レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/03/05
- 登録日時
- 2021/04/02 00:30
- 更新日時
- 2021/04/23 11:13
- 管理番号
- 9231169
- 質問
-
解決
2021年度大学入学共通テストの国語第2問の問6に、宮嶋新三郎「師走文壇の一瞥」の記事(『時事新報』1918年12月7日)が引用されている。
この記事の掲載箇所を知りたい。
- 回答
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当館所蔵の資料を調査したところ、当時の『時事新報』は、一号あたり計12面で発行され、そのうち1面から4面までを朝刊、5面から12面までをその前日の夕刊として発行されていることがわかりました。
夕刊は、夕刊における1面に相当する面には題字、朝刊の前日の日付および「夕刊」の文言が記載されており、一方、欄外には朝刊と同じ日付、号数および通しの面数「【五】」が記されています。
これらのことから、以下では、夕刊における日付および相当する面数([]でくくって表記)と、欄外に記載の日付および通しの面数を、イコールで繋ぐかたちで併記して掲載箇所をお示しします。
まず、ご照会の記事の掲載箇所が確認できましたので、以下に書誌事項と掲載箇所をお知らせします。
当館請求記号:YB-65
タイトル:時事新報
形態:マイクロフィルム
掲載日・掲載箇所・記事見出し:
1918(大正7)年 12月6日夕刊[6]面=12月7日10面 「師走文壇の一瞥 〔四〕 泣笑ひの人生と嫉妬の夢幻」
連載のうちこの回に、該当箇所が含まれています。
また、ご参考までに、連載「師走文壇の一瞥」の他の回の掲載箇所もお知らせします。
1918(大正7)年 12月3日夕刊[6]面=12月4日10面 「師走文壇の一瞥 〔一〕 歳末とて見縊たものでは無い」
1918(大正7)年 12月4日夕刊[6]面=12月5日10面 「師走文壇の一瞥 〔二〕 「死に面して」と「愛憎一念」」
1918(大正7)年 12月5日夕刊[6]面=12月6日10面 「師走文壇の一瞥 〔三〕 泡鳴、挽歌、星湖氏らの作」
1918(大正7)年 12月7日夕刊[6]面=12月8日10面 「師走文壇の一瞥 〔五〕 「心の反射」と「萬歳」の幻滅」
1918(大正7)年 12月9日夕刊[6]面=12月10日10面 「師走文壇の一瞥 〔六〕 豊嶋與志雄氏の「蘇生」」
1918(大正7)年 12月10日夕刊[6]面=12月11日10面 「師走文壇の一瞥 〔七〕 上司小劍氏の「空想の花」」※本文末尾に「完」とあり
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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①『新聞集成大正編年史』大正7年度下(明治大正昭和新聞研究会 1977)→「師走文壇の一瞥」の記事は㈠㈡㈢の3つを見つけ、㈢が12月7日の記事、と確認するも、テストの問にあった内容が見当たらず。㈠12・4p706 ㈡12・5p719 ㈢12・7p736 行数の制限のため省かれた可能性があるか。
②『近代文学研究叢書』36(昭和女子大学近代文学研究室/編 1976)→「師走文壇の一瞥」㈠~㈦まであり、12月7日掲載分は㈣にあたると確認。(㈣「泣笑ひの人生と嫉妬の夢現」)→①には、㈠㈡㈢のみ掲載、そのうち㈢「泡鳴,挽歌,星湖氏等の作」に「12・7時事」とあるが、②では㈢は12月6日掲載となっている。
- NDC
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 新聞(レファレンス)
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000296260