レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/08/18
- 登録日時
- 2007/03/15 02:10
- 更新日時
- 2007/03/15 02:10
- 管理番号
- r056
- 質問
-
解決
昭和17年刊の本の奥付。定価のところに、○の中に「停」の字を書いたマークがあるがどんな意味か。
- 回答
-
質問者が持っていた本は、『ギリシア人の智慧』(田中美知太郎/著 古今書院 昭和17年8月刊)。
奥付定価のところに、○に「停」の字のマークがついていました。
1.当館所蔵資料の中から、昭和17年刊行の『続 日本的性格』( 長谷川如是閑/著 岩波書店 194212 (岩波新書 95) )の奥付を確認すると、やはり質問と同様のマークが印刷されていました。
2.出版に関するさまざまな情報をまとめた『出版事典』( 出版ニュース社/編 出版ニュース社 1971 )を調べましたが該当項目は発見出来ませんでした。
3.そこで岩波書店の社史である『岩波書店五十年』(岩波雄二郎/編 岩波書店 1963)を調べたところ、1940年(昭和15)6月24日の項目に次の記述がありました。
・ 暴利取締令の改正により価格表示規程が書籍雑誌にも適用され、定価に「○に停の字」の記号を付記することになる。
4.『日本出版百年史年表』(日本書籍出版協会/編 日本書籍出版協会 1968) によれば、1940年(昭和15)6月24日の項に次のように記されています。
・ 商工・農林省、暴利行為等取締令の改正により価格表示規程を告示。一般商品につき九・一八価格停止令以前製品は「○に停」、その後の新製品は「○に新」、協定価格品は 「○に協」、公定価格品は「○に公」、許可価格品は「○に許」の価格符号表示を実施。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 出版 (023 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 暴利行為等取締令
- 価格表示規程
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000033938