レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20170602
- 登録日時
- 2019/06/06 00:30
- 更新日時
- 2023/09/06 09:39
- 管理番号
- 0400001870
- 質問
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未解決
『北越雪譜』(1982年)に出てくる「雪竿」について。
江戸時代,高田城の広場に「雪竿」を立てた理由と積雪量を測る意図が知りたい。
- 回答
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理由が分かる資料はなし。
【2023年9月6日 回答補足】レファレンス協同データベース事業サポーター様より、コメントによりご教示いただいた。
積雪の深さに基づいて毎年の租税を決めるため、雪竿による積雪観測が行われていた。
国立国会図書館デジタルコレクション(送信サービス限定公開)の次の資料に記述あり。
雑誌「地図情報」8(3)(29) 地図情報センター 1988-12
https://dl.ndl.go.jp/pid/7955325/1/3
「特集 有紀子織と地図 日本の雪地図」木村忠志 p4~10
p4「丈杭は「雪竿」とも呼ばれていて、(中略)高田藩では、積雪の深さに基づいて毎年の租税を決めるという実務的な目的で丈杭による積雪観測を実施していた」
- 回答プロセス
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(1)所蔵資料を確認
①『高田市史第1巻』(1953年)p222に雪竿(丈杭)の記述あり。
「幕府へ届け出た」という記述はあるが,理由には触れられていない。
②『越後頸城郡志稿上巻』(1969年)p250の雪の項に、
「高田城虎之口前ノ広場ニ幟竿ヲ建テ里俗之丈柱称ス。例年雪ノ深浅ヲ計ル。丈以上降雪スレハ政府へ届出ルヲ例トス。」の記述はあるが、なぜ計るのかには触れていない。
③『上越市史 通史編4 近世』(1991年)p365に大雪についての記述の中に「一丈(約三メートル)以上の積雪があった場合、幕府に届け出ることになっていた。」とあるが,設置理由には触れていない。
(2)上越市立高田図書館へ調査依頼
以下回答
「雪竿」を立てた理由についての記述がある資料はなし。
『上越市史<普及版>』(1991年)p156にも「雪竿」の記述はあるが,「幕府に報告した」と書いてあるだけで理由の記述はなし。
- 事前調査事項
- NDC
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- 風俗史.民俗誌.民族誌 (382 9版)
- 参考資料
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- 高田市史 第1巻
- 越後頸城郡志稿案 第2巻
- 上越市史 通史編4
- キーワード
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- 高田藩
- 雪竿
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- その他
- 内容種別
- 質問者区分
- 一般利用者
- 登録番号
- 1000256998