レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年12月23日
- 登録日時
- 2012/04/30 14:43
- 更新日時
- 2014/09/03 10:02
- 管理番号
- 島根参2011-12-005
- 質問
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解決
太宰治『走れメロス』の元になったという詩は何か知りたい。また、このことについて書かれた論文や研究書があれば見たい。
- 回答
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・『大宰治「走れメロス」の素材について』(緑の笛豆本の会,1974) 小野 正文
論文
・井上 正蔵 「シラーと太宰治--「人質」と「走れメロス」」 『新日本文学』 14(11),1959-11
・九頭見 和夫 「太宰治とシラ---太宰の作品におけるシラ-の影響について」 『福島大学教育学部論集』 46(人文科学), p59-70, 1989-11
・角田 旅人 「走れメロス」材源考」 『香川大学一般教育研究』 (24), p1-18, 1983-10
・
- 回答プロセス
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<参考として>
〔Wikipedia:走れメロス〕http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%B0%E3%82%8C%E3%83%A1%E3%83%AD%E3%82%B9(最終確認2012/4/30)
小説の最後に「古伝説とシルレルの詩から」と記述され、これはギリシア神話のエピソードとドイツの「シルレル」、すなわちフリードリヒ・フォン・シラーの詩をもとに創作したと明記されている。最近の研究で小栗孝則が1937年(昭和12年)7月にシラーのバラード Die Bürgschaft(de:Die Bürgschaft参照)初版[1]を訳した「人質」(『新編シラー詩抄』改造文庫)とされ、シラーの詩にはないセリヌンティウスの名など表現が一致している部分も多い。 この伝承を網羅して論じているのは杉田英明『葡萄樹の見える回廊』(岩波書店 2002)で、明治初期にも翻案があったと記されている。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 【資料1】 『世界文學大系 18 シラー』 筑摩書房,1959 (書庫908/13/18)
- 【資料2】 『手塚富雄全訳詩集 1』 手塚富雄/訳,角川書店,1971 (書庫941/27/1)
- 【資料3】 『太宰治『走れメロス』作品論集 近代文学作品論集成 山内 祥史/編,クレス出版,2001.4 (910.2/ダ01/)
- 【資料】 『日本児童文学名作集 上 岩波文庫』 桑原三郎 千葉俊二/編,岩波書店,1994 (W/4/143-1 鈴木三重)
- キーワード
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- 走れメロス
- 太宰治
- シラー
- 人質
- ギリシャ神話
- シルレル
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000105514