レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年04月08日
- 登録日時
- 2010/07/12 15:24
- 更新日時
- 2010/09/30 09:15
- 管理番号
- 阪府大-学情-H22-2
- 質問
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解決
足し算・引き算よりかけ算・わり算が優先することは、いつ頃、誰が決めたのか。
また、その定理等が書いてある本はあるか。
- 回答
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足し算・引き算よりかけ算・割り算が優先することについて、起源等が書かれた資料は見当たらないが、「演算順序についてはBEDMAS(ベッドマス)という語が提唱されている。次の順序を意味する。B(括弧 Brackets), E(累乗 Exponents), D(除算 Division), M(乗算 Multiplication), A(加算 Addition), S(減算 Subtraction) 左から右へ計算する。 括弧が1組より多くあったら、内の括弧から外側に向かって計算する。 また除算と乗算は同格である、加算と減算も同格である。」とある。(『はじめからのすうがく事典』(410.33/SI1)一松信訳 朝倉書店 2004年刊より)
また、古代数学、数学の起源等に興味を持たれていることがわかり、下記の本を紹介した。
『数学はじめて物語』主婦の友社,2008.2(410.2/R82)
- 回答プロセス
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OPACで“数学 ジテン”を検索すると、49件がヒットした。
『はじめからのすうがく事典』のp26に演算順序として「BEDMAS(ベッドマス)という語が提唱されている。これはつぎの順序を意味する。B:括弧、E:累乗、D:除数、M:乗数、A:加算、S:減算で、左から右へ計算する。乗数と除算は同格、加算と減算も同格である。」旨の記述がある。
『岩波数学辞典』、『初等数学定理公式証明辞典』等をみるが、該当するような記述はない。
『図説数学の事典』p9には、「ある問題で、いくつかの異なった種の演算が生じた場合、それらの演算をする順序は結果に影響を与える・・・演算の順序について人々は一致していなければならない「高次の種類の演算は先にする」」とある。
『算数・数学なぜなぜ事典』p58-59に「なぜ足し算よりかけ算が先か」という問いがある。
値段と数、速度と時間など、単位を元にかけ算を先にし、単位をそろえてから足し算をする理論が紹介されている。「足し算より掛け算の演算力は強力で、単位が異なると足せないのに対して、かけ算は単位が異なってもできる場合が多く、新しい単位を作れる」とある。
教育370、数学410等周辺の棚を見てみると、『数学はじめて物語』という資料を発見。
古代数学や数学の起源等について書かれた資料のようであるが、質問への答えに該当する記述はない。
- 事前調査事項
- NDC
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- 数学 (410)
- 参考資料
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- 『はじめからのすうがく事典』 朝倉書店,2004.9(410.33/SI1)
- 『岩波数学辞典』岩波書店,2007.3(410.3/N71)
- 『初等数学定理公式証明辞典』聖文社,1970(410.3/18)
- 『図説数学の事典』朝倉書店,1992.12(410.36/G33)
- 『算数・数学なぜなぜ事典』日本評論社,1993.2(410.3/SU23)
- キーワード
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- 演算順序
- 四則演算
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000069016