レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年7月13日
- 登録日時
- 2019/10/29 15:32
- 更新日時
- 2020/06/15 16:13
- 管理番号
- 埼久-2019-063
- 質問
-
解決
英語版ウィキペディアの「李白(Li Bai)」のページに「Li Bo」とあったが、日本語のウィキペディアにはなかった。「Li Bo」とは何を表しているのかを知りたい。
- 回答
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下記の資料と情報を紹介した。
『東洋人物レファレンス事典』(日外アソシエーツ 1984)
凡例p4「中国・朝鮮等の漢字表記の人名について、現地での発音を〈 〉の中に示した。1)中国はピンイン文字、朝鮮は(後略)」とあり。
p5「拠の項には、アルファベット(ピンイン文字・ウェード式ローマ字等)、片仮名を問わず、各事典の表示をそのまま〈 〉の中に示した」とあり。
p615「李白」の項に現地音として〈Li Bo〉とあり。典拠とする各事典では〈Li Bo〉。
『世界伝記大事典 日本・朝鮮・中国編 5』(ほるぷ出版 1978)
凡例「中国人名は漢字で示し、原音表記は中華人民共和国制定のアルファベット方式に基づいて漢字名の右に示した。」とあり。
p390「李白 Li Bo」
『新版世界人名辞典 東洋編』(東京堂出版 1994)
例言p3「各国人名のローマ字化およびカナ書きの方針の概略」として「中国人名はウェード式現地音による」とあり。
p416「李白 Li Po」
『岩波ケンブリッジ世界人名辞典』(岩波書店 1997)
p1200「李白(リハク)Li Bai 文言音Li Bo、LiPo」とあり。
凡例p6「中国人名はピンイン表記を掲げた」とあり。
《駒沢大学学術機関リポジトリ》(http://repo.komazawa-u.ac.jp/opac/repository/all/?lang=0 駒沢大学)
江英居著「漢字の「一字一音」に対する変則」(『駒沢大学外国部論集16』p67-80 駒沢大学 1982.9 http://repo.komazawa-u.ac.jp/opac/repository/all/23600/)
p72 同義異音字について、「白、白の語音はbaiであり(中略)。一方、その読音はboであり(中略)胡窺青海湾(李白・美山青)などがある。」とあり。
《横浜国立大学学術リポジトリ》(https://ynu.repo.nii.ac.jp/ 横浜国立大学)
佐藤昭著「北京語の口語音と文語音」(『横浜国立大学人文紀要 第二類 語学・文学 (26)』p21-33 横浜国立大学 1979.11 https://ynu.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=1170&item_no=1&page_id=59&block_id=74)
p21 「口語音」(あるいは「白話音」「俗語音」)と「文語音」 (あるいは「読書音」「文言音」)についての説明あり。
p24「白(梗摂二等)bai bo」とあり
《国会図書館デジタルコレクション》
『支那国音事典』(宮原民平[ほか]編 文求堂 1946)p298(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2507791 国会図書館)160コマ 国立国会図書館/図書館送信参加館内公開
p119-120 「PAI」「白(po2)」、p132「PO」「白(pai2)」とあり。
- 回答プロセス
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1 参考図書を調べる。
2 《Google ブックス》(https://books.google.co.jp/ Google)を〈語音 & 読音 & 一字多音 & 中国〉で検索する。
3 《WHOPLUS》(日外アソシエーツ)を〈李白〉で検索する。
4 《国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス》(http://id.ndl.go.jp/auth/ndla 国会図書館)を〈李白〉で検索する
標目に「李白」、別名に「Li, Bai」「Li, Po」「李太白(字)」とあり。出典は『岩波世界人名辞典』。
5 《Google》(http://www.google.co.jp/ Google)を〈李白 & リーボー〉〈語音 & 読音 & 一字多音 & 中国〉で検索する。
《敬愛大学・千葉敬愛短期大学学術リポジトリ》(https://keiai.repo.nii.ac.jp/ 敬愛大学・千葉敬愛短期大学)
矢澤英昭著「多音字について」(『敬愛大学研究論集85』p63-71 敬愛大学経済学会 2014.6)
p67 『国音字典』には同義異読として「語音」(口語音)と「読音」(読書音)を示している字例があるとあり。
6 《国会図書館デジタルコレクション》(http://dl.ndl.go.jp/ 国会図書館)を〈国音事典〉で検索する。
『支那国音事典』(宮原民平[ほか]編 文求堂 1946)p298(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2507791 国会図書館)160コマ 国立国会図書館/図書館送信参加館内公開
7 《CiNii Articles》(http://ci.nii.ac.jp/ 国立情報学研究所)を〈文言音 & 読書音〉で検索する。
《駒沢大学学術機関リポジトリ》(http://repo.komazawa-u.ac.jp/opac/repository/all/?lang=0 駒沢大学)
江英居著「漢字の「一字一音」に対する変則」(『駒沢大学外国部論集16』p67-80 駒沢大学 1982.9)
《横浜国立大学学術リポジトリ》(https://ynu.repo.nii.ac.jp/ 横浜国立大学)
佐藤昭著「北京語の口語音と文語音」(『横浜国立大学人文紀要 第二類 語学・文学 (26)』p21-33 横浜国立大学 1979.11)
8 音韻学、語音史の資料を調べる。
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2017年7月13日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 音声.音韻.文字 (821 9版)
- 参考資料
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- 『東洋人物レファレンス事典』(日外アソシエーツ 1984) , ISBN 4-8169-0401-8
- 『世界伝記大事典 日本・朝鮮・中国編 5』(ほるぷ出版 1978)
- 『新版世界人名辞典 東洋編』(東京堂出版 1994) , ISBN 4-490-10368-9
- 『岩波ケンブリッジ世界人名辞典』(岩波書店 1997) , ISBN 4-00-080088-4
- )
- キーワード
-
- 李 白(リ ハク)
- 中国語-音韻
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000263116