レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年08月11日
- 登録日時
- 2010/08/28 11:34
- 更新日時
- 2010/09/30 11:54
- 管理番号
- 福井県図-20100811
- 質問
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解決
木田チソがいつから栽培されているのか、どこから来たのかが知りたい。
(最初の質問は、福井県のシソについて知りたい。木田チソのことを調べているのかとたずねたところ、そうだとのことなので、質問を限定した)
- 回答
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6月26日付け福井新聞に、「140年の伝統「木田ちそ」収穫 福井で農家10軒が汗」という見出しの記事があるため、これを紹介した。(福井新聞縮刷版2009年6月)この記事では、いつから栽培されているのか(=およそ140年前)という質問には答えられるが、どこから来たのか、についてはわからない。
【回答後補足】
『地方野菜大全』都道府県別 タキイ種苗/編 2002.11 農山漁村文化協会 ISBN:4-540-02156-7 (請求記号:626/タキイ 資料コード:1014112351)p.155
「木田チリメンシソ」から抜粋すると、特徴は次のとおり
・シソは奈良時代に原産地の中国から入ってきた一年生のシソ科の植物
・木田地区では、明治中期ごろから栽培が始まったと考えられる
・本種は木田地区にあった在来種で、葉の縮れが強いのが特徴
・下葉まで縮れている個体を選抜し、自家採種している。そのため、一般に流通しているチリメンシソより縮れが強く、濃い赤紫色をしている。この記述から、質問の「どこから来たか」については、木田地区の在来種である。と答えられそうだ。
『ふくいの伝統野菜』(ふるさと野菜の会/編 福井新聞社 1998)p82-85に同様の記述あり。
「チリメンシソ」で所蔵検索すると下記2件ヒット。
1.『地方野菜大全』
2.『ふるさと野菜礼賛』 さとうち藍/著 家の光協会 2007 (請求記号:626/サトウ 資料コード:1014929390) p168-175 :シソ栽培が盛んになったのは明治時代
『豊地区誌』には記述無し。
- 回答プロセス
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1.福井県関係調査相談DB 事項文献索引で「木田チソ」「チソ」「シソ」をキーワードに検索→ヒットしない。
2.木田地区の歴史の本などがあれば、それに掲載されているのではないかと思い、自館OPACで「木田」を検索→ヒットしない。
3.Googleで「木田ちそ レファレンス」をキーワードに検索→「140年の伝統「木田ちそ」収穫 福井で農家10軒が汗」という福井新聞の記事(2009年6月25日配信)がヒット→福井新聞縮刷版を案内
4.3.でヒットした記事から関連記事をたどっていくと、「地場産野菜」「伝統野菜」がキーワードになりそうとわかったので、これらのキーワードで再度自館OPACを検索
5.福井県農林水産部販売開拓課のサイトから「福井地産地消・食育ネットhttp://info.pref.fukui.jp/hanbai/index.php」へリンク。→「木田ちそ」には言及なし。
6.『福井県大百科事典』で、「木田ちそ」「シソ」「ちそ」を調べるが掲載されていない。
【回答後再調査】
1.Googleで「福井県 チリメンシソ」をキーワードに検索→農林水産省>消費者の部屋>消費者相談>過去の相談事例>平成17年5月>福井県の伝統的野菜「木田チリメンシソ」について教えてほしい。 http://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/0505/02.html に、「明治中期頃から「チリメンシソ」の栽培を始めたと考えられています。「木田チリメンシソ」は木田地区にあった在来種で、葉の縮れが強いのが特徴です。」とあり、参考文献に『地方野菜大全』が挙げられている。
2.『地方野菜大全』を見ると、p.155に詳しい記載があった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 蔬菜園芸 (626 8版)
- 参考資料
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- 農林水産省>消費者の部屋>消費者相談 http://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/kako.html
- 『地方野菜大全』都道府県別 タキイ種苗/編 2002.11 農山漁村文化協会 ISBN:4-540-02156-7 (当館資料コード:1014112351 請求記号:626/タキイ)
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『ふるさと野菜礼賛』 さとうち藍/著 家の光協会 2007
ISBN:4-259-54702-X (当館資料コード:1014929390 請求記号:626/サトウ)
- キーワード
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- 木田ちそ
- 木田チソ
- シソ
- 赤ジソ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 小中学生
- 登録番号
- 1000070566