レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年07月05日
- 登録日時
- 2018/07/19 16:46
- 更新日時
- 2018/07/21 17:08
- 管理番号
- いわき総合-地域561
- 質問
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解決
いわき市出身の箱崎文応(はこざきぶんおう)大阿闍梨(だいあじゃり)の石碑の除幕式が掲載された当時の新聞記事を知りたい。
また、石碑の内容が掲載された文献を知りたい。
- 回答
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天台宗僧侶で千日回峰行者である箱崎文応大阿闍梨(1892~1990)の記念碑の除幕式は、平成4(1992)年5月20日、いわき市勿来町の大高寺で行われました。
箱崎文応大阿闍梨を師と仰ぐ、いわき市の石材業の大津氏が発起人となり、顕彰之碑と略歴が細かに刻まれた高さ5メートル、幅7メートル、奥行き4メートルの碑が作られました。除幕式には、天台宗座主の山田恵諦大僧正、酒井雄哉大阿闍梨等、多数の比叡山延暦寺高僧が参列し、信者や関係者等、約六百人が集まりました。
当時の新聞記事の掲載は下記の通りです。
「いわき民報」平成4(1992)年、5月21日
「福島民報」平成4(1992)年、5月20日
「福島民友」平成4(1992)年、5月18日
また、「いわき史跡めぐり」等を調べましたが、石碑の内容を掲載した文献は見つかりませんでした。箱崎文応大阿闍梨に関する記述は、弟子の酒井雄哉大阿闍梨関係の書籍『行道に生きる』、『生き仏になった落ちこぼれ』等に掲載されていますし、「福島民報」平成20年1月1日掲載、いわき市出身で京都在住の作家、松村栄子氏の「いわきで生まれた大阿闍梨」に その生涯が分かりやすく紹介されています。
なお大高寺に問合せたところ、箱崎文応大阿闍梨はずっと比叡山で修行されていたので、寺との関わりが薄いそうです。市内で唯一の天台宗寺院であるため、関係者により記念碑が大高寺に建てられたようです。同寺の本堂も同じ年に再建されています。
- 回答プロセス
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以前に「箱崎文応大阿闍梨」について問合せがあったので、レファレンス協同データベースで確認。弟子の酒井雄哉大阿闍梨について調査し、平成4年の5月に除幕式に参加した事を知り、地元の新聞「いわき民報」を調べ、大高寺に問合せた。最終的には石碑を見て確認した。
- 事前調査事項
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ネット情報によると、石碑はいわき市勿来の大高寺にあり、平成5年に弟子の酒井雄哉大阿闍梨が来て除幕式が行われたらしい。
- NDC
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- 各宗 (188)
- 参考資料
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- 『いわき民報・縮刷版(㍻4年5月号)1992.5 月号』自館資料[K-071-イ-5・1110095187]
- 『福島民報縮刷版 平成4年5月号』自館資料[K-071-フ-5・1110201751]
- 『福島民友 平成4(1992)年、5月』自館資料[1170197451]
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島一春/著 , 島‖一春. 行道に生きる : 聞きがき 比叡山千日回峰行者 酒井雄哉. 佼成出版社, 1983.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I021972273-00 -
長尾三郎 著 , 長尾, 三郎, 1938-2006. 生き仏になった落ちこぼれ : 酒井雄哉大阿闍梨の二千日回峰行. 講談社, 1988.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001958507-00 , ISBN 4062041979 -
佐藤孝徳/著 , 安濃廣美/写真撮影 , 佐藤‖孝徳 , 安濃‖廣美. いわき史跡めぐり. いわき市観光物産協会, 2003. (ポシェットブックス ; 4)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I010528804-00 - 『福島民報 平成20年1月』自館資料 [1170485898]
- キーワード
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- 箱崎文応
- 天台宗
- 千日回峰行
- 酒井雄哉
- 大高寺
- 照会先
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- 大高寺
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000238729