レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年07月02日
- 登録日時
- 2010/09/29 18:37
- 更新日時
- 2010/09/29 18:37
- 管理番号
- 20100702/108
- 質問
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解決
「心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる」は、松井秀喜選手の座右の銘であるが、もともとウィリアム・ジェイムズ(心理学者、哲学者)の言葉らしい。出典を知りたい。
- 回答
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この言葉は、松井選手が星稜高校時代に野球部の山下監督からおくられた言葉であるとのこと。(「心が変われば 山下智茂・松井秀喜を創った男」(松下/茂典著 朝日新聞社 K783-1031 p15)
当館所蔵の名言辞典などで調べるが、記載なし。
『ウィリアム・ジェームズと心理学』(藤波直美著 勁草書房 140.2-10014)の中に
「・・・積極的によい習慣を作ることで自分を改善するという『心理学原理』の「習慣」の章、・・・(216p)「習慣」の章では、積極的によい習慣を作ることで自分を改善することが述べられており、・・・(217p)」
とある。
『心理学原理』は翻訳されたものはなく、岩波文庫の『心理学』上・下(081.6-53-720-1,2)はこの『心理学原理』の短縮版、要約版である。『心理学』上巻に「習慣」の章あり。(166p~186p)
また、『ウィリアム・ジェイムズ著作集』第1巻(133.9-30-1)にも「習慣」についての記載がある。(66p~80p)いずれも「心が変われば・・・」というそのものずばりの言葉は出てこないが、全体としては「心が変われば・・・」の言葉について述べているように思われる。
中村俊輔著『夢をかなえるサッカーノート』にも、同じ言葉がある。(Y783.4-10150 中村/俊輔著 文藝春秋 貸出中につき、未確認。)『こころを育てる魔法の言葉 1』 (159-ナ-1 中井 俊已文 汐文社)にもあるのでは、と思われるが、貸出中につき、確認できず。
野村克也著『野村ノート』(783.7-10247 野村/克也著 小学館)には、「心が変われば態度が変わる 態度が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる 運命が変われば人生が変わる」という言葉が、ヒンズー教の教えとして記述されている。(p13~14)
Googleで検索すると、ヒットするページは無数にあり、ウィリアム・ジェイムズの言葉として紹介されているが、出典が書かれているページを見つけることは出来なかった。元となった英語の原文もいくつかあるようで、特定できない。(http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2009/0911/262114.htmによる)
その他、ウエイン・W・ダイアー(心理学者、哲学者)の言葉だとしているページやヒンズー教の言葉だとするページもある。
その後国会図書館にもレファレンスの申込をしましたが、やはり、分からないとの回答をいただきました。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 人生訓.教訓 (159 9版)
- 参考資料
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- 野村克也著『野村ノート』(783.7-10247 野村/克也著 小学館)
- 『ウィリアム・ジェームズと心理学』(藤波直美著 勁草書房 140.2-10014)
- 『心理学』上・下 岩波文庫(081.6-53-720-1,2)
- 『ウィリアム・ジェイムズ著作集』第1巻(133.9-30-1)
- 『夢をかなえるサッカーノート』。(Y783.4-10150 中村/俊輔著 文藝春秋)
- キーワード
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- ウィリアム・ジェイムズ
- 照会先
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- 国立国会図書館
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000071866