調べ方マニュアル詳細
- 調べ方作成日
- 2022年03月31日
- 登録日時
- 2022/04/27 11:22
- 更新日時
- 2022/05/13 11:55
- 管理番号
- 埼熊-038
- 調査テーマ
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完成
多様な性のあり方を知る 埼玉県立熊谷図書館 調べものに役立つ資料案内 No.40
- 調べ方
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■今回のテーマ■
2021年夏、新型コロナウイルスの影響により延期となっていた2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会がついに開催された。「多様性と調和」を理念に掲げた同大会は、性的マイノリティであることを公表する選手が過去最多の180人以上出場したことで話題となった。また、SDGsにも「ジェンダー平等」や「人(国)の不平等をなくす」ことが掲げられており、性の多様性への理解を深め、差別の解消に取り組む動きが国際的に高まっている。
そこで、今回は、多様な性のあり方を知るために役立つ図書館資料やインターネット情報の調べ方を紹介する。
1 基本的な知識を得る。
まずは比較的新しい用語が載っている辞典・事典類を調べてみよう。
『現代用語の基礎知識 2022』(自由国民社 2022)
2021年の流行を表すキーワードとして「ジェンダー」や「性」の見出しがあり、関連する語句が解説されている。
『コンサイスカタカナ語辞典』(三省堂編修所編 三省堂 2020)
カタカナ表記の外来語や、アルファベット表記の略語の意味を調べることができる。
『平成の新語・流行語』(米川明彦著 東京堂出版 2019)
p482-483「LGBT」の項に関連する記述がある。
『メディア用語基本事典』(渡辺武達[ほか]編 第2版 世界思想社 2019)
p301-302「性の多様性/セクシャルダイバーシティ/ジェンダーダイバーシティ」に関連する記述がある。
2 関連図書を読む。
図書館の資料は、その資料の主題(テーマ)によってどの棚に並ぶかが決まり、さらにその主題はNDC分類記号(数字)で表されている。今回の場合、「男性・女性問題〈367〉」や「性問題〈367.9〉」の棚を探すことで関連図書が見つかる。
(1)児童書
『おやこで話すはじめてのLGBTs きみは世界でただひとり』(鶴岡そらやす著 一芒イラスト 日本能率協会マネジメントセンター 2020)
『個「性」ってなんだろう? LGBTの本』(中塚幹也監修 あかね書房 2018)
『性の多様性ってなんだろう?』(渡辺大輔著 平凡社 2018)
『わたしらしく、LGBTQ』(ロバート・ロディ[ほか]著 上田勢子訳 LGBT法連合会監修 大月書店 2017)
(2)一般書・地域資料
『日本と世界のLGBTの現状と課題』(LGBT法連合会編 かもがわ出版 2019)
『そうだったのかLGBT』(LGBT理解増進会著 エピック 2018)
『性のあり方の多様性』(二宮周平著 日本評論社 2017)
『みんなのためのLGBTI人権宣言 人は生まれながらにして自由で平等』(国連人権高等弁務官事務所著 山下梓訳 合同出版 2016)
『LGBT基礎知識ガイド』(fair編 埼玉県県民生活部人権推進課 2020)
『ひとりひとりが自分らしく生きる 多様な性が尊重され、違いを認め合える社会へ』(埼玉県教育局市町村支援部人権教育課編 埼玉県教育局市町村支援部人権教育課 2020)
『わたしらしいわたし? 自分らしい生き方について考えるためのパンフレット』(埼玉県男女共同参画推進センター著 With You さいたま 2018)
3 埼玉県の取り組みを知る。
《埼玉県》(https://www.pref.saitama.lg.jp/a0303/lgbt-pamphlet.html 埼玉県)
「LGBTQ(性的マイノリティ)について」(https://www.pref.saitama.lg.jp/a0303/lgbt-pamphlet.html)
「性の多様性を尊重する教育の推進」(https://www.pref.saitama.lg.jp/f2218/sexualminority.html)
「埼玉県男女共同参画基本計画(平成29年-令和3年度)」(https://www.pref.saitama.lg.jp/a0309/danjyokeikaku/danjyokeikaku-2903.html)
4 さらに資料を探すには。
(1)蔵書検索をする。
《埼玉県立図書館ウェブサイト》(https://www.lib.pref.saitama.jp/ 埼玉県立図書館)
キーワード〈性問題〉〈LGBT〉〈セクシュアルマイノリティ〉〈性的マイノリティ〉〈ジェンダー〉で検索したり、所蔵館や資料種別等の詳細な条件を指定して資料を検索することができる。
(2)目録資料・資料リストを見る。
『女性・婦人問題・ジェンダーの本全情報 2015-2018』(日外アソシエーツ株式会社編集 日外アソシエーツ 2019)
p781-788に「性的マイノリティ」に関する図書の情報が掲載されている。
(3)雑誌記事を探す。
《MAGAZINEPLUS》(日外アソシエーツ)
一般誌から専門誌、大学紀要、海外誌紙まで収録した雑誌記事(書誌的事項)のデータベースである。
《Web OYA-bunko》(大宅壮一文庫)
幅広いテーマ・ジャンルの雑誌を所蔵する大宅壮一文庫の雑誌記事索引約450万件を検索できるデータベースである。
(4)新聞記事を探す。
《ヨミダス歴史館》(読売新聞社)、《聞蔵Ⅱビジュアル》(朝日新聞社)、《毎索》(毎日新聞社)
各社が発行する新聞記事の見出しの検索と本文の閲覧ができるデータベースである。
(5)関連ウェブサイトを見る。
《With You さいたま 埼玉県男女共同参画推進センター》(https://www.pref.saitama.lg.jp/withyou/index.html 埼玉県男女共同参画推進センター)
LGBTや多様な性に関する悩みを相談できる窓口を設置している。
《NHK福祉情報サイト ハートネット》(https://www.nhk.or.jp/heart-net/ NHK)「LGBTs」(https://www.nhk.or.jp/heart-net/topics/10/)
NHKが作成した関連記事のほか、LGBTsに関する相談窓口・支援団体が掲載されている。
《法務省》(https://www.moj.go.jp/index.html 法務省)
「性的指向及び性自認を理由とする偏見や差別をなくしましょう」(https://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken04_00126.html)
法務省の人権擁護機関による取組内容のほか、各種資料や関連リンク先が掲載されている。
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2022年3月31日。
- NDC
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- 家族問題.男性.女性問題.老人問題 (367 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 女性問題
- LGBT
- ジェンダー
- 備考
- 登録番号
- 2000027449