レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009/08/26
- 登録日時
- 2009/11/11 02:12
- 更新日時
- 2009/12/02 11:15
- 管理番号
- 埼久-2009-049
- 質問
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未解決
アメリカ最大の医療事務会社はどこか知りたい。医療保険会社のことではなく、病院の医療事務を受託している会社または病院に医療事務者を派遣している会社のこと。
- 回答
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「アメリカ最大の医療事務会社は○○である。」という記述のある資料は見つからず。参考になりそうな資料の記述を紹介し、調査の経過を報告する。
- 回答プロセス
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関連記述のあった資料は以下のとおり。
図書資料
『外国会社年鑑 1999年版』(日本経済新聞社 1999)
配列が業種別。「健康・医療サービス」の項の会社の事業内容を確認し、医療事務を請け負っている会社をピックアップすると6社あり。掲載頁と設立年、従業員数は以下のとおり。
①コースタル・フィジシャン・グループ Coastal Physician Group,Inc.
(p1271)設立:1983年 従業員:1645人
②コンプリート・マネジメント Complete Management Inc.
(p1272)設立:1992年 従業員:640人
③エンボイ Envoy Corp.
(p1276)設立:1994年 従業員:373人
④ファースト・ヘルス・グループ First Health Group Corp.
(p1277)設立:1982年 従業員:1525人
⑤ヘルス・リスク・マネジメント Health Risk Management,Inc.
(p1280)設立:1977年 従業員:950人
⑥オムニケア Omnicare,Inc.
(p1288)設立:1981年 従業員:4699人
雑誌記事
杉浦啓太「アメリカ発メディカルビジネス最前線」(『Forbes 9(7)』p172-175 2000.7)
紹介されているビジネスの一つに「メディカル・アカウント・レシーバブル」があり。
「一般に、メディカル・アカウント・レシーバブル(MARS)と呼ばれるビジネスは、医師に代わって
保険会社に対し請求・回収する代行業を意味する。」とあり。
「メディカル・アカウント・レシーバブル大手」のMRI INTERNATIONAL INCのCEOである
スチュワート A・グリーン氏へのインタビューが掲載されている。
《MRIインターナショナル》のWebサイト
(http://www.mrius.com/about_mri/business.html 2009/08/25最終確認)
その他の調査経過
医療関係の資料を調査する。
『アメリカ医療関連データ集 2007年版』(医療経済研究社会保険福祉協会 2008)
『市場原理に揺れるアメリカの医療』(李啓充 医学書院 1998)
『医療の質 谷間を越えて21世紀システムへ』(米国医療の質委員会・医学研究所 日本評論社 2002)
『日米の医療 制度と倫理』(杉田米行 大阪大学出版会 2008)
『医療を崩壊させないために 医療システムのゆくえ』(日本学術協力財団 2008)
『アメリカ医療改革へのチャレンジ』(ウォルター・ツェルマン 東洋経済新報社 2004)
『市場原理のアメリカ医療レポート 日本の「医療構造改革」を問う』(三浦清春 かもがわ出版 2003)
などには該当記述なし。
ビジネス支援関係の資料を調査する。
『世界企業ダイレクトリー 北米編 1994/1995』
『外国会社年鑑 2006年版』(日本経済新聞社 2005)
『外国会社年鑑 1999年版』(日本経済新聞社 1999-)
配列が業種別になっているのは2003年版までだが、2003年版の「健康・医療サービス」の項には、
医療事務を行っていると明記している会社は見つからず。1999年版に前述6社の記述があり。
Web情報、各種データベースの情報を調査する
《NDL-OPAC(雑索)》を〈医療事務〉で検索する。
関連しそうな書誌は以下の1件。県立未所蔵。
滝口範子「国際ビジネス最前線 全米で医療事務の効率化を目指すヘルシオン社」
(「Agora アゴラ 9(10) 1999.10」p24-31 JALブランドコミュニケーション)
上記雑誌記事をてがかりに、《Google》で〈ヘルシオン社〉を検索する。
『インターネットマガジン 2000/4』
「医療ポータルでオンライン業界を席巻する ヘルシオン/ウェブMD成功の理由」(小池良次)
(http://www.ryojikoike.com/data/inet/2000_04/WebMD/WebMDbdy.html 2009/08/21)
という記事がヒット。本文を閲覧できる。
「ヘルシオン/ウェブMD社」という会社があるらしいことがわかる。所収の雑誌は県立図所蔵。
《MAGAZINEPLUS》を〈ヘルシオン〉では、上述の「Agora アゴラ 9(10)」の記事を含めて6件ヒットする。
それ以外「週刊東洋経済」などの記事が5件あり。
①「目指すはEC時代の新たな「ブランド設計」(「ニュービジネス創造」2社目の株式公開へ サイトデザイン)」(『週刊東洋経済 5613 2000.2.19』p116 東洋経済新報社)
②「医療情報会社を設立ソフトバンク孫社長の「発表会経営」の狙い([Lineup/産業・企業]意外)」
(『週刊東洋経済 5601 1999.12.11』 p16-17 東洋経済新報社)
③「産業・企業 意外-医療情報会社を設立。ソフトバンク孫社長の「発表会経営」の狙い(Lineup)」
(『週刊東洋経済 5601 1999.12.11』 p16-17 東洋経済新報社)
④「REPORT2-ヘルシオン/ウェブMD成功の背景(米国インターネット最先端レポート・USA Front Line)」
(『INTERNET MAGAZINE 64 2000.5』p392-395)
⑤「米国の起業家群像(特集・勝てる起業家)」(『週刊ダイヤモンド 85(25) 1997.6.28』p38-44 ダイヤモンド社)
いずれも質問の該当記述は見つからず。
さらに情報検索を行い、関連する情報がないか調べる。
自館目録を〈医療関連 & ビジネス〉で検索する。
『りそなーれ 2008.7』に「特集「医療関連ビジネス最前線」があり。本誌を確認するが記述なし。
《Google》〈アメリカ & 医療事務 & 会社 & 大手〉より、《教えてアメリカ生活》というWebページがあり。
「質問:医療系の派遣会社で大手といえばどこがありますか。2~3個教えてください。」という質問がある。回答で紹介しているのはいずれも日本の会社。
《NDL-OPAC》を〈人材派遣 & アメリカ〉で検索する。
中本悟「アメリカにおけるビジネス・サービスの発展」(『季刊経済研究 27(1、2) 2004.9』)
上田宗央「人材派遣で一歩先んじたアメリカと日本の労働市場の相違点」(『経営コンサルタント 598 1998.8』)
があり、本誌を確認するが記述なし。
《MAGAZINEPLUS》を〈医療事務代行〉で検索する。
「コムスンだけではない!「ニチイ学館」も苦闘する介護ビジネス」(『実業界 866 2001.4』)
日本の医療事務代行会社の記事。アメリカについては記述なし。
《日経テレコン21》を以下のキーワードで検索するが、該当しそうな記事は見つからず。
〈医療事務 & アメリカ & 派遣〉〈医療事務会社 & アメリカ〉〈医療事務 & 人材派遣 & アメリカ〉〈アメリカ & 医療事務 & 事情〉〈医療関連ニュービジネス & アメリカ〉〈医療事務代行 & アメリカ〉
《国会図書館 リサーチ・ナビ》
「医療産業(病院経営・臨床検査受託など)の調べ方」があるが、日本国内の調べ方案内。
その他、〈派遣〉などもキーワードに調べると、アデコ、マンパワー、ケリーサービスなどの米国資本系の会社があることがわかる。日本国内の医療事務派遣を行っている記載はあるが、アメリカでの実態は大手とあるのみでわからず。
参考になりそうだが、県立図書館未所蔵のため未確認の雑誌記事は以下のとおり。
藤川恵子「アメリカの最新人材ビジネス事情(3)医療派遣」(「人材ビジネス 18(8)(通号205)」 オピニオン 2003.8)
麻生玲子「医療事務代行(特集 医療関連ビジネスの展開-各分野の市場性をみる)」(「病院 56(6)」医学書院 1997.6) 本誌は埼玉県立大図で所蔵。
- 事前調査事項
- NDC
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- 衛生学.公衆衛生.予防医学 (498 9版)
- 企業.経営 (335 9版)
- 参考資料
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- 『外国会社年鑑 1999年版』(日本経済新聞社 1999)
- キーワード
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- 医療事務-アメリカ合衆国
- 医療産業
- 会社
- 派遣
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000059423