「基本ロジスティクス用語辞典 第3版」日本ロジスティクスシステム協会監修 (白桃書房)の”定温輸送”の項目によると、定温輸送とは「積荷である商品の品質維持のために適当な温度を維持したままで輸送ができるように装備された輸送機関によって行われる輸送」とし、「多くの場合は低温によるものがこれに該当する」としている。冬季、寒冷地などでは外気より高い温度に、あるいは外気と同じ温度にと積荷に適した厳密な温度管理に対するニーズがふえている。また、本来食品輸送のためがほとんどだった低温輸送も、近年医薬品や写真フィルムなど、食品以外のものも運ぶようになってきている。
1) 医療関係(「薬事工業生産動態統計 平成19年」(厚生労働省医政局)など)定温容器の項目はなし。
2) バイオテクノロジー関係(「日経バイオ年鑑 2009」(日経バイオテク))などにも、関連資材としての容器の情報はみあたらなかった。
3) 『科学機器総覧 2009-2010』東京科学機器協会 2010.8 「0203一般容器・保存容器」
p.636真空断熱材搭載保温輸送容器があり、「シビアな温度管理が必要な薬品・サンプル類の輸送・保管に最適」とあり。ほかにも、薬品などを運ぶための運搬容器なども掲載されている。
4) 『科学機器年鑑 2010年版No.1 市場分析編』アールアンドディ 2010.9 項目なし。
5) 『医療機器・用品年鑑 2009年版No.1 市場分析編』アールアンドディ 2009.5 項目なし。
6) 輸送関係 輸送経済新聞社のHPで”定温 容器”でサイト内検索をすると、日立物流が2005年に定温輸送容器で細胞を長距離運ぶことに成功したという記事あり。
国立情報学研究所のGeNii:NII学術コンテンツ・ポータルで’定温’’輸送’のキーワードで検索すると、
7) 「再生医療の実現に向けた細胞輸送用の定温容器開発と輸送監視システムの紹介 」
包装技術 (日本包装技術協会)2009年3月号 47(3) (551) pp.186-191という論文を発見。ここでも発表者は日立物流・日立製作所の社員。
8) 「ニッポンの技術再発見(第81回)日立物流:携帯型定温輸送容器」
週刊東洋経済(東洋経済新報社)2005/11/19 (5990) pp.82
9) 日立物流のHPのプレスリリース2005年8月23日にも「携帯型定温輸送容器を開発し再生医療用培養細胞の長距離輸送に成功-医療・バイオ分野の物流需要の対応に可能性を拓く-」という文がある。