レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年12月7日
- 登録日時
- 2021/04/23 11:30
- 更新日時
- 2021/05/12 15:37
- 管理番号
- 京歴-584
- 質問
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丹後(京都府北部地域)の「ばら寿司」について知りたい。
- 回答
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以下の資料①~⑤で、丹後のばらずしが紹介されている。いずれもカラー写真付き。
『三たん事典, 第2巻 「地域の食」編』(①)p.4に、「ばらずし」が載っている。
この資料によると、ばらずしは冠婚葬祭やお祭り、家族の誕生日等に作られる料理で、もちをつく時に使うまつぶたにすし飯を詰めて、さばのそぼろを散らすことが丹後のばらずしの特徴である。
バラデツキというざるで、すし飯を交ぜたことから「ばらずし」と呼ばれるようになったという説が紹介されている。
まつぶたを使うことから、「まつぶたずし」とも呼ばれるという。
『なぁんもないけど ちょっと あがって いきないな:綾部 昔ながらのわが家の味』(②)p.12に、「鯖のそぼろ寿司」のレシピが掲載されており、ここでは焼さばが使われている。
『「京丹後」百寿人生のレシピ:今に活きる:長寿世界一 木村翁と百寿者の食事に学ぶ』(③)pp.19-20に「丹後のばら寿司」のレシピが載っている。さばのおぼろを使うところが丹後の特色であること等の記述あり。
『聞き書 京都の食事(日本の食生活全集;26)』(④)巻頭カラーページのp.13に、丹後のおぼろずしの写真、pp.256-257に、おぼろずしの調理法が載っている。
農林水産省のHPにある「見てみよう!日本各地の郷土料理」の「京都府 丹後のまつぶた寿司」(⑤)のページでは、料理の解説とともに、「まつぶた」についての説明もある。
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/cuisine/cuisine4_2.html
(最終確認日:2021-05-06.)
- 回答プロセス
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閲覧室の「料理」(日本十進分類法(NDC)596)の棚から、丹後の「ばらずし」について記述がある資料を探し、『なぁんもないけど ちょっと あがって いきないな : 綾部 昔ながらのわが家の味』(②)、『「京丹後」百寿人生のレシピ : 今に活きる : 長寿世界一 木村翁と百寿者の食事に学ぶ』(③)、『聞き書 京都の食事(日本の食生活全集;26)』(④)を見つけた。
当館の蔵書検索システムでキーワード「丹後△郷土料理」を検索し、出てきた『三たん事典, 第2巻 「地域の食」編』(①)を調べた。
「まつぶた寿司」という呼称についてもインターネットで確認したところ、農林水産省のHPにある「見てみよう!日本各地の郷土料理」の「京都府 丹後のまつぶた寿司」(⑤)が見つかった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 食品.料理 (596)
- 参考資料
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- ①『三たん事典, 第2巻 「地域の食」編』北星社編集 岸本誠司監修 三たん地方開発促進協議会 2002 (当館請求記号:K3||291.62||Sa67||2)
- ②『なぁんもないけど ちょっと あがって いきないな : 綾部 昔ながらのわが家の味』伝統食の会「じねんじょ」[編] あやべ市民新聞社 2013 (当館請求記号:K36-1||596.21||D61||)
- ③『「京丹後」百寿人生のレシピ : 今に活きる : 長寿世界一 木村翁と百寿者の食事に学ぶ』京丹後市健康推進課編 坂本廣子監修 京丹後市 2013 (当館請求記号:K46||596.21||Ky6||)
- ④『聞き書 京都の食事(日本の食生活全集;26)』「日本の食生活全集 京都」編集委員会編集 農山漁村文化協会 1985 (当館請求記号:K0||383.81||Ki22||)
- ⑤農林水産省HP「見てみよう!日本各地の郷土料理」「京都府 丹後のまつぶた寿司」
- キーワード
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- ばらずし
- ばら寿司
- 鯖のそぼろ寿司
- まつぶた寿司
- おぼろ寿司
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000297516