レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20231021
- 登録日時
- 2024/03/27 00:30
- 更新日時
- 2024/03/27 18:21
- 管理番号
- 中央-2023-40
- 質問
-
未解決
アメリカにおけるWTI原油の備蓄量の推移がわかる書籍、雑誌、インターネットサイト等はないか。なるべく直近のデータがわかるものを見たい。
- 回答
-
手がかりを得るため、以下のデータベース類を、<WTI><備蓄><在庫>等のキーワードで検索し、ヒットした情報及び資料を調査した。
・「都立図書館蔵書検索」(東京都立図書館)https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/opac/search-detail.do?lang=ja
・「国立国会図書館サーチ」(国立国会図書館)https://ndlsearch.ndl.go.jp/
・「CiNii Research」(国立情報学研究所)https://cir.nii.ac.jp/
・「日経テレコン」(日本経済新聞社)*都立図書館契約データベース、以下同
・「ダイヤモンドデータライブラリ」(ダイヤモンド企業情報編集社)*
・「東洋経済デジタルコンテンツ・ライブラリー」(東洋経済新報社)*
また、図書館内の分類<568(石油)>の棚にある資料や、参考資料1のような経済指標に関する資料、参考情報1・参考情報2掲載の資料・データベースを調査した。
参考資料1『経済指標読み方がわかる事典』
p.303-306「第16章 62 原油在庫」
「原油在庫を確認するには?」(p.304)、「実際にデータを確認してみよう」(p.306)にアメリカエネルギー省エネルギー情報管理局(U.S. Energy Information Administration)がデータを公表していることが紹介されている。
参考情報1「ビジネスについて調べる」>「企業・業界情報リスト」>「11 エネルギー・環境 編」(東京都立図書館)https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/search/research_guide/business/
参考情報2「Oil and Gas Industry: A Research Guide」(Library of Congress) https://guides.loc.gov/oil-and-gas-industry
アメリカ議会図書館が提供している調べ方案内のウェブサイト。特に以下のページを参照した。
「Midstream: Transportation Storage」 https://guides.loc.gov/oil-and-gas-industry/midstream/storage
「Statistical Data」 https://guides.loc.gov/oil-and-gas-industry/statistical-data
「Oil and Gas Pricing」 https://guides.loc.gov/oil-and-gas-industry/pricing
調査した結果、アメリカにおける「WTI原油の備蓄量」を明記したデータは見出せなかった。参考までに、WTIの価格動向に影響を与えやすいとされるクッシングの原油在庫等、関連する統計や情報を紹介する。
情報1
「Petroleum & Other Liquids」(U.S. Energy Information Administration)
https://www.eia.gov/petroleum/data.php#stocks
アメリカエネルギー情報局のページ。「Stocks」の項目にある各統計の調査項目を参照した。WTI原油の備蓄量は見い出せなかったが、以下のページに関連データがある。
情報1-1
「Weekly Stocks」
https://www.eia.gov/dnav/pet/pet_stoc_wstk_dcu_nus_w.htm
「Show Data By」のラジオボタンで「Product」を選択した状態で見ると「Commercial Crude Oil (Excl. Lease Stock)」等の項目がある。「View History」をクリックすると、これまでの推移も見ることができる。
また、「Area」のプルダウンで「PADD 2」や「Cushing, Oklahoma」、「PADD 3」等に絞ると、それぞれの地域の「Commercial Crude Oil」の値(週単位)を見ることができる。
情報1-2
「Crude Oil Stocks at Tank Farms & Pipelines」
https://www.eia.gov/dnav/pet/pet_stoc_cu_s1_m.htm
「Midwest (PADD 2)」「Cushing, OK」「Gulf Coast (PADD 3)」等の地域別の値(月もしくは年単位)を見ることができる。
情報1-3
「Stocks by type」
https://www.eia.gov/dnav/pet/pet_stoc_typ_d_nus_SAE_mbbl_m.htm
「Show Data By」で「Area」を、「Product」で「Crude Oil」を選択すると、「Midwest (PADD 2)」「Gulf Coast (PADD 3)」等の地域別の値(月もしくは年単位)を見ることができる。
資料1 『日本経済新聞』2023年9月29日 朝刊 3面
「米国内の原油在庫 価格動向を左右(きょうのことば)」
データベース「日経テレコン」(日本経済新聞社)で確認した。「オクラホマ州クッシングにある原油在庫は注目度が高い。米国の原油指標となるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の受け渡し拠点となっており、WTIの価格動向に影響を与えやすいとされる」とある。
資料2 『英語の経済指標・情報の読み方』
p.77-78「第2章 7. 米エネルギー情報局(EIA)統計 クッシングの在庫水準は要チェック」
原油先物の「現物の貯蔵場所が米オクラホマ州のクッシングというところです。このため、市場参加者はクッシングのWTIの在庫水準を気にしています」とある。
また、アメリカエネルギー情報局をデータの出所とした2017年1月~10月のWTI価格とクッシング在庫のグラフが掲載されている。
資料3 雑誌『石油・天然ガスレビュー』36巻 4号(2003年7月)
p.41-47「WTI原油の高価格と低在庫の高い相関性」(小田路子)
2003年刊行のやや古い資料だが、アメリカの原油在庫統計の地域区分ではPADD2(オクラホマ等を含む中西部)とPADD3(テキサス等を含むメキシコ湾岸)を合計した原油在庫量量とWTI価格との逆相関性が高いこと等を指摘している。
なお、本文はサイト「石油・天然ガス資源情報」(エネルギー・金属鉱物資源機構)の中で公開されている。
https://oilgas-info.jogmec.go.jp/review_reports/1006040/1006072.html
以上、データベース・インターネット情報の最終確認日はすべて2024年3月11日である。
また、参考文献のうち、資料3は都立多摩図書館所蔵資料、それ以外は都立中央図書館所蔵資料である。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 石油 (568 10版)
- 参考資料
-
- 【参考資料1】経済指標読み方がわかる事典 日本&世界の景気を把握し先読みする / 森永 康平/著 / 日本実業出版社 / 2022.6 <331.1/5511/2022> , ISBN 978-4-534-05930-7 (p.303-306)
- 【資料1】縮刷版:日本経済新聞 75巻 9号 (2023年9月) / 日本経済新聞社 (p.1345)
- 【資料2】英語の経済指標・情報の読み方 お金の運用のプロがやっている! / 北都 光/著 / アルク / 2018.1 <331.1/5447/2018> , ISBN 978-4-7574-3044-0 (p.77-78)
- 【資料3】雑誌:石油・天然ガスレビュー 36巻 4号(2003年7月) / 石油公団企画調査部 <5007303986> (p.41-47)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000348089