レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008年11月19日
- 登録日時
- 2013/04/30 16:58
- 更新日時
- 2014/10/07 09:10
- 管理番号
- 島根参2008-11-009
- 質問
-
解決
江戸の俳人「嵐蘭」という人物について知りたい。また、彼が詠んだと思われる「子やなかむ その子の母も 蚊の喰はむ」という句についても調べたい。
- 回答
-
資料1:p510「嵐蘭」の項目があり、「松倉嵐蘭 1647-1693 徳川中期の俳人」とある。人物についての解説はなし。
資料2:p136-137「嵐蘭」の項目があり、人物解説、肖像画(「嵐蘭(芭蕉堂歌仙図所蔵)」)あり。名は盛教。
資料3:p373「嵐蘭」の項目あり。該当の句「子やなかん其子の母も蚊の喰ン」あり。
資料4:p104-110「嵐蘭」があり、その人物像や句が紹介されいる。
p106「蚊を焼く辞」では「蚊、蚊、蚊中の蚊、汝を焼くに辞をもてす。汝此の辞を聞く時は、わが手に死すともみづからたれりとせよ。この言葉で始まる一文で、さんざん蚊をなじった上、再びこの言葉を掲げて、〔子や啼かむ其の子の母も蚊の喰はむ〕で結んでいる。この文は許六の『風俗文選』に取りあげられ「蚊を焼く辞を作りて」の前書で出ており、万葉集の次歌を踏まえている。〔憶良らは今は罷らむ子泣くらむ その彼の母も吾を待つらむぞ〕…」との記述がある。
資料5:該当の句あり。「子やなかん其子の母も蚊の喰ン」。
資料6:p17-18「焼蚊辞」あり。【資料4】で紹介されていた「蚊を焼く辞」の全文と該当の句あり。「子や啼かん其子の母も蚊の喰はん」。
- 回答プロセス
-
インターネット上にある書では、「その子のおやも」としているものもある。
松尾芭蕉の門人に嵐蘭という人がいました。彼は本名を松倉盛教と名乗り、
()【資料4】の情報から「風俗文選」を自館OPACで検索。→【資料6】の内容を確認
- 事前調査事項
- NDC
-
- 詩歌 (911 8版)
- 参考資料
-
-
【資料1】 日外アソシエーツ株式会社 編. 号・別名辞典 : 古代・中世・近世 新訂増補. 日外アソシエーツ, 2003.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000004134224-00 , ISBN 4816917772 (p510「嵐蘭」 当館請求記号 R281/ゴ/1 ※貸出禁止資料) -
【資料2】 高木蒼悟/著. 俳諧人名辞典. 巖南堂, 1970.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000646258-00 (p136-137「嵐蘭」 当館請求記号 書庫R911.3/301 ※貸出禁止資料) -
【資料3】 尾形仂 [ほか]編集. 総合芭蕉事典. 雄山閣, 1982.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001564692-00 , ISBN 4639001649 (p373「嵐蘭」 当館請求記号 R911.3/0374/ ※貸出禁止資料) -
【資料4】 山川安人 著. 蕉門の66人. 風神社, 1999.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002777857-00 (p104-110「嵐蘭」 当館請求記号 書庫911.3/ヤ99/) -
【資料5】 古典俳文学大系 9 蕉門名家句集 2 集英社, 1972.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001263978-00 (p428-430「嵐蘭」 当館請求記号 書庫911.3/289/9) -
【資料6】 森川許六 [著] ; 藤井紫影 [校] , 各務支考 [著] , 横井也有 [著]編 ; 武笠三諸 [校]. 風俗文選. 有朋堂書店, 1927. (有朋堂文庫)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000737543-00 (p17-18「焼蚊辞」 当館請求記号 書庫914.5/フ15/)
-
【資料1】 日外アソシエーツ株式会社 編. 号・別名辞典 : 古代・中世・近世 新訂増補. 日外アソシエーツ, 2003.
- キーワード
-
- 嵐蘭(らんらん)
- 松倉嵐蘭
- 俳人
- 松尾芭蕉
- 蕉門
- 松倉盛教
- 子や啼かむ其の子の母も蚊の喰はむ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000130885