1956.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001381455-00
キーワード
(Keywords)
信濃実業新聞
新聞
照会先
(Institution or person inquired for advice)
上田市立上田図書館[最終確認日 2021年9月17日]
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000303644解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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