レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年04月28日
- 登録日時
- 2016/05/13 10:28
- 更新日時
- 2016/05/13 10:28
- 管理番号
- 2016-21
- 質問
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解決
新美南吉の『あめだま』を題材にして、作者がどのような意図で
一文を書いたかというような授業をしてみたいと計画しています。
取り組みに当たって前例のようなものがあるのか教えてください。
(5年生担任)
- 回答
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倉沢栄吉の「作者想定法」や秋田喜三郎の「筆者想定法」を
ご紹介した。
- 回答プロセス
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「今度の公開授業で、少し挑戦してみたい指導方法があるんです。」と
職員室で声を掛けてくださった5年生の国語科担当の先生。
「これまで、登場人物の心情を読解させたり、児童自らの考えを
記述させたり、比較したりという国語の授業は、やってきたのですが
今回は、児童が作者になったつもりで作者の立場に立ってみて
文を作る時にどのような意図で書いたのかを考えさせることを試みたい
のです。こんな取り組みはどうなんでしょう?」と説明してくださった。
ピンときたのは、秋田喜三郎の「筆者想定法」である。西尾実・大村はまに
継承された実践ではあるが…。しかし、これは今回のめあてとはズレがある。
次に思い浮かんだのは、倉沢栄吉の「作者想定法」である。こちらは
先生の意図と合致する。早速ご紹介し、大正・昭和と連綿と続いてきた
国語科の指導方法の中で、すでに行われてきた方法であり、参考にされながら
先生ならではのご実践をなさってくださいとお伝えした。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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秋田, 喜三郎, -1946 , 秋田喜三郎 著. 創作的読方教授. 明治出版, 1919.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001841659-00 -
倉沢, 栄吉, 1911-2015. 倉沢栄吉国語教育全集 11 (情報化社会における読解読書指導). 角川書店, 1988.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001926455-00 , ISBN 4045305114
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秋田, 喜三郎, -1946 , 秋田喜三郎 著. 創作的読方教授. 明治出版, 1919.
- キーワード
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- 作者想定法
- 筆者想定法
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 国語
- 質問者区分
- 教員 社会人
- 登録番号
- 1000192161