レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2024年03月07日
- 登録日時
- 2024/03/07 08:52
- 更新日時
- 2024/03/21 11:33
- 管理番号
- C2024口頭0301
- 質問
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解決
日本人の睡眠時間が分かる資料が知りたい。
- 回答
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睡眠時間を含む調査として『社会生活基本調査』、『国民生活時間調査』、『国民健康・栄養調査』があります。以下、順に紹介します。
『社会生活基本調査』は、生活や余暇の行動や時間配分を調査する国の基幹統計であり、昭和51(1976)年から5年おきに総務省が実施しています。平均睡眠時間や各時間帯での行動者率(睡眠している者の割合)等を知ることができます。平成3(1991)年調査までは15歳以上を、平成8(1996)年調査以降は10歳以上を対象としています。
報告書も刊行されていますが、政府統計ポータルサイトe-Stat(インターネット情報1)で昭和61(1986)年から最新の令和3(2021)年までの主なデータを利用できます。
インターネット情報1
社会生活基本調査(e-Stat 政府統計の総合窓口)
https://www.e-stat.go.jp/stat-search?page=1&toukei=00200533
例えば、以下のファイルをみると、年齢階級別の睡眠の総平均時間の推移が分かります。
(ファイル)令和3年社会生活基本調査>調査票Aに基づく結果>時系列統計表>表番号7:男女、ふだんの就業状態、年齢、行動の種類別総平均時間の推移(10歳以上、週全体)(昭和51年~令和3年)
『国民生活時間調査』は、生活や余暇、メディア利用の行動や時間配分を調査するため、NHKが昭和35(1960)年から5年おきに実施しています。平均睡眠時間や各時間帯での行為者率(睡眠している者の割合)等を知ることができます。戦前にも昭和16(1941)年に実施されています。昭和16(1941)年調査は16歳以上を、昭和35(1960)年調査以降は10歳以上を対象としています。
平成27(2015)年調査までは報告書も刊行されていますが、平成7(1995)年調査以降の主なデータは、csv形式でNHK放送文化研究所のウェブサイト(インターネット情報2)でダウンロードできます。
インターネット情報2
国民生活時間調査(NHK放送文化研究所)
https://www.nhk.or.jp/bunken/yoron-jikan/
ページ下部のデータの種類、調査年、層を選択すると、csv形式でデータをダウンロードできます。
『国民健康・栄養調査』は、身体の状況、栄養摂取量及び生活習慣の状況を調査するものであり、健康増進法に基づき、厚生労働省が平成15(2003)年から毎年実施しています。なお、新型コロナウイルス感染症の影響により、令和2(2020)年、令和3(2021)年は調査が中止されたため、令和元(2019)年調査が、令和6(2024)年2月26日時点で利用可能な最新版です。
1日の平均睡眠時間等の生活習慣については、平成21(2009)年調査までは15歳以上を、平成22(2010)年調査以降は20歳以上を対象としています。
報告書はすべて厚生労働省のウェブサイト(インターネット情報3)に掲載されており、また政府統計ポータルサイトe-Stat(インターネット情報4)で初回の平成15(2003)年から最新の令和3(2021)年までの主なデータを利用できます。
インターネット情報3
国民健康・栄養調査(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kenkou_eiyou_chousa.html
インターネット情報4
「国民健康・栄養調査」(e-Stat 政府統計の総合窓口)
https://www.e-stat.go.jp/stat-search?page=1&toukei=00450171
令和元(2019)年調査のファイルは以下のとおり利用できます。なお、推移が分かる時系列表は作成されていません。
(ファイル)令和元年国民健康・栄養調査>年次>表番号79:1日の平均睡眠時間 - 1日の平均睡眠時間,年齢階級別,人数,割合 - 総数・男性・女性,20歳以上
なお、『国民生活時間調査』や平成8(1996)年以降の『社会生活基本調査』は10歳以上を対象としていますが、特に子どもに焦点を当てて、より細かい年齢区分での睡眠時間を示した近年の資料として、インターネット情報5、6も紹介します。
インターネット資料5
インテージリサーチ, 平成30年度家庭教育の総合的推進に関する調査研究~子供の生活習慣と大人の生活習慣等との関係に関する調査研究~報告書, 2019.3.(文部科学省委託調査)
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/12/04/1246352_001.pdf
※22ページに平日及び休日の年齢階級別の睡眠時間の分布図が掲載されています。なお、この調査は、平成31(2019)年1月から2月に実施されたものです。
インターネット情報6
Masahiro Takeshima et al., Association between sleep habits/disorders and emotional/behavioral problems among Japanese children, Scientific Reports, 11, 11438 (2021). https://doi.org/10.1038/s41598-021-91050-4
※Table 1: Sleep habits by school gradeに小中学校の学年別の平均睡眠時間、就寝時刻、起床時刻がまとめられています。なお、この調査は平成21(2009)年12月から平成22(2010)年4月に実施されたものです。
国立国会図書館提供の調べ方ページ「リサーチ・ナビ」では、生活・消費に関する統計に関する資料を紹介していますので、あわせてご覧ください。
・生活・消費に関する統計( https://ndlsearch.ndl.go.jp/rnavi/business/post_102150 )
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 衛生学.公衆衛生.予防医学 (498 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 睡眠
- 睡眠時間
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 経済社会
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000347089