レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年10月16日
- 登録日時
- 2015/10/16 11:35
- 更新日時
- 2015/10/23 10:27
- 管理番号
- 宮城県白石高-2015-23
- 質問
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解決
企業はなぜ企む(たくらむ)業と書くのか
- 回答
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企んでいるわけではなく事業を企てるという意味のようです
- 回答プロセス
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調査資料1のp459に「企業」の項があり以下の記載があります。
「1 事業を企てること。また,その事業 2営利を目的として
継続的に行う経済的事業。」
調査資料2のp87「企」の項には以下の記載があります。
「【企業】1 事業をくわだておこす 2 もくろんだ事業」
調査資料3のp49「企」の項には以下の記載があります。
「【企業】事業をくわだて起こす。また,計画した事業。」
調査資料4のp503には「企業」の項があり以下の記述があります。
「事業ヲ企ツルコト。仕事ヲ始ムルコト。」
※※※ 事例登録後,サポーターの寺尾 隆様より以下の補足コメントをいただきました。 ※※※
既にご解決済みの事例ですが、下記文献にも情報がありました。
『日本国語大辞典』第二版 小学館
き‐ぎょう[:ゲフ] 【企業】
〔名〕
(1)(─する)事業をくわだてること。起業。
*東京日日新聞‐明治一五年〔1882〕九月一三日「曩に佩文韻府并に資治通鑑の予約出版を企業せしに」
語誌
本来は「業を企てる」の意で、明治期には(1)のようにサ変動詞としても用いられた。同音類義語の「起業」も
同時期広く用いられていたが、衝突を避けるため使いわけが生じ、今日では事業をおこす意には「起業」を用い、
enterprise にあたる企てられた事業組織の意では「企業」の語を用いるようになった。
※※※ 補足コメントはここまで ※※※
- 事前調査事項
- NDC
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- 語源.意味[語義] (812)
- 参考資料
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- 調査資料1 新潮国語辞典 久松潜一監修 新潮社 1982
- 調査資料2 大きな活字の三省堂漢和辞典 第四版 長沢規矩也 2001
- 調査資料3 角川漢和中辞典 貝塚茂樹ほか編 角川書店 1992
- 調査資料4 新編大言海 大槻文彦 冨山房 1982
- キーワード
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- 企業
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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依頼時期不明。進路に悩んだ生徒から,とある。
(2015年10月16日 追記)
コメントをいただき,事例に反映しました。サポーター 寺尾 隆様に感謝いたします。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 高校生
- 登録番号
- 1000182429