レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年01月08日
- 登録日時
- 2020/01/30 10:57
- 更新日時
- 2020/03/25 11:35
- 管理番号
- 1868
- 質問
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解決
1.和泉村(現:安城市和泉町)の日露戦争戦没者「沓名尚吉」「沓名慶次郎」が所属していたのは、高島大隊と山田支隊のどちらか。
2.明治37年10月16日の2人が所蔵していた部隊の戦闘状況を詳しく知りたい。
3.戦場となった三道崗子が記載された広域地図を見たい。
- 回答
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1.について
①P61に沓名尚吉、P62に沓名慶次郎の掲載有り。2人とも歩兵十八連隊に所属し、明治37年10月16日に清国盛京省後三道崗子戦死とある。
②『朝日新聞 明治編139[復刻版]明治37年10月』で該当する記事がないか確認。
⇒戦闘の概要はあるが、戦死者の名等はなかった。
③国立公文書館アジア歴史資料センターWebサイトにて、「沙河会戦」「第18連隊」「三道崗子」等で検索。
⇒「沙河会戦に於ける第1軍戦闘詳報」「沙河会戦に於ける第2軍戦闘詳報」を閲覧する中で、歩兵第十八連隊は第2軍第3師団歩兵第十七旅団に所属していたことが分かる。また、明治37年10月10日から16日までの歩兵第十七旅団の下士卒戦死者が計360人だったことが分かる。戦死者名については、将校は記載があるがそれ以外はなし。また、第18連隊は高島大隊にも山田支隊にも属していないことが分かる。
④国立公文書館アジア歴史資料センターWebサイトにて、「第2軍」「第3師団」「第十七旅団」および日露戦争関連資料の中から該当しそうな日付の資料を通覧するが、兵士の氏名まで記載されている資料はなし。また、出兵者名簿は個人情報のため非開示の表示があるため、氏名を探すのは困難と判断した。
2.について
①上記1.のプロセスにより、2人の所属部隊の動きとして、第18連隊の動きを調べることにした。
②国立公文書館アジア歴史資料センターWebサイトにて、「沙河会戦」関連資料を調べるが活字になっていないものが多く調査が困難。
③NDLサーチにて、「沙河会戦」で検索。
⇒デジタルコレクションの中に『日露戦史 第4巻』(000053652)あり。沙河会戦の詳細が記された巻となる。公開範囲は一般。
この資料で第18連隊の詳細な動きを追うことができる。また附録第二十九より、明治37年10月10日から16日の第18連隊の下士卒戦死者が、第一大隊22人、第二大隊50人、第三大隊5人、計77人と分かる。この中に2人が含まれていると思われる。
④『日露戦史 第4巻附図』(000053710)第三十六に、「沙河附近之会戦第二軍之戦闘 十月十六日」あり。戦闘状況や布陣の状況が分かる。
3.について
『日露戦史 第4巻』(000053652)
『日露戦史 第4巻附図』(000053710)
上記資料にて対応。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 戦争.戦略.戦術 (391 9版)
- 参考資料
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- 奉公事蹟:前編,愛知県碧海郡. 碧海郡教育会. 1910(A39/12/1)
- 日露戦史 第4巻. 参謀本部. 東京偕行社. 1913.(391/サ)
- 日露戦史 4-1. 参謀本部. 東京偕行社. 1913.(391/サ/4-フ)
- キーワード
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- 一般書
- 郷土
- 戦死者
- 日露戦争
- 安城
- 歩兵第18連隊
- 三道崗子
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000273184