レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/08/26
- 登録日時
- 2023/01/30 00:30
- 更新日時
- 2023/01/30 00:30
- 管理番号
- 服部図書館R1001165
- 質問
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解決
江戸時代の「無礼討ち」について。「正当防衛」とは違うのか
- 回答
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参考資料(1)-(16)を紹介した。
参考資料(1)p198に、「武士の身体に当たったり、その刀や傘などに当たる行為(A)、あるいは道をゆずらなかったり、大名行列を横切る供先割をしたり、武士より高い場所に座ったりするなど、武士に対する敬意を空間的に表現しない行為(B)があり、その上でそれをとがめた武士に謝罪せず、悪口雑言を吐き、ときに刀・脇指・棒などで反撃する行為があった場合、これらの行為や言動は、「無礼」とみなされた。無礼討ちには、武士にたいする名誉侵害の回復と、その生命を脅かす攻撃から身を守る正当防衛という両要素が、含まれていたのである」と記載あり。
同(3)、(4)は同著者の論文を再構成したものであり、大阪府立・市立図書館所蔵。
江戸時代の正当防衛に関する論稿として、同(5)あり。(6)はその増補訂正版。
同(8)、(9)は国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧可。
また、外国人との間で「無礼」をめぐって起きた朝鮮通信使殺害事件と生麦事件について、同(10)-(14)をご案内する。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 10版)
- 参考資料
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- 武士道考 谷口眞子/著 角川学芸出版∥角川グループパブリッシング(発売) 2007.3 210.5 (p193-271)
- 日本歴史 01年5月号 吉川弘文館 2001.05.01
- 近世社会と法規範 谷口眞子/著 吉川弘文館 2005.6 322.15
- 藩世界の意識と関係 岡山藩研究会/編 岩田書院 2000.5 217.5 (p221-250 無礼討ちに見る武士身分と社会 谷口眞子著)
- 日本歴史 07年7月号 吉川弘文館 2007.06.19 (P41-53 幕府評定所と長崎奉行の司法的概念-「正当防衛」と「無礼討ち」にみる法的保護- 安高啓明著)
- 近世長崎司法制度の研究 安高啓明/著 思文閣出版 2010.1 322.1993 (p216-244)
- 江戸の罪と罰 平松義郎/著 平凡社 2010.12 322.15 (p47-50)
- 平尾道雄選集 第2巻 平尾道雄/著 高知新聞社 1979 218.4 (p139-141 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9773805 図書館・個人送信可)
- (9)正当防衛と徳川時代の刑法 高柳眞三/著 1943.7 (p785-817 『国家学会雑誌』57巻7号第677号 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10219535 図書館・個人送信可)
- 日本史の現場検証 合田一道/著 扶桑社 1998.6 210.58 (p44-57)
- 近世日本国民史 維新への胎動 中 徳富蘇峰/[著]∥平泉澄/校訂 講談社 1994.3 210.58 (p401-)
- 「幕末」に殺された男 宮沢真一/著 新潮社 1997.9 210.5933
- 「唐人殺し」の世界 池内敏/著 臨川書店 1999.5 210.55
- 大坂町奉行所事件控 1 中野光風/著 清文堂 1984 913.6 (p99-146)
- 日本歴史 01年5月号 吉川弘文館 2001.05.01 (p54-70 近世における「無礼」の観念 谷口眞子著)
- 江戸時代の罪と刑罰抄説 高柳真三/著 有斐閣 1988.12 322.15 (p42-60)
- キーワード
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- 無礼討ち
- 生麦事件
- 朝鮮通信使殺害事件
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 歴史・地理
- 内容種別
- 一般資料
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000328196