レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年09月26日
- 登録日時
- 2015/12/27 09:04
- 更新日時
- 2019/11/27 10:26
- 管理番号
- 京資-326
- 質問
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解決
京都で商いをしていた雁半(中村氏)の屋号を知りたい。
- 回答
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『商人買物独案内』(『新撰京都叢書;第7巻』所収)と『都商職街風聞』(『新撰京都叢書;第8巻』所収)によると、雁半は雁金屋半兵衛のことで、東洞院六角で織物商を営んでいた。明治時代末期から大正時代にかけての電話帳に記載されている中村半兵衛の住所と同一であることから、雁半(中村氏)の屋号は「雁金屋」と思われる。
- 回答プロセス
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1.売立目録に何か情報があるかもしれないと思い、『売立目録の書誌と全国所在一覧』で「中村氏」「雁半」を調べたところ、雁半の売立は大正4~5年に4回、大正11年に1回行われていることが分かった。
2.上記1の資料によると、入札会名は「当市(雁半)中村氏旧蔵品目録」とあったのでインターネットで検索したところ、『当市(雁半)中村氏旧蔵品目録』がヒットした。
3.当館の図書検索システムで上記2の資料を検索したが、所蔵していなかった。CiNii Booksで検索したところ、同志社大学図書館や立命館大学図書館等が所蔵していた。
4.当館が所蔵する明治38年から大正3年までの電話帳を調べたところ、「中村半兵衛 東洞院六角南 西陣織物商」が記載されていたが、屋号は記載されていなかった。
5.『新撰京都叢書;第12巻』の人名・地名索引で、「雁○○半○○」を調べたところ「雁金屋半兵衛」が見つかったので、出典である天保2年版の『商人買物独案内』(『新撰京都叢書;第7巻』所収)と『都商職街風聞』(『新撰京都叢書;第8巻』所収)を調べた。
- 事前調査事項
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質問者によると、祇園祭の鷹山の模型に「雁半旧蔵」とあったとのこと。また、雁半は大正4~5年頃に廃業したと思われるとのこと。
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- 参考資料
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- 『売立目録の書誌と全国所在一覧』 都守淳夫編著 勉誠出版 2001年 図書請求記号:E||703.1||Ts73
- 『電話番號簿』 京都郵便局[編] 京都郵便局 1905年 図書請求記号:K1||694.65||Ky6
- 『京都電話番号連合広告簿』 電話取扱合名会社編 電話取扱 1908年 図書請求記号:K1||694.65||KY6
- 『京都電話番號簿』 京都中央電話局[編] 京都中央電話局 1912年 図書請求記号:K1||694.65||Ky6
- 『京都電話番号簿』 京都中央電話局編 京都中央電話局 1913年 図書請求記号:K1||694.65||KY6
- 『京都電話番號簿』 京都中央電話局[編] 京都中央電話局 1914年 図書請求記号:K1||694.65||Ky6
- 『新撰京都叢書;第12巻』 新撰京都叢書刊行会編 臨川書店 1989年 図書請求記号:K0||291.62||SH69||12
- 『新撰京都叢書;第7巻』 新撰京都叢書刊行会編 臨川書店 1984年 図書請求記号:K0||291.62||SH69||7
- 『新撰京都叢書;第8巻』 新撰京都叢書刊行会編 臨川書店 1987年 図書請求記号:K0||291.62||SH69||8
- 『當市(雁半)中村氏舊藏品目録』 京都合資商報會社 1915年 同志社大学図書館、立命館大学図書館等所蔵
- キーワード
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- 雁金屋半兵衛
- 祇園祭
- 鷹山
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000186513