レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/11/1
- 登録日時
- 2023/04/01 00:31
- 更新日時
- 2024/03/30 00:43
- 管理番号
- M23031816438839
- 質問
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獅子舞の獅子頭に角が付いている理由について知りたい。
- 回答
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①『狛犬事典』では、「第11章 獅子舞と獅子使い」の章で獅子舞の起源について考察している。その中で、中国の宋時代に描かれたとみられる「信西古楽図」に枝角が生えた獅子頭があり、これが後の頭に一角のある狛犬の原型かもしれないとしているほか、『枕草子』の記述から、「当時の人々は獅子頭の面をかぶって舞う獅子舞をも「獅子・狛犬」と呼んでいたと思われる」としている。また、延暦20(801)年『多度神社寺伽藍縁起資材帳』、貞観9(867)年『安祥寺資材帳』などの記述から、「一角を持つ獅子頭は「高麗犬」「狛犬」と呼ばれていた」としている。
②『獅子』は、狛犬のルーツを頭頂に角のがついた中国の霊獣「辟邪」像にさかのぼるとしており、これが後世獅子舞や舞楽の被りものになったとしている。
③『論集日本の仮面 上巻』では、一対のうち一方は頭頂に一角をつけ、他は宝珠をつけた法隆寺の獅子頭が写真とともに紹介されている。また、獅子狛犬にこれと似た区別があることから、「本来このように仕分けたものと思われる。」としている。
④『柳田國男全集 25』「獅子舞考」では、「もともと工人の目撃せざる空想の獣であれば、一つや二つの角ぐらいは無造作にかげんしたろうとも言い得るが、自分が重きを置くのはたんに角の有無では無く、如何にも唐獅子の頭上には不向なる枝沢山の角のある点である。」とし、①~③に見られる獅子狛犬と獅子舞の起源を同一とする説に疑問を呈している。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 風俗習慣.民俗学.民族学 (380 9版)
- 参考資料
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①上杉千郷『狛犬事典』 戎光祥出版,2001,366p.参照はp.293-301.
②荒俣宏『獅子』 集英社,2000,117p.参照はp.90.
③田邉三郎助『論集日本の仮面 上巻』 中央公論美術出版,2019,388p.参照は口絵10, p.198,347.
④柳田国男『柳田國男全集 25』 筑摩書房,2000,596p.参照はp.13-21.
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①上杉千郷『狛犬事典』 戎光祥出版,2001,366p.参照はp.293-301.
- キーワード
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- 獅子舞
- 獅子頭
- 狛犬
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2023031816495738839
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000331551