レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年10月31日
- 登録日時
- 2015/10/31 16:56
- 更新日時
- 2015/12/11 09:21
- 提供館
- 京都市図書館 (2210023)
- 管理番号
- 右中-郷土-84
- 質問
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解決
京都の風景写真の絵はがきを見られる本はあるか?
- 回答
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【資料1~10】で京都の風景写真の絵はがきを見ることができます。
日本の郵便制度で「はがき」が誕生したのは明治6年(1873)です。裏面に写真を使った「私製はがき」が認可されたのは明治33年(1900)です。
初期の頃のカラーの写真を使った絵はがきは手彩色といわれるもので,モノクロ写真に絵具で色をつけたものでした。【資料1】
絵はがきの文化は明治から大正にかけて急速に発展しますが,観光名所や展覧会の出品物を写した〈綺麗なカード〉だけではありませんでした。当時開かれた博覧会などの祝祭,戦争や災害の様子がその題材に取り上げられ,編集や製本の必要のない絵はがきは,時に最も速報性を持ったメディアとして機能していました。【資料11】
また,京都市右京中央図書館では明治~昭和初期のものと推定される実物の絵はがきも所蔵しています。
- 回答プロセス
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●“京都 えはがき”,“切手 京都”などのキーワードで当館所蔵の郷土資料を検索。【資料1~8】
絵はがきの実物資料も約80件ヒットする。
【資料1,2】明治~昭和初期。
【資料3】便利堂の美術絵はがきについて。イラストもあり。
【資料4】古写真と絵はがきが混在している。明記のないものも多い。図版は豊富。
【資料5】切手。昭和・平成のものが多い。
【資料6~8】特定地域のみ。
●国立国会図書館デジタルコレクション(http://dl.ndl.go.jp/)で“絵葉書 京都”などをキーワードに検索するが,有用な情報なし。
●Google(https://www.google.co.jp/)の書籍検索で“絵葉書 京都”などをキーワードに検索。【資料9,10】
【資料9】絵はがきではないが,p107「京都を映しだした明治期の写真集」一覧あり。
【資料10】p12~15 京都の絵はがきあり。
●京都の歴史から調べる。→古写真は見つかるが,絵はがきかどうかは不明。
●“絵葉書”のキーワードで当館郷土資料以外の所蔵資料を確認する。【資料11】
- 事前調査事項
- NDC
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- 近畿地方 (216 9版)
- 日本 (291 9版)
- 郵便.郵政事業 (693 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『絵はがきで見る京都』(森 安正/編 光村推古書院 2012)
- 【資料2】『京都絵葉書100年のおどろき』(森 安正/編 絵葉書文化を楽しむ会 2010)
- 【資料3】『明治の京都てのひら逍遙』(生田 誠/監修 便利堂 2013)
- 【資料4】『京都今昔歩く地図帖』(井口 悦男 生田 誠/著 学研パブリッシング 学研マーケティング(発売) 2011)
- 【資料5】『切手と旅する京都』(福井 和雄/著 日本郵趣出版 郵趣サービス社(発売) 2014)
- 【資料6】『切手と絵葉書からふりかえる宇治のあゆみ』(宇治郵趣倶楽部/編 日本郵趣協会宇治支部 宇治郵趣倶楽部 2011)
- 【資料7】『山科・絵はがき帖』(山科の歴史を知る会/編 山科の歴史を知る会 2014)
- 【資料8】『母なる川・保津川』(カッパ研究会/〔制作・編集〕 カッパ研究会 2010)
- 【資料9】『古写真で語る京都』(京都映像資料研究会/編 淡交社 2004)p59
- 【資料10】『小林かいち』(生田 誠 石川 桂子/著 河出書房新社 2013)p12~15,80
- 【資料11】『絵葉書で読み解く大正時代』(学習院大学史料館/編 彩流社 2012)p5,42~43,144~145
- キーワード
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- 絵葉書
- 絵はがき
- 京都
- 歴史
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000183142