レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年02月12日
- 登録日時
- 2009/02/19 14:32
- 更新日時
- 2017/08/02 07:59
- 管理番号
- 9520
- 質問
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村上春樹著「海辺のカフカ」に登場する甲村記念図書館は実在するのか
- 回答
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・少年カフカ Kafka on the shore official magazine 村上春樹/著 新潮社 2003.6
※p.37-(No.076)読者のメールのやりとりで、次のような村上春樹のコメントあり。
「甲村記念図書館はもちろん実在します。というのは嘘です。実在しません。僕が勝手にこしらえたものです。すみません・・・」
p.58 「僕の頭の中には実在しますが、実際には存在しません」とあり。
- 回答プロセス
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(1)甲村図書館という名称の図書館は県内にない。
(2)「海辺のカフカ 上」によれば、甲村図書館は次のような図書館。
・高松市の郊外に旧家のお金持ちが自宅の書庫を改造して作った私立図書館
・名称は「甲村記念図書館」
・甲村家は、江戸時代から続いている大きな造り酒屋
・甲村家の私財により財団が作られ、その財団が図書館の経営をしている。
・甲村家が明治以来数代にわたって、芸術サークルの形成・維持を熱心に行った。
(関連記事)
・日本経済新聞 四国版 H24.9.20 39面
「村上春樹氏の「海辺のカフカ」登場 甲村図書館を高松に~商社支店の有志らが構想 作家の承諾など課題も」
・「村上春樹を読む」村上春樹の四国学 物語の聖なる場所(共同通信編集委員・小山鉄郎)2014/12/25 16:44 【共同通信】
http://www.47news.jp/EN/201412/EN2014122501000970.html
(関連事例)
・村上春樹が香川へうどんを食べに行く内容のものを読んだ記憶があるが、どの本に載っているか知りたい。(近畿大学中央図書館)
https://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000077410
- 事前調査事項
- NDC
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- 小説.物語 (913)
- 参考資料
- キーワード
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- 甲村記念図書館
- 村上春樹
- 海辺のカフカ
- 香川県
- 「村上春樹と四国」
- 「村上春樹の四国学」
- 「四国」高松の甲村記念図書館
- 『ねじまき鳥クロニクル』「高松」「宮脇家」
- 『雨月物語』冒頭の「白峯(しらみね)」(西行が讃岐に向かう話)
- 崇徳院の墓
- 空海の名前(幼名)は「佐伯真魚(さえきのまお)」
- 甲村記念図書館の責任者が空海と同じ「佐伯」
- 「高松の市立図書館」
- 「死国」
- 照会先
- 寄与者
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- 近畿大学中央図書
- 備考
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定番事例
2011/1、2014/10 にも同様な質問あり。
- 調査種別
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000051750