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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000272693
提供館
(Library)
千葉県立西部図書館 (2120003)管理番号
(Control number)
千県西-2019-0004
事例作成日
(Creation date)
2019年08月30日登録日時
(Registration date)
2020年01月17日 16時26分更新日時
(Last update)
2020年01月17日 16時35分
質問
(Question)
豊原国周作の「源氏廼君富士見亭遊覧之図」という絵の中に書かれている三位有功卿の和歌とその意味について知りたい。
回答
(Answer)
以下の【資料1】に和歌と語釈が、【資料2】に和歌が載っていましたが、和歌全体の解釈は見つかりませんでした。
【資料1】『校註国歌大系 第19巻』(国民図書編 講談社 1976)
p696「ちたび見て千度めづらし雲風のすがたさだめぬ不二の芝山」「芝山」の語釈あり。
【資料2】『日本歌学全書 続第7篇』p11「千々廼屋集」のp72に和歌の記載あり。語釈はなし。
回答プロセス
(Answering process)
・「源氏廼君富士見亭遊覧之図」について確認しました。
事前調査にあった早稲田大学古典籍総合データベース( http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/ )で「源氏廼君富士見亭遊覧之図」から検索すると該当する絵がヒットし、今回の質問の和歌は3枚続の絵の1番左の絵の背景に「三位有功卿」の文字に続けて書かれており、発句が「ちたび見て」、最後が「富士乃芝山」となっていました。
 国立国会図書館デジタルコレクションや国立国会図書館サーチでも「源氏廼君富士見亭遊覧之図」やキーワード「源氏廼君」「富士見亭」「国周」「遊覧之図」のかけ合わせなどで検索しましたが該当する絵に関する情報は得られませんでした。

・和歌関連の資料で当該和歌の解釈が載っている資料を探すため、自館の和歌に関する資料911.1の書架を見たところ【資料3】で【資料1】が見つかりました。
【資料3】『和歌大辞典』(犬養廉[ほか]編集 明治書院 昭和61)(1100287779)p35「有功 ありこと」
「〖江戸期歌人〗千種。号は千々廼舎ちぢのや。(中略)家集『千々廼舎集』は没した翌年安政二年初編として出版されたが、想の新しい歌が見出される。国歌体系19所収。(後略)」とあり、その他『ふるかがみ』『和漢草』『日枝百首』『有功卿集』などの著作があることがわかりました。
 このことから『千々廼舎集』『ふるかがみ』『和漢草』『日枝百首』『有功卿集』について『国書総目録』でそれぞれの活字本の出版について確認しました。
『千々廼舎集』は『国書総目録 5巻』p626に「(前略)校註国歌大系19・続日本歌学全書7初編」との記載がありました。
【資料1】は当館で所蔵していたので、p599~731の「千々廼屋集」を発句が「ちたび見て」、最後の句が「富士乃芝山」の歌を探したところp695「雑部」のp696「不二」という見出しの1首目に「ちたび見て千度めづらし雲風のすがたさだめぬ不二の芝山」という歌があり、絵の中に書かれている歌と同じ歌のようでした。
歌の上部欄外に語句の註として「芝山 雑木の生えてゐる山」との記載がありました。
【資料1】は国立国会図書館デジタルコレクション(国立国会図書館/図書館送信参加館公開)でご覧になれます。(「千々廼屋集」雑部 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1241722/388?tocOpened=1
また、『続日本歌学全書7』は自館で所蔵していないため国立国会図書館デジタルコレクションで『日本歌学全書』から検索してヒットした【資料2】『日本歌学全書 続第7篇』を確認したところ、「千々廼屋集」( http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/993385/13?tocOpened=1 )のp72に【資料1】と同じ和歌が記載されていました。語句の註や歌意は記載されていませんでした。
〈以下は関連情報を得られなかった資料です。〉
・『千々廼舎集』以外の歌集も確認するため、『ふるかがみ』『和漢草』『日枝百首』『有功卿集』について『国書総目録』、国立国会図書館デジタルコレクションで検索しました。
『和漢草』『日枝の百枝』が『続日本歌学全書 七』所収とあり、国立国会図書館デジタルコレクションで本文にあたりましたが該当する歌は見つかりませんでした。
 『ふるかがみ』と『有功卿集』は活字本についての記載はなく、国立国会図書館デジタルコレクションでキーワード『ふるかがみ』と「有功」の掛け合わせや『有功卿集』から検索しましたがヒットしませんでした。

・絵の解説に歌の意味を説明している資料がないか探すため、分類「721.8」と全項目「国周」で蔵書検索によりヒットした次の資料を確認しましたがいずれでも該当する絵や和歌に関する情報は得られませんでした。
『浮世絵大家集成 続第4巻 国周・周延』(大鳳閣書房 1933)(県立中央図書館所蔵)
『浮世絵大系 12 清親 芳年/国周/三代広重ほか』(座右宝刊行会編集制作 集英社 1975)(県立中央図書館所蔵)
『最後の浮世絵師豊原国周展』(野田市郷土博物館 1993)(県立中央図書館所蔵)

・当館の蔵書検索システムで件名「浮世絵-辞典」で検索してヒットした『浮世絵大事典』(国際浮世絵学会編 東京堂出版 2008)(県立中央図書館所蔵)を「源氏廼君富士見亭遊覧之図」、「豊原国周」から確認したところp347「豊原国周」に「[参考文献]小島烏水「豊原国周評伝」(『江戸末期の浮世絵』)所収 梓書房 一九三一」との記載があったので、『江戸末期の浮世絵』(小島烏水著 梓書房 1939)(県立中央図書館所蔵)の本文p217~259を確認しましたが該当する絵についての記載はありませんでした。

・蔵書検索システムで件名「浮世絵-辞典」で検索してヒットした次の資料も確認しましたがいずれでも該当する絵や和歌に関する情報は得られませんでした。
『浮世絵事典 上巻 定本 あ-さ』(吉田暎二著 画文堂 1990)(自館所蔵)
『浮世絵事典 中巻 定本 し-はこ』(吉田暎二著 画文堂 1990)(自館所蔵)

・自館の書架721.8(浮世絵)で関連資料を探し、以下の資料の索引等で「豊原国周」「国周」「源氏廼君富士見亭遊覧之図」から確認しましたが、「国周」に関する記載はあっても該当する絵につながる情報は得られませんでした。
『原色浮世絵大百科事典 第1~11巻』(日本浮世絵協会編 大修館書店 1980~1982)
『日本美術作品レファレンス事典 絵画篇 浮世絵』(日外アソシエーツ株式会社編集 日外アソシエーツ 1993)
『画集写真集全情報 91/96』(日外アソシエーツ株式会社編集 日外アソシエーツ 1998)
『画集写真集全情報 1997-2001』(日外アソシエーツ株式会社編集 日外アソシエーツ 2002)
『画集・画文集全情報 45/90』(日外アソシエーツ株式会社編集 日外アソシエーツ  1991)

・その他
『新編和歌の解釈と鑑賞事典』(井上宗雄編 笠間書院 1999)
『浮世絵の見方事典』(吉田漱著 渓水社 1987)
『図説浮世絵入門』(稲垣進一編 河出書房新社 1990)

(インターネット最終アクセス:2019年9月10日)
事前調査事項
(Preliminary research)
絵自体は以下に出ていました。
早稲田大学図書館古典籍総合データベース
http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/bunko30/bunko30_b0235/index.html
(「源氏廼君富士見亭遊覧之図 / 国周 画」)
千種有功の歌について、国歌大観等の資料を探しても「ちたひ見て~」からはじまる歌はありませんでした。
NDC
詩歌  (911 9版)
参考資料
(Reference materials)
『校註国歌大系 第19巻』(国民図書編 講談社 1976)(1100284721)
『日本歌学全書 続第7篇』(佐々木信綱編 博文館 1903)
『和歌大辞典』(犬養廉[ほか]編集 明治書院 昭和61)(1100287779)
キーワード
(Keywords)
千種有功
千々廼舎集
豊原国周
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
図書館
登録番号
(Registration number)
1000272693解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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