レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/10/22
- 登録日時
- 2020/12/12 00:30
- 更新日時
- 2020/12/12 00:30
- 管理番号
- 6001046730
- 質問
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解決
臨終の時の「死に水を取る」(末期の水を取る)儀式について、その儀式を行う意味を知りたい。
- 回答
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「逝く人の喉の渇きをいやす」、「死者がよみがえるように祈りをこめる」などの意味があるようです。
以下の資料に記載があります。
・『冠婚葬祭百科:フォーマルマナーのすべて』(実業之日本社/編 実業之日本社 1991.6)
p.496 「葬の章 葬祭の儀式」の「死者へのマナー・遺体の扱い」の「臨終に際して」の「末期の水をとる」の項に「あの世で火の山を登るときにのどが乾かないように、とか、水の霊力で死者がよみがえるように、という祈りをこめたもの」とあります。
・『民俗小事典死と葬送』(新谷尚紀/編 吉川弘文館 2005.12)
p.18 「末期の水」の項に「死の間際に水を求める欲求を満たすために行われる。」とあります。
・『現代冠婚葬祭事典 修訂版』(三省堂企画編修部/編 三省堂企画 2000)
p.220 「弔事編」の「第1章危篤から臨終まで」の「末期の水」の項に「もともとは逝く人ののどの渇きをいやし、楽にしてあげるという仏教の儀式(中略)カトリック以外では、死者へのはなむけの意味で、広く一般に行われています。」とあります。
・『葬儀・法要の知識百科:施主側・弔問側に役立つ(生活シリーズ)』(主婦と生活社 1993.5)
p.42 「臨終を告げられたら」の「末期の水」の項に「死者の蘇生を願い、それが無理でも死後の世界で渇きに苦しむことのないようにと祈る、死んでいく者への最後のはなむけとも言える儀式」とあります。
・『図説葬儀』(松本慈恵/著 国書刊行会 2001.8)
p.60「第二章 葬儀について」の「A 危篤から通夜の準備など」の「(二)臨終」の(末期の水)「理由」の項に「死者が死の旅に出ると考え、喉が渇かないようにする、善光寺参りの水筒など多くの言い伝えがあるが、魂呼びの風習の名残で、水の持つ魔力によって死者の霊魂を呼び戻そうとすることが、その目的であった。」とあります。
[事例作成日:2020年10月22日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 通過儀礼.冠婚葬祭 (385 10版)
- 参考資料
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- 冠婚葬祭百科 実業之日本社∥編 実業之日本社 1991.6 (496)
- 民俗小事典死と葬送 新谷/尚紀∥編 吉川弘文館 2005.12 (18)
- 現代冠婚葬祭事典 修訂版 三省堂企画編修部‖編 三省堂企画 2000 (220)
- 葬儀・法要の知識百科 主婦と生活社 1993.5 (42)
- 図説葬儀 松本/慈恵∥著 国書刊行会 2001.8 (60)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000290591