レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006年07月21日
- 登録日時
- 2006/07/21 11:54
- 更新日時
- 2009/03/04 19:06
- 管理番号
- 山形県-2006-0036
- 質問
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河北町谷地の「お雛市」は、いつ頃から行われているのですか。
- 回答
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毎年4月2日から3日、河北町谷地北口通りで行われている「お雛市」は、今から三百余年前の谷地城主、白鳥十郎が開いた旧暦3月2日の市が、丁度雛の節句にあたるので、いつしかそれが「節句市」、「お雛市」と呼ばれ今日に至っているようです。資料に現れるのは、徳川時代中期の享保元年のことで、市には雛人形、だるま、玩具などのほかに、雛節句用の食品や一般日用品なども並びます。
谷地は昔から最上川舟運の河港として栄えたところで、村山地方産の米や名産紅花が積出され、京都などからは上方文化がこの地に導入され、お雛さまもその一つです。「ひなまつり」も有名で、この町に伝わる初代次郎左衛門立雛や、数多くの享保雛、古今雛などの名品のほかにも、御所人形、竹田人形、からくり人形、鴻之巣人形、押絵雛などがあり、雛の飾り方も他のところのように奥座敷に飾るのではなく、戸口に近いところに雛壇を 設けて並べ、それも一部屋だけでなく二部屋にわたる家もあるなど、だれでも自由に立寄つて見られるような飾り方をしています。雛へのお供えは、この地方独特のものとして、春告げ魚と呼ばれている鰊(かど)や田螺(つぶ)、野老(ところ)、あさつき、慈姑(くわい)、鶏卵、岩海苔の巻きずしなど、10数品が並びます。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 年中行事.祭礼 (386 9版)
- 参考資料
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山形大百科事典/山形放送(株)/編
文化史誌日本 山形県/麻木脩平/ほか編 - 河北町の歴史散歩/浅木三治/著
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山形大百科事典/山形放送(株)/編
- キーワード
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- お雛市
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000029637